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ななしいんく・龍ヶ崎リン、1stソロライブ「Garnet Moon」ロングインタビュー 今は「始まったな」という気持ち | PANORA

ななしいんく・龍ヶ崎リン、1stソロライブ「Garnet Moon」ロングインタビュー 今は「始まったな」という気持ち
2023年6月20日 18:00 VTuber

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2020年3月、774inc.所属の新グループ「シュガーリリック」のメンバーとして活動を開始し、当時から、歌やラップなど音楽面での才能を発揮していた龍ヶ崎リンさん。2023年2月に1stシングルをリリースして本格的なアーティスト活動をスタートすると、翌月には早くも2ndシングルをリリース。
さらに、6月4日には、3rdシングルのリリースとともに、多くのファンが待ちわびた初めての有料ソロライブ「Rene Ryugasaki 1st solo live『Garnet Moon』」を開催。龍ヶ崎さんのライブパフォーマンスと、驚異的なレベルで作り込まれたバーチャル空間のステージは、多くのVTuberファンを驚かせた。
PANORAでは、1stソロライブを終えたばかりの龍ヶ崎さんにインタビューを実施。ライブ制作の裏側や、音楽活動に関する思いなどをじっくりと語ってもらった。

今のタイミングでやるべくしくしてやった1stライブ
──まず最初に、初めてのソロライブを終えた今の心境を教えてください。
龍ヶ崎(敬称略、以下同) 始まったなって思っています。有料ソロライブをやること自体、目標の一つとしてあったんですけど、もし、もっと早い段階で舞台に立つことが叶っていたら、大切なものを飛ばしてしまって、ただライブをやっただけになってしまっていたと思うんです。そうなると、「これで終わり」という感じになって、ファンの人たちに次を見せることができなくなりそうな気がしていました。でも、自分としては、その先まで見せたいと思っていたし、何事に対しても文脈を大事にしたいというポリシーみたいなものがあるんですよね。
──過程のストーリーも大事にしているのですね。
龍ヶ崎 VTuber活動としては今4年目で、この業界の中では中堅ぐらいの活動期間になるんですけど、常にVTuber活動の軸には「音楽活動をするために」という思いがあったし、ずっと音楽に対してすごく誠実に向き合ってきたつもりです。でも、待ち望んでいたはずのソロライブ開催が決まったとき、不思議なことに「ここまで長かった」みたいな感情には正直ならなくて。ソロライブを開催するために必要な最低限のピースみたいなものが揃ったから、開催したみたいなイメージ。今のタイミングでやるべくしくしてやった1stライブだったという気持ちでいます。

──ライブの最初のMCで、「3年くらい前から、ソロライブ開催を考えていた」と仰っていましたが、「いつかソロライブができたらいいな」くらいの気持ちだったのでしょうか? それとも、「いつか実現しなきゃ」といった強い気持ちだったのでしょうか?
龍ヶ崎 それで言うと、どちらもちょっとだけ違っていて。「絶対に実現させる目標」と思っていたというか、不安になることはあっても、実現が難しいとは思っていませんでした。先ほどもお話しした文脈作りでもあるのですが、オリジナル楽曲を出す前も、カバーの歌動画を出したり、自分でラップを書いたりといった、そのときの自分ができる範囲内での音楽活動はしていて。自分の活動を見ている人に、「こんな龍ヶ崎リンに、なぜオリジナル曲がないんだ? ソロライブをしてないんだ?」と思わせたい。それまでは、ライブもやらないぞという気持ちでした(笑)。
──2月に1stシングル「Twilight Stream」をリリース後、3月に2ndシングル「追熟」、6月に3rdシングル「ギヴミー」と1stライブと、今年に入って音楽活動が一気に活発になったので、事務所のバックアップ体制など環境の変化があったのかと想像していたのですが。そういうことでもなかったのですね。
龍ヶ崎 たしかに、僕の所属している「ななしいんく」という事務所を客観的に見ると、今年、いくつかあった事務所内のグループがすべて統合したり、事務所名が数字の「774inc.」から、ひらがなの「ななしいんく」に変わったりとか、大きな動きがあったという風に見えてるとは思うんですけど。でも、正直、その影響があったから音楽活動ができているというわけではなくて。楽曲制作やソロライブに関する企画自体は、去年の夏からスタートしていました。だから、環境が変わったというよりは、今、お話ししたような、自分自身の準備ができて、立ち位置が定まってきたというイメージ。いろいろな兼ね合いで、この半年の間にリリースとかが凝縮されたんですけど、環境の変化というよりも、来るべくしてきたタイミングという感覚が自分的にはあります。

──まさに、機が熟したというわけですね。
龍ヶ崎 デビューしてからずっと、自分らしい音楽をやりたいと叫び続けてはきたけど、実際、叫んでるだけで、オリジナル曲だったり、ソロライブだったりといった自分を表現できるものがなかったわけで。僕を応援したい人や僕の音楽を聴きたい人は、正直、どうすればいいか分からない状態だったと思うんですよ。受け皿がないというか。
──龍ヶ崎さんの音楽活動を応援したい人たちにとっては、オリジナル曲の存在はかなり大きいですよね。
龍ヶ崎 自分の楽曲って、自分を表すそのものというか、名刺みたいなものなので。それが無い状態がけっこう長くは続いてはいたんです。でも、いつになったら自分の曲を作れるんだろうとか、日々悶々とはしたくなかったので、音楽だけではなくて、いろいろな内容のVTuber活動も頑張ってきました。そうやって土台を作った上で、本当にタイミングが来たという感じだったんです。それまでの3年間は、いろいろなことをものすごく吸収できた期間でもあって、その経験で生まれた感情があったからこその楽曲たちが今、生まれています。それは、ライブに関してもそうです。だから、このタイミングで曲をリリースしたり、ライブができたりして良かったと思っています。
──そうなると、それぞれの曲をリリースした順番にも、龍ヶ崎さんの中での意味というか、ストーリーがあるのでしょうか?
龍ヶ崎 それはかなり大事にしています。1stシングル、2ndシングル、3rdシングルって組曲みたいになって、曲を並べると、僕の現在から過去をたどれるという流れになっているんです。個人的に、すごく面白いものに仕上がったなと思ってます。

僕のVTuber人生をたどっていくライブにしたい
──ソロライブの企画が具体的に始動するとき、龍ヶ崎さんからスタッフさんたちにリクエストしたことを教えてください。
龍ヶ崎 まず伝えたことが、僕のVTuber人生をたどっていくライブにしたいということです。一つのライブの中で、過去から現在、そして未来の龍ヶ崎リンのいろんな感情を時系列順に覗いて回る。そういうライブにしたいということを真っ先に伝えました。

──自分のVTuber人生自体をライブという作品にしたわけですね。
龍ヶ崎 自分自身を振り返るライブにもしたかったし、僕をずっと応援してくれて、このライブの開催を待ってくれていたリスナーさんへのメッセージにもなるだろうと思いました。それに、新しく僕を知ってライブを見てくれた人には、龍ヶ崎リンの内面的な部分をライブで感じてもらえると思ったんです。なので、最初に伝えたことは、そういうコンセプトでした。
それと、プラスして、もう一つ最初に伝えたのが、リアルアーティストさんと共演したいということ。今回、ゲストとして大好きなシンガーソングライターのHiplinさんに来ていただいたんですけど、僕は、バーチャルの存在だからバーチャルの中だけで完結するという概念の中で動きたくなかったんですよね。自分のやりたい音楽は、VTuberだからとか関係なく、いろいろな人に届いてほしいから、音楽を通してバーチャルとリアルの垣根を超えた光景をファンのみんなに見せたいという気持ちがすごくありました。だから、今回、Hiplinさんとのライブパフォーマンスが実現したことは、めちゃくちゃ嬉しかったですね。

──龍ヶ崎さんのVTuber人生をたどるライブを作るとなると、セットや演出の制作に関わるスタッフさんが龍ヶ崎さんのこれまでの歩みや、その時々に考えていたことを知る必要があると思います。まずは、そういったことを共有することから、ライブの準備が始まったのでしょうか?
龍ヶ崎 数ヵ月前から、ライブの制作チームと、ずっと毎週の定例ミーティングを重ねていたんですけど、ステージがどうこうみたいな話へ入る前に、自分のすごくパーソナルな部分を話したんです。このライブの開催にたどり着くまでに、どんなことが嬉しくて、どんなことに不満があったのかとか、自分が経験してきた負の感情から幸せな感情まですべて話しました。
──内面をさらけ出すことへの躊躇とかはなかったですか?
龍ヶ崎 話すのが恥ずかしいみたいな気持ちはなくて。話した方が良いライブになるだろうと思ったし、いいライブを作りたいと思ってくれるチームだという信頼感もあったので、そこは赤裸々に伝えました。
セットリスト決めにかけた時間が尋常じゃなかった
──ライブの準備期間、大変だったことや、嬉しかったことなど、特に印象的だったことを教えてください。
龍ヶ崎 セットリストを決めるまでにかけた時間が尋常じゃなかったんですよ(笑)。毎回ミーティングで「今日もセットリストは決まらなかったね。わはは」って言って終わってたぐらい、すごい時間をかけました。まず、自分のVTuber人生を巡るためにも、自分のルーツになった音楽を歌うことは前提としてあって。その上で、お客さんが聴いていて気持ち良いサウンドの変化もすごく意識しました。ただ、自分の歌いたい歌と、お客さんに聴いてほしい歌が、僕の中では少し違っていて。歌いたいものだけを詰め込むのではなく、この曲の次にこの曲を聴くと不思議にしっくりくるみたいな感覚を大事にしたセットリストにしたかったので、すごく時間がかかりました。
──でも、セットリストが早い段階で決まらないと、ステージを制作する人たちも作業ができず、困りそうな気が……。
龍ヶ崎 本当にそうなんですよ(笑)。セットリストが決まらないと、(バーチャル空間の)ワールドの制作ができないって、本当に泡吹いてたんですけど。でも、ここを妥協してしまうと、良いライブにならないよねということで、チームの人も一緒に考えてくれました。
──いいライブを作るために、「龍ヶ崎さんが納得するまで、みんなで考えよう」と思ってくれるチームだったわけですね。
龍ヶ崎 はい。実は、セットリストを決める時も、曲の候補を出していくのではなくて、まずは、自分が今まで聴いて育ってきた音楽のプレイリストをスタッフさんに送ったんです。
──膨大な曲数になるのでは?
龍ヶ崎 そうなんですけど、チームの人から、それを知りたいって言ってくれたんです。龍ヶ崎リンの音楽のルーツを全部たどってもらった上で、じゃあ、何を歌うのかという感じで決めていきました。
──いい物を作るための手間を惜しまないタイプの方が揃ったチームだったのですね。
龍ヶ崎 本当にそう思います。そんな風に、自分と同じ熱量を持ってやってくれる人たちがいるって当たり前のことじゃない。チームの熱量が、このライブを成功させたいという自分の思いにすごく拍車をかけてくれました。
──私も1stライブを拝見したのですが、龍ヶ崎さんのパフォーマンスは、もちろん、ステージになっているワールドの作り込みがすごくて。私と同じく様々なバーチャルライブを観てきた人も、クオリティに驚いたと思います。ガレージ、路地裏、東京駅などのシチュエーションも含めて、ワールド制作に関しても、龍ヶ崎さんからリクエストされたことは多いのですか? それとも、コンセプトを共有したスタッフさんからのアイデアが多かったりするのですか?
龍ヶ崎 それに関しては、チームのみんなが生み出してくれた部分がすごく大きくて。チーム全員、自分のクリエイティブに対するこだわりとか、熱量が本当に高くて。同じ熱量で良いライブにしたいと思えていたからこそ、あの映像クオリティになったんだと思っています。僕が、「こういう風にして欲しい」みたいなことをまったく言わなかったわけではないんですけど、個人的に、その道のプロに対しては、あまり口出しをせず、任せた方が良いという考えがあって。しかも、チームにすごい信頼も置いていたからこそ、あのバーチャルワールドの制作って、ほとんどお任せなんですよ。

──では、生まれてくるものを見て、その都度、驚き、喜んでいたみたいな?
龍ヶ崎 はい。「これいいっすね!」「これ、めっちゃ合うっすね!」みたいな感じで、擦り合わせていくような作り方でした。
──見たときに、特にテンションが上がったワールドはどこですか?
龍ヶ崎 特にこのワールドがお気に入りというのは、マジで決めれないんです。小物の仕込みがすごくたくさんあって、いろいろな発見のあるガレージから始まって。一番僕らしさが出てたのは、あのアンダーグラウンドな路地裏だとは思っています。その次に、すごいライティングが素敵に仕上がった東京駅。最後は、龍ヶ崎リンは、まだ階段を登ってる途中なんだよというメッセージを込めた、赤い月と東京タワーの見える非常階段。すべてがお気に入りなので、ここまで龍ヶ崎リンという人物を組み取ってくれた制作チームには、本当に感謝です。

新曲「ギヴミー」は過去の自分を思い出すような曲
──1stライブでは、ライブ当日の0時にデジタルリリースされた3rdシングル「ギヴミー」に加えて、未発表だった4thシングル「Moonshine」もサプライズで披露されました。この2曲は、ライブに合わせて制作した曲なのですか?
龍ヶ崎 そんなことはなくて。「ギヴミー」は、僕が昔からすごくリスペクトしている作家兼アーティストの水槽さんに制作していただいた曲なんですけど。自分の中に広がっているすごくドロドロした感情、怒りや憎しみとかを原動力にした力強さを表現している曲。音楽として昇華されているから許されるというか、この曲の内容を普通に語ってしまうと、批判される可能性もあるかなってくらい尖った曲なんです(笑)。そんな風に尖っていた(過去の)自分を今、覗き込める、聴いてくれた人に覗いてもらえる楽曲って、今後の自分にとってすごい大切で。美しさだけを見せるのではなく、生々しくて泥臭くて人間らしいところも含めて、自分を表現した曲なんです。だから、このライブのために作ったわけではないんですけど、曲が出来上がって、ライブのコンセプトと照らし合わせたとき、これは龍ヶ崎リンの始まりの曲として、必ず歌うと決めました。
──おしゃれなメロディと歌詞のミスマッチな感じが素敵な曲だと思うのですが、歌うときの感情は、メロディと歌詞のどっち側に寄っているのですか?
龍ヶ崎 サウンドもめちゃくちゃカッコ良いんですけど、あのリリックって、本当に自分の原点なので、歌う時はすごく感情移入するんですよ。なので、ライブのリハで「ギヴミー」を歌うときは、毎回、感情が込み上げすぎて、鼻の奥がツンとするみたいな感じになりました。それぐらい感情が入る曲なので、リズムも感じつつ、過去の自分を思い出すような曲ですね。
──そういうオリジナル曲を持っていることは、アーティストとして、すごく強いですね。
龍ヶ崎 そうですね。カバー曲って、他の人の曲を大切にしながら、自分なりに消化して歌わせていただくものだと思ってるんですけど。自分の曲となると、またちょっと歌い方が変わるというか、そういうところはありますね。
──「ギヴミー」以外の曲もそうですが、何年後かの龍ヶ崎さんは、今とは全然違う歌い方をしてるかもしれないですよね。
龍ヶ崎 あるかもしれないですね。それもオリジナル曲の面白いところだと思います。
──アンコールで、サプライズ披露された新曲「Moonshine」も、このライブに合わせて作られた曲ではないのですか?
龍ヶ崎 この曲、「Moonshine」というタイトルで、今回のライブのタイトルは「Garnet Moon」ですが、これって合わせた意図はまったくなかったんです。でも、「Moonshine」は「月光」という意味で、最初は赤い月の「Garnet Moon」に照らされていた僕が、最後は白い月の光に照らされて次の場所へ向かっていくみたいな流れにぴったりハマる、アンコールにふさわしすぎる曲に仕上がっていて。これは、なるべくしてなったアンコール曲だと思ってます。
──楽曲制作を担当したポリスピカデリーさんは、以前から好きなアーティストだったりするのですか?。
龍ヶ崎 はい。以前から大好きで、カバーをさせていただいたこともあります。僕は、制作をお願いする作家さんを選ぶときは、作りたい曲のイメージから考えていくんですけど。4曲目を作っていただくにあたっては、今までの3曲が重かったから、次はポジティブなイメージの曲を作りたいという気持ちがあったんです。電子音が入ってたりとか、おしゃれ感のあるポリスピカデリーさんの楽曲はすごく合うだろうなと思ったので、オファーさせていただきました。あ、最初に、ライブのテーマが僕のVTuber人生をたどっていくことだとお話ししたのですが、正確には、そのテーマは4曲目の「ギヴミー」から始まってるんですよね。
──では、最初の3曲には、別の狙いが?
龍ヶ崎 ライブ冒頭の3曲は、チームの中で「かっとび枠」という風に呼んでたんですけど、「VTuberがこんな曲を歌うんだ!」という意外性を大事にしました。それに加えて、あの3曲は、自分の音楽観を形成した音楽たちなんです。
──たしかに、マイケル・ジャクソンの曲から始まるVTuberのライブは、珍しいですね。
龍ヶ崎 1曲目の「Rock With You.」がブラックミュージックで、2曲目の「Best Friend」という曲は多国籍な言語で歌うラップ、3曲目は「ふめつのこころ」というクラブミュージック。自分の音楽性を見せたいという思いで決めた曲たちだったんですけど、「現在の龍ヶ崎リン」という言葉がすごくしっくり来るパートでもあります。そういった意味では、「ギヴミー」から「Garnet Moon」の本編がスタートというか、今から一緒にたどっていこうみたいなニュアンスでセットリストを組みました。なので、このライブを観たとき、まずは単純に音楽として楽しんで欲しいんですけど、龍ヶ崎リンと一緒に人生を歩んできたみたいな感覚に陥ってくれたら、なおのこと嬉しいなと思います。
今ならアーティスト龍ヶ崎リンの古参ファンを名乗れます(笑)
──1stソロライブを終えた今思う、音楽活動に関する今後の目標などを教えてください。
龍ヶ崎 最初にもお話ししたんですけど、「始まったな」っていう気持ちです。今回のライブはあくまでスタート地点であって、アーティストデビューしてから最初の舞台だったので、これを皮切りに次の地点へ駆け出していこうというか、今はもう駆け出しているんですけどね。そして、VTuberである以上、「VTuberの音楽といえば、龍ヶ崎リン」と多くの人に思ってもらいたいと思っています。
同時に、真反対のことを言うみたいになるんですけど、どこかで僕の曲をたまたま聴いて良いなと感じた人が、「これって歌ってるのはVTuberなんや」って思うみたいな、VTuberであることが後付けになることも目指しています。僕は、アーティスト活動って長いマラソンみたいに思っていて。長い道のりを進む中、自分は何が好きで何がしたくて、自分の好きなものを共有できる人たちは、どこにいるんだろうってことは、常々考えていきたいです。なので、龍ヶ崎リンがもっといろいろな形に変化していくことがゴールだと思っているというか、まあ、ゴールはないですね(笑)
──今、お話を聞きながら、ゴールはなさそうだなと思っていました(笑)
龍ヶ崎 永遠にゴールはないです。あるとしたら、死ぬときですね(笑)
──決まったゴールを目指さず、今後もどんどん新たな経験をして、それを糧に変化もしながら、音楽活動を続けていきたいということですね。
龍ヶ崎 変化をしていかないと、良い曲もできないと思うんです。VTuberをしていて思ったことなんですけど、やっぱり毎日に刺激がないと配信で話すことがないんですよ。ゲーム実況とかだったら、また別なんですけど、毎日雑談ができるぐらい、日々の刺激みたいなものがないと本当に話すことがない。それって、曲作りにも言えることで、自分自身、何も変化がない状態だと、曲に変化が生まれないと思ってます。
──では、最後に読者の方へのメッセージをいただきたいのですが、まずは、龍ヶ崎さんのことを応援しているファンの皆さんへのメッセージをいただけますか。
龍ヶ崎 僕は自分がやりたいことを淡々と、でもすごい情熱を持ってやることを大事にしてるんだけど、そこに共鳴してくれる人たちが集まってきてくれて嬉しいなと常々、思っていて、感謝は行動で示していこうって思ってます。だから、これからも一緒に走って、たまには歩いて行きましょう。
──次の配信、次のライブ、次の曲で、感謝を返していくわけですね。
龍ヶ崎 自分のモットーは、「実践躬行」(理屈だけでなく、自分で実際に行うことが大切という意味の四字熟語)なので。
──では、龍ヶ崎さんのことをまだ詳しくは知らないけれど、興味を持って、この記事を読んでくれた皆さんに向けても、メッセージをいただけますか。
龍ヶ崎 最近とか、この記事で龍ヶ崎リンを知ったという人には、「もっと早く知っておきたかった!」という僕からしたら、めちゃくちゃ嬉しい後悔をして欲しいなって思います。僕は、VTuberとしてはデビュー4年目なんですけど、アーティストデビューをしたのは今年の2月。まだ1年目ではあるので、今なら古参ファンを名乗れます(笑)。このインタビューを読んでくださったり、どこかで僕の音楽を聞いたりして、何か感じるものがあったら、ぜひ。僕は、いつでもウェルカムな体制で待ってます。
●Rene Ryugasaki 1st solo live「Garnet Moon」LIVE Blu-ray

龍ヶ崎リン初となる有料オンラインソロライブ、Rene Ryugasaki 1st solo live「Garnet Moon」彼女が生きてきたその軌跡をストーリーにし、歌とバーチャルワールドでたどる最初の舞台。本ライブ制作には、Unreal Engineを使用した高精細な品質でバーチャルライブ表現を可能にするクリエイティブチームMMTREZ&が制作演出を担当。
・価格・8800円(税込)・受注期間:6月19日(月)19:00~7月31日(月)23:59・販売ページ:https://virtual.spwn.jp/events/23060421-rene1stsololive/goods・商品詳細:Blu-ray DISK 2枚組 + 特典グッズ●特典内容・ライブロゴ アクリルキーホルダー・ピクチャーチケット + チケットホルダー・ライブフォト オリジナルポストカード(ランダム一枚封入 全4種)・オーディオコメンタリー(出演:龍ヶ崎リン & 杏戸ゆげ & 茜音カンナ)・ななしいんくタレント コメントムービー(出演:宗谷いちか/堰代ミコ/獅子王クリス/瀬島るい/涼海ネモ)・出張版! RENE MUSIC RADIO(ゲスト:花奏かのん)
(TEXT byDaisuke Marumoto)
●関連記事・龍ヶ崎リン(Twitter)・龍ヶ崎リン(YouTube)・ななしいんく(公式サイト)

VTuberインタビューななしいんく音楽龍ヶ崎リン

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...以下引用元参照
引用元:https://panora.tokyo/archives/67593

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