2023年6月23日~6月25日の期間、シンガポール・サンテック国際展示場にて開催中のオリンピックeスポーツウィーク(6月22日は開会式)。
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その3日目にあたる6月25日に行われた競技の模様をリポートする。
アリーナ・ゲームス・トライアスロン
アリーナゲームストライアスロン オリンピックeスポーツ エキシビション
1日目の自転車競技のパワーアップ版とでも言えるアリーナゲームストライアスロン。
自転車競技に使われた『Zwift』はじつは、ランニングマシン(トレッドミル)バージョンもあったらしい。
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というわけで、その2種を組み合わせて自転車とマラソン競技をひとつにして、男女混合チームでのエキシビション試合が披露された。
トライアスロンとは言うものの2種類しかないわけだけど、『Zwift』バーチャル水泳バージョンが開発された暁にはぜひ真のeスポーツトライアスロンを観てみたい。
『グランツーリスモ7』日本人選手も奮闘! レースゲーム人気は万国共通 サイド・バイ・サイドで大きな拍手
モータースポーツ×『グランツーリスモ』オリンピック eスポーツシリーズ 決勝
『グランツーリスモ7』を使用して行われるモータースポーツ競技。
ドライバーは、オリンピックeスポーツシリーズの特別なコースでタイムトライアルを行った。世界中のさまざまなサーキットをリアルに再現している『グランツーリスモ7』だが、本コースは今大会のために作られた架空のコースとなっているとのこと。
ロングストレートあり、深い角度の連続ヘアピンありで、シンプルながらに見どころの多いコース設計になっている。
ドライバーは事前に予選を通過した10名のファイナリストと、地元シンガポールからひとりが参加、全11名のドライバーたちが腕を競った。
日本からはSCARZ所属のごとう選手が出場している。結果は7位に終わったものの、途中のオーバーテイクでは会場を湧かせ堂々の走りを見せた。
多くの国籍の選手が参加し、また見た目にもわかりやすい競技だったからか観客も収容約1000人のメインステージが満席で立ち見が出るほどとなっており、また、地元シンガポールの選手がオーバーテイクする際にはひときわ大きな歓声が上がるなど、盛り上がりを見せていた。
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『ストリートファイター6』ときど選手が出場
『ストリートファイター6』ライブ オリンピックeスポーツ エキシビション
ときど選手が登場。
2023年6月2日に発売されたばかりの『ストリートファイター6』が早くもオリンピックeスポーツウィークにエキシビション競技として登場。
ダブルエリミネーション方式で4名のプレイヤーが戦った。
ときど
The4philzz
KUSANAGI
MindRPG
日本からときど選手も参戦し、ケンを操って戦ったものの敗退。初戦でときど選手を下したMindRPG選手が優勝に輝いた。
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道着×VRは完全にサイバーパンク『VRテコンドー』
テコンドー オリンピックeスポーツシリーズ 決勝
『ストリートファイター6』に続いて、というわけではないだろうけど格闘VRゲーム『バーチャルテコンドー』が開催。
テコンドーの究極のバーチャルゲームとでも言うようなタイトルで、VR機器、コントローラ、足にもトラッキング機器を付けてまさにテコンドーの動きを行う。
本大会はは招待制のイベントで、16人が参加した。
16名の選手が1対1のノンコンタクトスパーリングを行い、全試合ベスト3方式で行われた。
本作はシンガポール企業の開発したソフトということらしく、観客も大勢が詰めかけて、想像以上の大盛りあがり!
ヘッドマウントディスプレイを付けた道着姿の選手はなんとも未来感の溢れる見た目になっているもののその試合っぷりは本格的で、鋭い蹴りを繰り出していた。
それにしてもステージ中央の審判は本当に必要なのかと思わせられるが、「待て(ブレイク)」や再開をたびたび宣言したり、それなりに試合を仕切っていた。
バスケットボール『NBA2K23』プレイヤーも5対5で!
『NBA2K23』オリンピックeスポーツ エキシビション
長かったオリンピックeスポーツウィークもいよいよ最後の競技に。
最後の種目に選ばれたのは、バスケットボール。『NBA2K23』でのエキシビションマッチが行われた。
本作のユニークな設定のひとつとして、5人1チームで行われるバスケットボールチームのそれぞれにプレイヤーが割り当てられるモードがある。本大会ではそれを利用し、実際に5名のチームが3チーム用意された。ブラジル、トルコ、フィリピンの代表3ヵ国が腕前を競ったぞ。
ちなみに、会場内の『NBA2K23』ブースにはバスケットコートが登場。実際にバスケットボールがプレイされたりしていた。
閉会式
オリンピックeスポーツシリーズ閉会式(Olympic Esports Series | Closing Ceremony | Singapore)
開会式を含め4日間にわたるオリンピックeスポーツウィークもついに閉幕。閉会式も東京オリンピックさながら盛大に……かと思いきや、時間にして実質10分ほどで割合あっさりと、つつがなく終了した。
壇上に登ったIOCヴァイスプレジデントのMr Ser Miang NG氏は、
「選手たちへの応援に駆けつけてくれたファンたちに感謝します。そしてもちろん、卓越性、友情、尊敬というオリンピックの価値観を受け入れてくれた選手たちに感謝します。皆さんは、オリンピックの新しいモットーである“より速く、より高く、より強く”をともに実践してくれました。世界各地から集まってくれたのですから。皆さんは肩を並べてプレーし、このユニークな体験の中でお互いを支え合いました。新たな友情が生まれ、すべての友人が再会しました。私たちは、この成功を祝いながら、この絆が、これからも続いていくことを願っています。私たちは、この新たな勢いを糧に前進していくことでしょう」
と語り、閉会の挨拶とした。祭りは終わった。いい祭りだった。
記者の目
シンガポールで行われたオリンピックeスポーツウィークが閉幕した。短い期間だったが、日本人選手の活躍もあって(金1・銀1・銅1)、充実した取材となった。
選手たちはみんな真剣でゲームに向き合い、積み上げてきた練習の成果をぶつけ合った。会場は試合が行われるステージだけでなく、多くの体験ブースが用意され、ふだんなかなかプレイできないような大型バーチャル筐体なども耳目を集めていた。
運営や配信などに課題がないとは言えないが、オリンピックとeスポーツはこの4日間、たしかに新たな一歩を進んだ。そしてそれは、どこかあたたかみのある、笑顔と友情に溢れた一歩だったように思う。願わくば、IOCとeスポーツのイベントが単発でなく一過性でなく、継続的に行われることを祈る。
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※一部の画像は配信をキャプチャーしたものです。
...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202306/26307417.html