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真剣勝負と大歓声! 熱くて楽しいスプラトゥーン甲子園の帰還
ナワバリバトル日本一のチームを決めるため、ウデマエに自信のあるイカ&タコたち(参加選手のこと)がぶつかり合う公式全国大会“スプラトゥーン甲子園”。2020年8月に第5回大会の全国決勝が行われて以来、しばらく沈黙が続いていたが、2023年に満を持して復活! 『スプラトゥーン3』を用いた初の大会が開催されることになった。
今大会の開幕戦の舞台は、“ニコニコ超会議2023”内で行われた関東地区大会(場所:千葉県千葉市幕張メッセ 開催日:2023年4月29日・30日)だ。今回、新たに一般チーム部門(年齢制限なし)と小学生チーム部門(小学生以下限定)に分かれたことで、参加チームは大幅増! 我こそはというウデ自慢が集い、数々の激闘を経て各部門2チームの地区代表が決定した。本記事では、熱いバトルと大声援で、みんなが「あの甲子園が帰ってきた!!」と実感した2日間の模様を詳しくお届けしよう。
なお、大会のルールや対戦ステージについては、スプラトゥーン甲子園2023の特設サイトでチェックしてほしい。
“スプラトゥーン甲子園2023”特設サイト
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司会陣は、実況に田口尚平さん(アナウンサー・写真1枚目の左)と原田修介さん(アナウンサー・写真2枚目の右)、進行に矢野妃菜喜さん(声優・写真1枚目の右)と高木由梨奈さん(アナウンサー・写真2枚目の左)という面々でお届け。ハイテンションな実況とユニークなコメントで、試合を大いに盛り上げた。
解説は、ヒトの姿に変身する不思議なイカを研究するイカ研究員さんと助手1号~4号さん、ファミ通から世界三大三代川が参加。『スプラトゥーン』を熟知し、的確に戦術やブキ解説を行う一方で、参加選手の高度なテクニックや激戦続出の試合に白熱し、お客さん目線になることもしばしば。
甲子園といえば、試合だけでなく体験イベントも魅力。トライストリンガーやスプラシューターを持って撮影できるフォトスポットに、即席チームで挑むサーモンラン チャレンジは、終始大盛況だった。
DAY1 小学生チーム部門:子どもたちが大舞台でのバトルをエンジョイするなか、アタマひとつ抜けた戦術を持つチームが大活躍!
“スプラトゥーン甲子園2023”の記念すべき最初のトーナメントは、新設された小学生チーム部門。とくにフレッシュな若いイカやタコたちが、元気いっぱいに塗り合いをくり広げた。同級生や幼なじみ、兄弟やいとこなど、いろいろな関係性のチームが集うなか、普段の練習の成果を存分に発揮し、優勝を目指して突き進んでいく。
小学生チーム部門ができたことで、これまでの甲子園以上に多くの子どもたちが参加。同伴のお母さんやお父さんたちが見守るなか、豪快にインクを撃ち合う。
甲子園の注目度は非常に高く、観客席から溢れるくらいのお客さんが集まり、暖かい声援を送っていた。
ベスト4が出揃って迎えた準決勝第1試合は、“ShonanMiracleSquid”対“RESPーects”。なお、ルールとして、ここまでの試合は1試合で勝敗が決まったが、準決勝以降は2本先取となる。1戦目のステージはヤガラ市場。
この試合では、お互いに序盤からカニタンクをフル活用して前に出ていく。すぐに中央でぶつかり合うが、一枚上手だったのが“RESPーects”。シャープマーカーの3人は決して単独行動をせず、必ず2対1で相手を挟み込むことで、有利な状況を作っていく。“ShonanMiracleSquid”は押し込まれまいと積極的に攻めに出るが、“RESPーects”は観察力も優れ、反撃のチャンスを与えることなく叩いていく。危ないときは少し退いてから押し返すような冷静な立ち回りも見せ、“RESPーects”が1本先取した。
2戦目のステージは、ユノハナ大渓谷。ここでも“RESPーects”の徹底した戦術が相手を圧倒。シャープマーカーのふたりが塗り広げつつ前線を抑え、ラピッドブラスターデコが精度の高い攻撃で相手を倒し、序盤から主導権を握る。“ShonanMiracleSquid”も相手を撃破するものの、“RESPーects”はすぐに味方がカバーに入るため、大きく崩れない。終盤にもラピッドブラスターデコの遠距離攻撃が刺さり、大きくリードしたまま“RESPーects”が2本目も取った。
準決勝第1試合“ShonanMiracleSquid”対“RESPーects”。
準決勝第2試合は“ウホウホマーチ”対“花よりスプラ”。1戦目のステージはマテガイ放水路。両チームともに、前衛ふたりと後衛ふたりの編成でスタート。開始早々に前線で激突するが、あまり倒されず、静かに塗り広げる時間が続く。その後、“ウホウホマーチ”はジムワイパー、“花よりスプラ”はスクリュースロッシャーが前に出ようとする瞬間があったものの、簡単には突破できず、拮抗した展開となる。“花よりスプラ”はハイドラントが相手の攻め込みを防いでいたが、終盤にこれが倒されたことで、状況は一変。わずかなチャンスを逃すことなく立て続けに相手を倒し、“ウホウホマーチ”が攻勢に出る。終盤に大きく塗り広げて、そのまま勝利をつかんだ。
2戦目のステージはゴンズイ地区。“ウホウホマーチ”が早々にトリプルトルネードを絡めて攻め上がり、相手を3人倒しつつ中央から先までを制圧。“花よりスプラ”は立て直しを図るが、深く攻め込まれたことで、苦しい展開に。また“ウホウホマーチ”が地上をしっかり塗っているため、足場から降りられない。ハイドラントの奮闘はあったものの、終盤にワイプアウトも取られ、状況の打開には至らず。“ウホウホマーチ”がそのまま押し切って、2本目も取るのだった。
準決勝第2試合“ウホウホマーチ”対“花よりスプラ”。
決勝戦は、“RESPーects”対“ウホウホマーチ”。試合前のコメントでは、“RESPーects”が「決勝まで来て、ニヤニヤしちゃう」と余裕の表情を見せれば、対する“ウホウホマーチ”は「ここまで来たので、負けないようにがんばりたい」と気合十分。迎えた1戦目のステージはマテガイ放水路。“RESPーects”は、決勝戦でも自分たちの戦術を徹底し、シャープマーカーの3人で中央を取りに行く。タイミングよくカニタンクも使い、相手の反撃を寄せ付けない。そこからは2対1の状況を徹底し、相手を挟み込んで迎撃。“ウホウホマーチ”もセンプクを活用したり、ショクワンダーを使ったりと、奇襲を仕掛けるものの、相手の観察力と素早い反応の前に撃沈。自陣をしっかり塗っている抜け目のなさも光り、“RESPーects”が1本先取した。
このまま“RESPーects”が押し切るのか、“ウホウホマーチ”の反撃はあるのか、続く2戦目のステージはヒラメが丘団地。高低差の激しいステージということで、お互いスクリュースロッシャーを編成。序盤からあちこちで撃ち合いが起きる激しい展開となる。そんななか、やがて中央を抑えた“RESPーects”が優位に立つ。スクリュースロッシャーの攻撃や、壁の上からのカニタンクによる攻撃で、前に出ようとする相手を的確に叩いていった。倒し合いになる瞬間もあったが、徹底した連携と倒されない立ち回りを続けた“RESPーects”が、リードを守って優勝をつかみとった。
決勝戦“RESPーects”対“ウホウホマーチ”。
一般チーム部門でも十分通用するほどの戦いを見せた“RESPーects”。高度な戦術とチームワークは、後の全国決勝大会でも猛威を振るうことだろう。なお、今回の彼らの成果の裏には、練習を見てくれた監督の存在があるとのこと。いったいどのような人物なのか、気になるところだ。
DAY1 一般チーム部門:チーム名はフラグ!? 観衆の心をガチッとつかむ劇的な試合展開で優勝チームが決定!
小学生チーム部門の熱戦を経て会場の空気が一段とヒートアップするなか、一般チーム部門のトーナメントもスタート。こちらは、小学生チーム部門以上にナワバリバトルのトレンドを抑えた編成が目立つ。傾向として、前衛にはシャープマーカーまたはシャープマーカーネオ、高低差のあるステージの攻撃役にスクリュースロッシャー、前衛支援にジムワイパー、遠距離攻撃役にハイドラント、後衛を固めつつ塗りを広げるLACT-450といったブキが多め。ブキではジムワイパーやLACT-450、スペシャルではカニタンクやトリプルトルネードなど、『スプラトゥーン3』から登場したものについても、大会に参加するイカたちはすでにかなりの練度を誇る戦いぶりが見受けられた。
大人のイカたちも、子どもたちと同じくらいイキイキとした表情。甲子園という舞台でのバトルを存分に楽しみながら、磨いたテクニックをぶつけ合った。
迎えた準決勝第1試合は“午前の紅茶”対“なしなすび”。1戦目のステージはナメロウ金属。“午前の紅茶”のデュアルスイーパーとスクリュースロッシャーが好戦的な立ち回りを見せるが、“なしなすび”がきっちり迎撃し、倒したり倒されたりの状況に。倒されないように退く意識を持っていたこともあり、しばらく拮抗した時間が続いたが、終盤に“午前の紅茶”が勝負をかける。一気に押し込もうとするが、“なしなすび”が連携で撃退し、逆に大きく攻め込んで塗り広げた。待ってからの反撃が決まって“なしなすび”が1本先取する。
2戦目のステージは海女美術大学。“午前の紅茶”は1戦目の終盤のような攻め上がりを序盤に仕掛けるが、その再現のように“なしなすび”の反撃が決まり、盤面にはブルーのインクが広がった。その後はスペシャルの応酬となり、つねに誰かのカニタンクやトリプルトルネードなどが発動しているような激しい展開に。押し引きはありながらも“なしなすび”優勢という展開だったが、終盤、“午前の紅茶”はナイスダマやカニタンクが噛み合い、一気に攻勢に転じる。怒涛の攻め上がりを見せて大きく塗り広げたことで、“午前の紅茶”が1本取り返した。
3戦目のステージはヤガラ市場。ここでも“午前の紅茶”は前に出ることを優先。デュアルスイーパーの速攻や、相手のウルトラハンコをすり抜けて撃破する場面が、会場を沸かせる。デュアルスイーパーは試合のキーマンとなり、ステージを軽快に動き回った。“なしなすび”はこれに手を焼き、取り囲む場面はあるものの、気を取られているあいだに塗り広げられてしまう。“午前の紅茶”優勢の状況で試合は終盤に向かうが、ここで“なしなすび”が足並みをそろえて一気に前線へ。壮絶な倒し合いが続き大乱戦となるなか、“なしなすび”が残り5秒のところで相手をワイプアウトさせたことで勝負あり。“なしなすび”が決勝進出を決めた。
準決勝第1試合“午前の紅茶”対“なしなすび”。
準決勝第2試合は、“あんにんどうふ”対“心の怪盗”。1戦目のステージはナメロウ金属。“あんにんどうふ”はスプラスコープコラボの後方支援を受けながら味方が動き、“心の怪盗”はスプラマニューバーがかく乱して前線を上げる戦術でぶつかり合う。“あんにんどうふ”が敵陣深くに切り込めば、中央では“心の怪盗”が相手を多く倒すなど、どちらが優勢かわからない状況のまま、試合は終了。ほぼ互角だったが、2.1%という僅差――最後に爆発したタンサンボム1個ほどの差で、“あんにんどうふ”が1本先取した。
2戦目のステージはゴンズイ地区。ここでは“あんにんどうふ”が速攻を仕掛けて高い位置をキープ。有利な状況を作るも、決して攻め過ぎることはなく、冷静に下がる立ち回りも見せ、安定した戦いを見せる。“心の怪盗”は攻め上がろうとするも、的確に叩かれてしまい、自分たちのペースに持ち込めない。足場上も地上もイエローのインクが多めとなるが、終盤に足並みが揃い、スペシャルが溜まったタイミングで“心の怪盗”が攻勢に出る。終盤にまたも大混戦となり、見た目ではまったく判断がつかない状況でジャッジ! 0.9%の差で、今度は“心の怪盗”が勝利した。
完全に互角な両チームの運命が決まる3戦目のステージは、海女美術大学。お互いのジムワイパーが激しくブキを振って塗り広げるなか、敵陣深くに切り込んだのは“心の怪盗”。前線の高い位置で攻撃を仕掛けるが、“あんにんどうふ”が相手の思い通りにはさせず、すぐに切り返して五分五分の状況に持ち込む。その後は激しい倒し合いとなり、お互いに3人、4人が倒されている状況も生まれる。終盤、“あんにんどうふ”はジムワイパーのショクワンダーで、“心の怪盗”はLACT-450がそれぞれ敵陣に入り込み、お互いに塗りを広げる。各所でインクが入り乱れるなか、試合終了。盤面は互角だったが、2%差で“心の怪盗”が勝利! すべて僅差の接戦を制して“心の怪盗”が決勝へと進んだ。
準決勝第2試合“あんにんどうふ”対“心の怪盗”。
決勝戦は、“なしなすび”対“心の怪盗”。試合前のコメントでは、“なしなすび”は「絶対勝ちます」と意気込みを語ると同時に、“なし”というチーム名に反してかぶりものが“リンゴ”であることへのツッコミがまだと言い、会場を和ませる。一方の“心の怪盗”は、「関東のユニフォームも、みなさんの心も俺たちが頂戴します」と、独特の空気を作った。
1戦目のステージは海女美術大学。開始早々“心の怪盗”が相手を倒しながら中央を取り、さらに敵陣にも乗り込んで優位に立つ。しかし、簡単には思い通りにはさせまいと、“なしなすび”は攻め込んでくる相手を押し返していく。味方のフォローを受けつつスクリュースロッシャーが前線に出たことが奏功し、次第にイエローのインク面積も広がっていった。終盤、お互いに勝負をかけるが、個々の力で上回ったのが“心の怪盗”。2対1になるような連携で数的有利を取りつつ、ジムワイパーがショクワンダーで果敢に敵陣に進入。広範囲に塗り広げ、“心の怪盗”が1本先取した。
2戦目のステージはヒラメが丘団地。高低差が激しいステージだけに、ここは両チームともにスクリュースロッシャーとヒッセン・ヒューを編成してバトル開始。“心の怪盗”はジムワイパーが勢いよく敵陣に切り込んでプレッシャーをかければ、“なしなすび”はトリプルトルネードを織り交ぜた攻撃で押し返していく。中盤以降は、両チームのスロッシャーがステージのあちこちでインクをばらまくなど、各地でバトルが起きる展開に。“なしなすび”が数的有利な状況を作る場面もあったが、“心の怪盗”のカバーのうまさが光って混戦は続く。終盤はスペシャルも飛び交い、どちらかに状況が傾くことなく試合は終了。ジャッジの瞬間までまったく結果は読めなかったが……判定は49.6%対49.7%! 衝撃の0.1%差で、“心の怪盗”が連勝し優勝を果たした。
決勝戦“なしなすび”対“心の怪盗”。
僅差続出の準決勝に続き、最後も0.1%という結果に場内は騒然。“心の怪盗”というチーム名が示す通り、司会陣も観衆も、全員の心を盗む結果となった。実力は拮抗しながらも、ここぞという場面でわずかなチャンスをつかみ切る力はホンモノ。全国決勝大会でも劇的な展開を呼び込んでくれそうだ。
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DAY2は甲子園ならではの波乱の展開に!? イカ研究員さんのコメントも!
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...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202306/29302001.html