オーイズミ・アミュージオが発売する、ステルス系アクションアドベンチャー『プレイグテイル -レイクイエム-』。プレイステーション5版が同社から2023年6月29日に発売されるのだが、それをいち早く遊んだライター(前作プレイ済み)が、ゲーム性や手触りをお伝えする。
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※本記事はオーイズミ・アミュージオの提供でお送りします。
芯は同じだけどガワは別モノ? そのくらい改良ポイントが目白押し!
始めにお伝えしておこう。げっ歯類のペットを飼っている筆者にとって、ネズミはかわいいパートナーだ。また、集合体恐怖症でもなく、グロテスクな表現もあまり気にならない。そんな性質なので、筆者は本作をシンプルにステルスアクションとして楽しめるわけだが、“ネズミ”、“集合体恐怖症”、“グロテスク”のいずれかが苦手だと、本作の恐怖感は倍増するだろう。筆者は上記3つのポイントについて過剰に掘り下げはしないが、本作にはそんな要素があることを踏まえて、読み進めていただければ幸いだ。
本作は、2019年に発売された『プレイグ テイル -イノセンス-』の続編にあたるタイトル。大筋のシステムは前作を踏襲しており、描かれるストーリーも前作のわずか数ヵ月後となっている。前作を知らなくても遊べるが、サラっと下記に目を通してもらえば、よりスムーズに本作を楽しめるはずだ。
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2023年6月29日(木)に発売のPS5版『プレイグ テイル -レクイエム-』。発売に先駆けて、中世ヨーロッパを舞台にしたアクションアドベンチャー『プレイグ テイル』シリーズのストーリーや登場人物を紹介。
ネタバレ的な観点から物語については非常に言いづらいところもあるのだが、まずはの物語について簡単に紹介しよう。
主人公はアミシアとその弟のユーゴ。この姉妹は、ユーゴの血に秘められた“マキューラ”という疫病やネズミをコントロールできる力を狙おうとする、悪の枢軸から逃れるため旅を続けていた。
そんな彼らは、一時的に身を寄せた錬金術師のいる街で、アミシアたちはユーゴの治療方法を模索することに。その結果、「錬金術の教団に匿ってもらいながら治療法を見つけよう」派の人と、「ユーゴが見た夢にヒントがあるようなのでそこに出てくる謎の島に行くのがいいんじゃないか」派の人が出てくる。ここでは、誰がどちら派とかは言わないが。
だが、じっくり議論で解決して「じゃあこっちに行きましょう」なんてことには……残念ながらならない。身を寄せをた街もネズミに襲われるし、アミシアたち逃さないようにする敵兵が登場するしで、やはり逃走を余儀なくされてしまうわけだ。さて、そんな彼らの逃避行の行く末は……? といったところが序盤のざっくりとしたお話だ。
そんな同作を筆者がある程度プレイした際の最初の印象としては、「お! 綺麗じゃん!」というものだった。前作でもそれなりに美しかったグラフィックがより高精細になっていることもその理由のひとつだが、冒険や探索を昼に行う機会が増え、画面が全体的に明るくなっているということがその印象に寄与しているように思える。
もちろん、旅を進めていけば暗い場所を探索することも出てくるわけだが、最初のイメージのおかげで全体のイメージは前作ほど陰鬱さを感じなくなっている。
“いま”は活気に満ちあふれた街。
こんなに美しい草原を旅することもある。
個人的には、操作方法から各種設定まで細かく見直されている点も好印象。ステルスアクションをゴリ押しプレイしたい人もいるかと思うので(何を隠そう筆者もそのひとり)、本作から難度を調整できるようになった点も、非常にうれしいポイントだ。
全体的に敵はけっこう強く、難易度を“普通”にしていると、サクッと倒されてしまうことも多い。アクションに自信がないなら、ぜひ“ストーリー重視”で遊んでいただきたい。
本当にアクションが苦手な人のために、対人間に対してのみ無敵になれるモードもある。行き詰まった場合は、一時的にこれを利用してみては?
スリングで敵を攻撃したり、拾った素材をクラフトして錬金弾を生成し、着火や消化、ネズミの誘導などを行ったりできるのは前作同様。本作では、比較的早い時期から段階的に錬金弾を使えるようになる。それは即ち、各種の錬金弾を使って解決しなければならないギミックが序盤から出てくるということだ。
個人的には敵と戦うよりも謎解きをしているほうが好きなので、これは素直にうれしい追加要素だった。
本作で弾の残量があるのは錬金弾のみ。通常弾である石は拾う必要がなくなった。
松明に火をつけて、ネズミに襲われない安全地帯を作る。ネズミは火が苦手なので、火の近くにいればひとまず安全になるというわけ。これは超重要な動き!
敵の松明の火を消し、ネズミに敵を襲わせるという戦法は前作からおなじみ。
新要素が追加され遊び応えもより抜群に!
そして、バトルや謎解きに活かせる複数の新要素を追加してくれたのも喜ばしいポイントのひとつ。「この錬金弾で敵を倒そうか? いや、べつの方法もあるな」と手持ちのアイテムや敵の状況なども考えつつ、いくつかのルートで攻略していけるようになったのだ。これは純粋に自由度が高まる結果に直結しており、ゲーム性の向上に繋がっている。
筆者の感想だけで本稿を進めていくのもナニなので、下では前述した新要素の一部を紹介する。新要素の使い方についても軽く触れておくので、本作を遊ぶ際に役立ててほしい。
なお、より詳細な内容については、追って掲載する予定のワンポイントガイドでお届けする予定だ。
新錬金弾“タール”の追加
可燃性の高いタールを作り出せる。これを凹んだ場所などに流し込んでから着火すれば、比較的持続時間の長い安全地帯を作り出せる。また、既存の松明などの火元に放り投げれば、一時的に明るくなるエリアを拡大することも!
壺に錬金術を詰めて投げる
錬金術をスリングの弾として放つことは前作でもできたが、本作では壺に入れて投げられるようにもなった。壺に入れて投げると、錬金術の効果を広範囲に及ぼすことが可能に!
敵の攻撃をカウンター可能に
近接攻撃をしてくる敵に反撃を行い、わずかな隙を作ることができるように。ただし、中・長距離からの攻撃に対しては無防備で、複数に囲まれた場合も効果が薄い。
ここぞというときの便利アイテム、ナイフの追加
近接攻撃の手段で、鎧に覆われた敵でない限り、ナイフをひとつ消費して一撃で相手を仕留められる。また、カギのかかった作業台を開ける際にも使える。
ボウガンで遠くの敵を一撃で倒す
本作で追加された新武器。スリングで倒せない、ヘルメットをかぶった敵も一撃で倒せるうえ、一部の錬金弾も発射可能。ただし、所持できる矢の本数は少なめ。
仲間への指示のバリエーション増
仲間に指示を出し、主人公のアミシアの手が届かないギミックを動かせるのは前作同様。本作の一部のシーンでは、仲間に敵を倒してもらうことも可能に!
フォトモードの追加
ムービーシーン以外の任意のタイミングで写真が撮れるフォトモードが追加。美しい景色をプレイ中には不可能なカメラアングルで撮影したり、すさまじいネズミの大群に近寄って撮影することも自由自在だ。
最後の切り札、無敵モード
難易度設定が可能になった本作だが、難易度を下げても難しいと感じるプレイヤーがいるかもしれない。そんな人にとってとてもありがたいのが、無敵モードの搭載だ。ゲームとして破綻しかねない要素ではあるが、このモードを搭載してでも「物語を最後まで観て欲しい」という開発者の心意気が感じられる!
本作にはレベルのような概念はないのだが、素材を集めることで装備品をアップグレードして強くなることが可能。これは前作からあった要素ではあるものの、その内容は見直され、どのアップグレードをしても損がないようになったこともナイスだ。
行動によってアミシアの成長のしかたが変化
等に強化するか、何かを優先して強化するか。これも悩みどころ!
さらに本作にはスキルという成長要素も用意。アミシアがどんな行動をしたかによってスキルが上がり、隠密性が高まったり、敵の急所を狙えるようになったり、少ない素材で多くの錬金弾を作れるようになる。ゴリ押しで進むタイプの筆者は、 “慎重”のスキルが伸び悩んでいるのだが、新たなアプローチの成長要素が追加されたことは素直に評価したい。
得意な行動ばかりしていると、スキルを均等に強化できないのが玉に瑕。苦手を克服しろということなのか?
以上のように、前作比ではあらゆる点がパワーアップしていると感じられた本作。システム的な部分で「これが最終到達点だ」と言うつもりはサラサラないが、少なくとも続編として期待されている部分はしっかりとクリアーできているという印象だ。
そして、主人公であるアミシアとユーゴの絆が描かれるストーリーは、前作と同様それ以上に引き込まれる魅力がある。ペストという実際に起こった出来事がテーマにしている点は、いまの世相を反映したリアルさがあり、姉弟の冒険を追っていくうちに人間のさまざまな感情を刺激してくれる。
前作からプレイしていると、かつての冒険を経て、少しだけアミシアとユーゴが大人びたようにも思え、自身が親戚のおじさんのような気持ちになる。前作はユーゴの病気が治らず、根本的な解決には至らなかった感が強いので……本作では大団円に落ち着くといいなと思っている次第。海を渡り、安息の地を見つけられることを祈るばかりだが、果たして……!?
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...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202306/29306078.html