【本ページはプロモーションが含まれています】

PlayStation

『Viewfinder』レビュー。写真で空間をコピーして上書きする、異次元のパズルアドベンチャーがついに登場。所々ムズいけど、わかると楽しすぎ! | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

詳細はこちら

 スコットランドのゲームスタジオSad Owl Studiosによるパズルアドベンチャーゲーム『Viewfinder』(ビューファインダー)を紹介しよう。本作は2023年7月18日にプレイステーション5とPCで配信予定で、日本語にも字幕で対応する。

広告

 なお今回、パブリッシャーのThunderful Publishingの提供によりPC用のレビュー版をプレイした。

目次閉じる開く

写真や絵をかざすと中身が実体化する不思議空間が舞台
実は写真以外のものを使う場面も。ゲームネタも多数

激渋ボイスの異次元猫AI“CAIT”を撫でながら考えよう
どうにもなんなきゃ、丁度いい塩梅のヒントシステムがある

オプション面も含めて合計70面超

写真や絵をかざすと中身が実体化する不思議空間が舞台
 さて本作、ゲームとしてはステージ制の一人称視点の謎解きゲームになっていて、各ステージに1個置かれたテレポーターにどうにかしてたどり着いて起動すればオーケー。
 しかし、テレポーターに繋がる橋の一部がなくなっていたり、テレポーターがジャンプで届かない場所にあったりする。そこで使うのが、「写真をかざすとそこに写っている風景が具現化し、空間を上書きする」というギミック。
 写真をどこにかざすかはプレイヤーの自由だ。しかも写真は回転させてもいい。たとえば、“壁”が写っている写真を回転させれば“床”として使えるし、斜めにすればスロープになる。なんか間違ってたら、世界全体をいくらでも“巻き戻し”できるのでやり直せばいい。

右上に見えているテレポーター(赤い機器)の所に行きたいのだが、段差がある。しかし“壁”が写った白黒写真をうまく使うと……。

建物の壁が写った写真を傾けて具現化し、スロープに。これならテレポーターにたどり着けるぜ。

 「変わったギミックを駆使してゴールを目指す一人称視点のアクションパズル」という点でValveの往年の名作『ポータル』シリーズの系譜にある作品だが、他のフォロワー的な作品との違いはビジュアル的な驚きだろう。
 というのも、写真をかざして“配置”すると一瞬グニャッとした後に空間が上書きされて出現するのがシンプルに楽しい。目の前で空間が上書きされるビジュアル的なカオスと、それでパズルが解けた時のアハ感覚の組み合わせがいい感じだ。
 開発中映像が話題になったりデモが公開されていたりするので、映像が記憶にある人も少なくないかもしれない。そう、あのゲームがついに出るのである。
実は写真以外のものを使う場面も。ゲームネタも多数
 最初はステージ内に用意された写真ぐらいしか使えないのだが、ゲームが進んで次第にギミックが増えていく中で、写真以外のものもいろいろ登場してくる。
 特定の角度から見ると1枚の絵に見える錯視から空間が出現することもあるし、フィールド内に置かれた絵や設計図など、写真以外のものからも具現化が可能。ゲームネタもいろいろ仕込まれており、ドット絵の画像や低解像度なゲームのスクリーンショットから空間が出現したりもする。

ゲームネタはいろいろあるので、見つけたら何が起こるか試してみるといい。

ムンクの「叫び」は、叫んでる人だけでなく、後ろで歩いてる人の話し声も仕込まれていたりする。こまけぇ。

激渋ボイスの異次元猫AI“CAIT”を撫でながら考えよう
 そしてギミックの数が増えるに連れて難度も次第に上がっていく。最初のうちは単純に与えられた写真をどう使うかだけでクリアーが可能な内容に留まっているが、たとえば中盤を過ぎて自分で任意にカメラを使って撮影できるようになると、「限られた枚数の中で何をどう撮影してどう使うか」も謎解きに入ってくるという寸法だ。
 さらに「写真によるコピーを拒絶する構造体」とか「錯視が成立する角度に行くと“絵”に戻ってしまう物体」といったお邪魔系のギミックも出てくるので、「あ、この面はこの解き方じゃ駄目なのか!」ということもしばしば。
 パズルアドベンチャーゲームとして、ギミックの追加による謎解きのバリエーションの増やし方や難度の付け方はかなりうまいように感じた。重要なものが見つけづらい位置に隠されているようなことはなかったし、しっかり段階を踏んで応用をやっていくので、解いていくうちに「いま見つけているものだけできっと解ける」という出題者への信頼が得られる作りだ。

「テレポーターが逆さまなら写真を撮って複製して正位置に置けばいいじゃない?」という発想で撮ってみた。ちなみにコレだと配線が切れてるんで駄目です。

コピー機があれば写真や絵を増殖させられる。

 ちなみにステージの中には、おまけ的な収集物や、過去にそこで何があったのかのストーリーを追えるオーディオログが散りばめられているので、ステージの構成内容を確認しながらそれらをチェックできるのも気分転換になっていい。
 そのほかにも話し相手となる猫型AIの“CAIT”(ケイト)を撫でたりもできるし、正解を見つけてゴールしたら“彼”(?)がダンディな声で褒めてくれる。中には必ずしもクリアーしなくていいオプション面もあるのだが、そんなこんなでうんうん悩みながらも全クリしてしまった。

CAITは撫でられる。撫でても何もないが撫でておこう。

どうにもなんなきゃ、丁度いい塩梅のヒントシステムがある
 ところでCAITを撫でながら考えても答えが出ないような時は、一定時間が過ぎるとヒントシステムに頼れるようになっている。
 実はこのヒントの塩梅も個人的にはかなり気に入っている部分。「バッテリーは1つしかありません。どうにかして複製する必要があります」とか「このバッテリーはケージの中から取り出せません」といったように、そのステージの謎解きのテーマを教えてくれる。
 直接のネタバレではないし、「もしかしたらバッテリーがどこか別の場所にある?」とか「このバッテリーどうやって檻から出せばいいんだ?」といったテーマから外れた可能性を削って取り組めるのでありがたい。

「バッテリーは1つしかありません。どうにかして複製する必要があります」ということで、どこかで別のバッテリーを見落としている可能性を排除して複製にフォーカスすればいいことをさらっと教えてくれる。

オプション面も含めて合計70面超
 ゲームはハブとなる5つの浮遊島を介して進行し、全体では74ステージを収録。プレイ時間は人によって大分異なると思うが、参考までに記者のクリアータイムをお伝えすると5時間強といったところ。
 正直な所を言うと「なぜこんな空間にいて謎解きをしているのか」という謎を徐々に追っていくストーリー面はちょっと弱いのだが、写真を通じて空間を加工していくゲームプレイと謎解きの設計はそれを補って余りある部分がある。CAITもかわいいし。
 謎解きが得意な人はサクッと遊べると思うし、先に書いたように少々苦手な人でも食らいつける内容になっているので、映像を見て気になった人はぜひチャレンジしてみて欲しい。
 なおレビュー版ではまれに訳が微妙な部分があったが(誤訳というより男女の取り違えなど)、PR経由で開発へのフィードバックを依頼したところ再チェックを行っているとのことだった。製品版または初期のパッチで修正されるよう願いたい。

...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202307/17309944.html

-PlayStation

ゲーマーのおもちゃ箱
Translate »