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『なつもん!』ナレーション担当の俳優・藤木直人さんにインタビューしたら、『信長の野望』にハマった少年時代と、ルービックキューブ6面を30秒で揃える方法を教えてもらった | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

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 2023年7月28日にスパイク・チュンソフトから発売予定のNintendo Switch向けソフト『なつもん! 20世紀の夏休み』。本作は、『ぼくのなつやすみ』シリーズの綾部和氏がゲームデザイン・脚本などを手掛ける完全新作のアドベンチャーゲームだ。

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 海の見える緑豊かな田舎町を舞台に、神社でラジオ体操をしたり、海で泳いだり、お祭りを楽しんだりと、自分だけの夏休みを体験できる。
 本稿では、ゲームのナレーションを担当する俳優の藤木直人氏にインタビューを実施。収録直後の感想や、子ども時代の夏休みの思い出などを聞いた。

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藤木直人(ふじきなおひと)

1972年7月19日生まれ。千葉県出身。
俳優・歌手としてドラマや映画、舞台などのほか、CMなどでも活躍。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』では、ハリー・ポッター役を務める。(文中は藤木)

藤木さんのナレーションに原作者の綾部氏も太鼓判
――このたび藤木さんがナレーションを担当される『なつもん!』は、“ほのぼの夏休みアドベンチャー”という珍しいタイプのゲームです。お話を聞いたときはどのように感じられましたか?
藤木まったく想像がつかなかったですね。説明を受けても、まだどういうゲームなのかよくわからなかったので、参考に『ぼくのなつやすみ2』を遊んでみました。
 『ぼくのなつやすみ2』はめちゃくちゃおもしろかったですし、いろいろなタイプのゲームがあるんだなと思いました。これをしなくちゃいけないと押し付けられているのではなくて、虫を捕まえてもいいし、魚釣りをしてもいい。しかもフィールド内を自由に行動できて、泳ぐこともできる。逆にやれることが多すぎて、何をすればいいのかわからなくて、ネットで調べました(笑)。
 調べてみたところ、どうやら王冠をたくさん集めるといいらしいと。海底で光るものを見つけたので、おそらくあれが王冠なんだろうなと思ったんですが、たどり着けなくて……。主人公を鍛えるとたくさん潜れるようになるみたいですが、すべて集めるのは僕には無理そうでした(苦笑)。
――藤木さんは、これまでにゲームに関わるお仕事をされたことがありますか?
藤木今回が初めてです。
――初めてゲームの収録に臨まれて、いかがでしたか?
藤木ゲームによっても収録のやりかたが違うでしょうし、まったくわからないまま収録しました。そもそも台本の見かたもわからなくて。ただ、今回はナレーションということで、キャラクターの声の収録とは違うのかなというのもありました。
――ゲームの台本は、ドラマや映画の台本とは違うんですね。
藤木ドラマや映画の台本は、ストーリーに沿って最初から最後まで書かれていますが、ゲームの台本はイベントごとに書かれていて。しかもセリフごとに何パターンも取ったりするので、パターン違いをどんどん収録していくのは、いままでにない不思議な感覚でした。
――物語の全体像が把握しづらいかもしれませんね。
藤木そうなんですよ。ナレーション以外の場面もいっぱいあるでしょうから、想像を膨らませながら収録しました。
――今回のナレーションは、ゲームの主人公である10歳の少年が大人になってから思い出を回想する、という内容だとうかがいました。
藤木収録する前に実際にゲームを見せていただいたので、『なつもん!』の世界観を知ることができてよかったなと思う反面、主人公たちの声は声優さんが担当されているので、この声の持ち主が大人になったときの声が僕で大丈夫かなっていう不安もありました(笑)。
 主人公の男の子の声は、女性の声優さん(小市眞琴さん)が演じていて、僕の声にはつながらないんじゃないかなと。だいぶテンションが違うなというのもあったので、それでプレッシャーを感じましたね。
※ここで取材に同席していたゲームクリエイターの綾部和氏(文中は綾部)がコメント。
綾部藤木さんはそう言っていますが、収録に立ち会って思ったのが、とくにセリフの余韻のところにナイーブな感じがあって、主人公が大人になったらこうなるかなというニュアンスを感じられたんですよ。
藤木ここ、絶対に書いてくださいね(笑)。
一同 (笑)。
綾部大人になった主人公のイメージにピッタリとはまっていたので、収録が終わったときに心の中でガッツポーズをしていました。
藤木ありがとうございます。今回はナレーションだからというのもあるのですが、自分が子どもだったときのことを思い出して、あのころはよかったなって過去を思い返すことは誰しもあるし、誰もが共感しやすいじゃないですか。親になって感じる少年時代の貴重さとか、もう戻れないさみしさみたいなものも感じられたので、演じやすかったのかもしれませんね。

昆虫採集に熱中した少年時代
――子どものころ、夏休みは何をして過ごしていましたか?
藤木『なつもん!』のようにたくさん捕まえることはできませんでしたけど(苦笑)、昆虫採集が好きでした。僕の父方の田舎が岡山県の山奥のほうなので、自然が豊かな場所で昆虫も多かったです。
――夜にカブトムシを採りに行ったりとか?
藤木いえ、マムシが出るのであまり行けないんですよ。だから、庭の木にとまっているニイニイゼミやアブラゼミをよく捕まえていましたね。ヒグラシは高いところに止まっていたから捕まえられなかったなあ。
 セミのほかにトンボもたくさんいましたね。オニヤンマもいて、縄張りをけっこう真っ直ぐに飛ぶから、双子の兄貴と待ち伏せして狙っていました。でも、なかなか捕まえられないですよ。運よく捕まえたときはめちゃくちゃうれしかったですね。
 当時は子どもだから、オニヤンマがより大きく感じるんですよ。昆虫図鑑で調べたときに10センチって書いてあって、「いやそんなわけないよ!」と。あのオニヤンマは30センチぐらいあったからって(笑)。
――30センチは怪物級の大きさですね(笑)。主人公はサーカス団の団長の息子ということで、物語の舞台“よもぎ町”にやってきます。藤木さんが子どものころは転校が多かったとお聞きしたのですが、主人公の境遇と重なるところがあるのでは?
藤木そうですね。小学校のころは2年ごとに転校していました。双子の兄貴がものすごく社交的で、当時の僕はあまり社交的ではなかったんですね。兄の影にいるというか、放課後は兄の友だちに混ぜて遊んでもらうという感じでしたね。
 だから別れてさみしい友だちがそんなにいたわけではないのですが、転校先の新しい教室に入っていくのは苦手でした。皆に注目されているところで挨拶するのがイヤで。じゃあ、なんでいま俳優の仕事をしているんだと思いますよね(笑)。当時の反動というか、そうじゃない自分になりたいという思いがあって俳優になったという一面もあるんですけど。
 ただ、いまの話だけだとイヤな思い出しかないように聞こえますが、もちろんいい思い出もたくさんありましたよ。岡山、神戸、横浜と転校したのですが、大人になってから思い出の地を巡るのも楽しくて。
 横浜のときは、社宅の前の道路でドッジボールをしたり、追いかけっ子をしたりして遊んでいました。大人になってから改めて行ったら、道路があまりにも狭くてビックリしましたね。「え、こんなところでドッジボールはできないよね」って。当時はこんな狭い場所が僕のテリトリーだったんだなと感慨深かったです。
 でも、そういった感覚は同じ場所で過ごしていると感じにくいじゃないですか。各地を転々として、大人になって久しぶりに訪れたからこそ味わえたわけで。そういう意味では、転校が多くてよかったのかなとも思います。
――確かに、ずっと同じ場所で成長していると気づきにくいと思います。ちなみに、藤木さんは子どものころにサーカスをご覧になったことはありますか?
藤木ありますよ。サーカスって不思議な世界ですよね。大人になってからシルク・ドゥ・ソレイユの公演を観たときは、改めて感動しました。しかも世界中の国々で公演するのはすごいなと思います。

子どものころにハマったゲームは国民的RPGと歴史シミュレーション
――ゲームについてもお聞きしたいのですが、ふだんゲームはプレイされますか?
藤木いまはそこまでやらないですね。でも、子どものころは遊んでいましたよ。僕が小学生のときにファミコンが発売されたのですが、うちの親は「これからの時代はパソコンだ」と言って、ゲーム機ではなくMSX(当時のパソコンの一種)を買ってくれました。でも、MSXでけっきょくゲームをやるんですけどね(笑)。
――(笑)。何を遊ばれていたんですか?
藤木タイトルはあまり覚えていないのですが、野球ゲームや『ハイパーオリンピック』のようなゲームで遊んでいたのかな……。もちろん、ファミコンを持っている友だちの家に遊びに行ってプレイしたこともありましたよ。中学生になってからはPC-88シリーズを買ってもらって、『信長の野望』を遊んでいました。
――ゲームはご両親に買ってもらっていたのですか?
藤木親は買ってくれなかったです。うちの親はゲームに対してきびしかったので。
――中学生のときに『信長の野望』を選ぶのはなかなか渋いですね。
藤木あ~、そう言われるとそうか。『信長の野望』はなんで選んだんだっけな。
――歴史がお好きだったとか?
藤木そうですね。父親が司馬遼太郎先生(小説家)のファンで、僕も先生の作品を読んでいたので、それでかな。あとは『信長の野望・全国版』を遊んだときに、進化したグラフィックに感動したのを覚えています。
 中学生のときに三国志の小説を読んでからは、ゲームの『三國志』にもめちゃくちゃハマりました。武将システムが採用されていたので、人材を発掘するのがおもしろかったです。
 RPGも遊んでいましたね。『ドラクエ』(『ドラゴンクエスト』)は、友だちにファミコンの本体ごと借りて、親が寝たあとにリビングのテレビをつけてこっそり遊んでいました。昔の『ドラクエ』は復活の呪文をメモしておく必要があったし、好きな場所でセーブができなかったじゃないですか。
――そうでしたね。懐かしい!
藤木親に隠れてプレイしていたので、2階の寝室から親が降りてくると、とりあえず隠さないといけない。そのときに手とかがカセットに当たって、データがバグったりすることがあって。その日に進めていたデータが全部パーになる、なんていうこともありましたね(笑)。
 大人になってからもプレイステーションで遊んでいたんですけど、子どもが生まれてからは、子どもの手前、ゲームばかりやっているわけにもいかなくて(苦笑)。それでだんだんゲームは遊ばなくなりました。
 ただ、いまはスマホで気軽にゲームが遊べるじゃないですか。10年ぐらい前ですけど、『パズドラ』(『パズル&ドラゴンズ』)にハマりましたし、3年前ぐらいに『ポケモンGO』にもハマりました。
 当時、僕の長男が中学入試を終えて、合格したプレゼントにNintendo Switchを贈ったんです。いくつか購入したゲームの中に、当時発売された『ポケモン』(『ポケットモンスター Let's Go ピカチュウ・イーブイ』)があって、それをずっと子どもが遊んでいたんですよ。そしたら、「『ポケモンGO』じゃないとゲットできないポケモンがいるから、僕のスマホに『ポケモンGO』を入れてくれ」とせがまれて。
 それをきっかけに始めてみたのですが、子どもに説明できるぐらいにはなっておこうと遊んだり、ネットで調べたりしていくうちに、僕のほうが『ポケモンGO』にハマっていたという(笑)。
――あるあるのパターンですね(笑)。
藤木“ポケモンの巣”(特定のポケモンが出現しやすい場所を指すスラング)で色違いや個体値の優秀なポケモンを探して、朝も暗いうちから公園に行って2時間ぐらいぐるぐるしていましたね。
ルービックキューブを極めし者
――このゲームのタイトル『なつもん!』は、“夏を極めた者”という意味を持っています。藤木さんは役者として、演技を極めるお仕事をされているかと思いますが、仕事を離れたところで、極めてみたいこと、すでに極めていることなどありますか?
藤木極めていることはルービックキューブですね。本当に極めている人からするとクレームが来るかもしれませんが(苦笑)、趣味だけではなく仕事にもなっています。
――そもそもルービックキューブにハマった理由は?
藤木ファミコンが登場したぐらいのときに、ルービックキューブが世界中で流行ったんです。僕もルービックキューブが欲しかったんですけど、ちゃんとしたものは高くて手に入らなくて。駄菓子屋さんで売っているようなものを購入しました。
 それで遊んでみたのですが、1面は揃えられるけど、それ以上揃えるのは難しい。当時は運がよくて、3面が揃えばいいほうでした。それから大人になって、いまから15年前くらいかな、ファンの方にルービックキューブをプレゼントしてもらったんです。そうしたら、6面の揃えかたっていうマニュアルもいっしょについていたんですよ。
――へぇ~! そんな便利なものが付属されているんですね。
藤木それを見て「はあっ!?」となりましたね。当時はライブのツアー中だったんですけど、これを覚えれば揃えられるんだったら絶対やるよと思って練習したら、1日で6面を揃えられるようになったんです。
――すごい。才能があったんですね。
藤木でも、ただ揃えられるだけなんですよ。そのときは早く揃えるという概念がなくて、揃えられればすごいみたいな。それからテレビか何かなどで、ルービックキューブを揃えてくれませんかとお願いされたり、『嵐にしやがれ』という番組で嵐のメンバーに揃えかたを教えるといった機会があったりしました。
 その後、別の現場でカメラマンの方に、「藤木さん、テレビでルービックキューブを披露していましたね」と話しかけられたんです。そのときに「でも、藤木さんの揃えかたはツクダ式ですよね。いまはLBL法が主流ですよ。僕なら13秒で揃えられます」って言うんですよ。それを聞いてまた「はあっ!?」って(笑)。
一同 (笑)。
藤木ただ、LBL法はパターンによって手順をすべて覚えないといけない難しいものなんです。だからそのカメラマンさんが「7段階のステップに分けてもう少し簡単にした簡易LBLというのがあるので、これから覚えるといいですよ」とサイトを教えてくれました。それで一生懸命覚えた結果、簡易LBL法で揃えられるにはなったんです。ただ、1分を切れなくて。
――一般人からしたら、1分前後で揃えられるのはめちゃくちゃすごいです。
藤木そこまで行ってから、ようやく本格的なLBL法を勉強しました。7ステップのうち、最初の1ステップは自分が揃えたい色のクロスを揃えるところから覚えていきます。そこから先は、2ステップを一気に進める手順を覚えないといけない。クロスを揃えた角のふたつずつを揃えるためのパターンを覚えるのですが、それが42パターン。
――パターンによって組みかたが変わると。
藤木そうです。パターンごとの手順を覚えて……。これ、ルービックキューブの話が続きますが大丈夫ですか?(笑)。
――ここまで聞いたので、最後まで教えてほしいです!(笑)。
藤木つぎは上の一面を一気に揃えます。そのときの配色のパターンは、57パターンあります。最後は側面を揃えるのが21パターンあって、それぞれが手数でいうと15手とかあるようなものなので、パターンずつすべて覚えるのはけっこうたいへんなんですよね。
 すべての手順を覚えたとしても、覚えただけでは揃えるのに30秒を切れないんですよ。揃えるときにさらにテクニックがあって、それらのテクニックを使うことによって、いまは30秒を切れるようになりました。去年は目隠しをしながら揃えるやりかたも覚えましたね。
――そこまでいくと極めていますね! 
※ここで藤木さんのマネージャーがルービックキューブを差し出す。
藤木え、やる流れ?(笑)。
――ぜひお願いします!
藤木わかりました(ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ)。

高速で揃えていく。

藤木できました。

――本当に手先がよどみなく動いていてすごいです。まさに“極めしもの”ですね。最後になりますが、ゲームの発売を心待ちにしているファンや読者に向けてメッセージをお願いします。
藤木『なつもん!』はオープンワールドのフィールドを自由自在に動き回れるので、いろいろな発見がありますし、気持ちいいと思います。大人の方は夏の懐かしい思い出を、若い方は、レトロだけどすごく新鮮な夏休みを体験して楽しんでください。

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...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202307/24310378.html

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