『PAYDAY 3』でもコラボキャラが登場に。前作より進化した部分から東京の銀行が登場する可能性まで話してもらった【gamescom 2023】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

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　ドイツ・ケルンで開催されている世界最大級のゲームイベント“gamescom 2023”。その会期中に『PAYDAY 3』のインタビューをする機会をいただけた。

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　9月21日にプレイステーション5、Xbox Series X|S、PC（Steam、Epic Games Store）向けに発売となる本作、じつは前作の発売から10年ほど経ったこともあり、期待しているファンは首を長くして待っていることだと思う。
　この発売まで1ヵ月を切ったタイミングで『PAYDAY』のグローバル・ブランド・ディレクター兼ヘッドオブコミュニティを務めるAlmir Listo氏にお話をうかがった。

Almir Listo氏

『PAYDAY』におけるグローバル・ブランド・ディレクター兼ヘッドオブコミュニティ。10年前は『PAYDAY 2』のリード・プロデューサーを務めた。以前はデベロップメントサイド、現在はパブリッシャーサイドを担当する。じつは日本語を少し知っている。

Almir Listo氏

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何かしらとのコラボや、日本ステージ登場の可能性を匂わせる!?
――まず『PAYDAY 3』が前作よりも進化している部分はココだというのを教えてください。
　最も大きい変化はゲームエンジンをUnreal Engineに変更したことですね。これによって多くのことができるようになりました。『PAYDAY 2』ではゲームエンジンのDieselを使っていましたから。
　エンジンはゲーム体験のすべての基礎であり、ゲームプレイ、アニメーション、環境のすべに影響します。ローンチ時にはUnreal Engine 4を使っていますが、その後はUnreal Engine 5に切り替えて、さらにタイトルを改善していく予定です。

――おお、それはかなり期待ですね。ゲームエンジン以外で前作よりも進化した部分はどこでしょうか。
　ラウドとステルスの切り替わりが、より直感的になったことです。さらに『PAYDAY 3』では異なるスキルが100個ほどあり、自分のスタイルに合わせて好きなものを選んで組み合わせることができます。これは革新的な部分ですね。
　また、前作ではガードがプレイヤーを見つけるとすぐにアラームを鳴らしてラウドに突入していましたが、本作ではプレイヤーがプライベートエリアにいる場合、ガードから「ここにいてはダメだ」と言われ外に連れ出されます。
　少しソフトな失敗になるわけですが、連れ出される際にキーカードを盗むこともでき、すぐにラウドになるわけではないので、そこのおもしろさもあります。
――いまお話に出たプレイヤーの行動に応じてラウドかステルスかがシームレスに切り替わる部分ですが、もう少し詳しくお話を聞かせてください。
　この10年『PAYDAY』の改善に努めてきましたが、本作においては可能な限り楽しい体験を作ることが重要だと考えました。
　現実では銀行で社外立入禁止のドアを開けて入ったら連れ出してはくれず、すぐにアラームが鳴るので、そこのリアリティはないかもしれませんが、何がいちばん楽しいかという点が重要であり、常にそこを原動力としています。
　どうしたらゲームプレイが楽しくなるように改善できるか考えた結果、本作のようなラウドとステルスの自然な切り替わりを導入しました。

――ありがとうございます。8月2日～7日にはクローズドベータテストが実施されましたが、プレイヤーの反応などはご覧になりましたか？
　はい。素晴らしい反応をもらえたと思っています。じつはテスト参加希望者が約80万人いたのですが、実際にはプレイできたのは25万人ほどの方でした。
　このテストでは『PAYDAY 3』のサービス能力に大きな問題がないかを確認することが目的でしたが、結果的には満足しています。いくつかの課題は出ましたが、当初から予測していたものでしたので。
　何よりも動画などで皆さんが楽しくプレイしてくれているのが見られてよかったですね。それがいちばん大切なところですから。
――本当にそうですね。もう発売間近ですが、データやソフトは盗まれていませんよね？（笑）
　もちろんですよ（笑）。しっかりと開発も完了しています。あとはローンチから18ヵ月はDeep Silverとの契約が継続するため、長期にわたって『PAYDAY 3』を作っていくことになります。
　できればしばらく『PAYDAY 4』を作る必要がない状態にはしたいですね……（笑）。
――そうですね。発売からもどんどん進化するのが楽しみです。
　はい。楽しみにしていてください。本作は『1』、『2』のストーリーラインに沿って同じギャングが登場します。発売時点ではニューヨーク市で活動していても、発売後にはほかの都市で仕事をする可能性もありますよ。
　例えば、東京でいくつかの仕事をこなすかもしれませんね。もし東京でよい銀行をご存知でしたら、お知らせください。PAYDAYギャングが現れるかもしれませんよ（笑）。

――おお、これは期待しちゃいますね！　日本のお話が出たので、もう少しだけ聞かせてください。『PAYDAY 2』では日本人の治郎がDLCで登場しました。本作でもこのような追加キャラクターはいますか？
　現状、アナウンスしている通り、発売時点では6人のキャラクターが登場します。おなじみのダラス、ホクストン、チェインズ、ウルフに加えて、未発表の2キャラクターですね。
　また、『PAYDAY 3』ではコラボをしていく予定です。『鉄拳』の原田（勝弘）さんは『PAYDAY』をよく遊んでくれているそうで、私も何回かお会いしたことがあります。もしかしたら、何かいっしょにできるかもしれませんね。本当に何もわかりませんが、可能性は無限にあるということです（笑）。
――なんだかいろいろと含みのあるご回答ですごく気になります……。キャラクターといえば、プレイヤーにミッションを提供するNPC・マックとしてIce-Tさんが出演されますよね。
　はい。ちょうどOpening Night Liveで発表させていただきました。
　Ice-Tさんはどうやら2015年ごろから『PAYDAY 2』をプレイしてファンになってくれたようで、私のほうからアプローチして『PAYDAY 3』で何かやりませんかとお誘いしたんです。それで快諾もらえたという経緯になります。
　その……彼はいろいろ経験（※）してきていますから、これほどの適任はいないかもしれませんね（笑）。
※Ice-T氏は実際にストリートギャングに在籍していた経験などがある。
　マックは何かしらの理由で5年ほど犯罪から遠ざかっていたPAYDAYギャングを助ける人物のひとりです。ニューヨークに戻る手助けや、何が起きているかを探るサポートをしてくれます。

――重要な役どころですね。『PAYDAY』にとってマスクは象徴的なものですが、本作でもいろいろな新しいマスクが見られますか？
　はい。ダラス、ホクストン、チェインズ、ウルフのマスクはアイデンティティの一部なので、変更していませんが、プレイヤーは自分のキャラクターのマスクをカスタマイズできますよ。
　マスクはほとんどが新しいものになりますし、発売後にも追加していきます。『PAYDAY 2』では10年で約400種類の異なるデザインを作りましたが、これよりさらに増えていくんじゃないでしょうか。

会場に飾られたいたダラスのマスクと、カメラを向けるとふざけるウルフ（笑）。

――本作でもユニークなデザインのマスクを楽しみにしております。序盤でお話いただいたスキルのお話を少し深堀りさせてください。Dev Diaryでは『PAYDAY 2』と『PAYDAY: The Heist』を振り返って長所と短所を考えたと言っていました。
　そうですね。『PAYDAY 2』ではスキルが少しスーパーヒーロー的なものになっていました。インスパイアというスキルではダウンした人を蘇生していましたからね。
　本作でのスキルは、映画『ダークナイト』のようにシリアスで地に足着いた感じになっています。ツリー性も廃止して、スキルラインになりました。アクション映画の悪役というよりは、分別ある設定の常習犯というアイディアに基づいています。
　ただし、スキルも楽しくなければいけないので、バランスをとっています。要は本作でのスキルは自由度が高いということですね（笑）。プレイヤーが好きなやり方で好きにデザインできます。
――それはスキルの組み合わせを考える幅も広がりそうですね。本作の難易度的にはいかがでしょうか。
　ノーマル、ハード、ベリーハード、オーバーキルの4つの難易度を用意しています。本作では高い難易度でプレイすると新しい要素であるセキュリティ・モディファイアーが加わります。
　ニューヨーク市に異なるセキュリティ会社があり、各社はそれぞれアビリティ（ランダム）を持っています。難易度に応じて1社（ノーマル）から4社（オーバーキル）まで稼動するセキュリティ会社の数が変わっていきます。
　最高難易度では、もちろん4社が同時に稼動するのでカメラは壊せず、追われる立場になるなど厳しい状況になるでしょう。

――前作に引き続き、とてもやりごたえがありそうですね。もう発売も間近となります。最後にファンへメッセージをお願いします。
　「がんばってください！」（ここは日本語でお話してくれました）
　この作品は10年かけて作ってきたものです。私たちのスタジオのことをご存知かどうかわかりませんが、数年前には非常に苦しい時期もありました。
　しかし、コミュニティサポートのおかげで、難関を突破して生き残ることができました。挫折を乗り越えた人は強いと言いますから！

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引用元：https://www.famitsu.com/news/202308/27314683.html