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『フォートソリス』レビュー。突然人が消えた火星の施設を探索する没入感高めのサイコスリラー。ストーリーを進めるほどに疑心暗鬼に陥って恐怖が増していく | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

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 2023年9月7日にサイコスリラーゲーム『フォートソリス』のプレイステーション5版が発売される。本作は火星を舞台に不気味な施設を探索する、雰囲気やストーリー重視のアドベンチャーゲームだ。

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 突如として消えた人々、支援を期待できない火星の孤立した施設、異常事態が起こった形跡。先に進むことを拒みたくなるような空間を調査しながら、施設で何が起こったのか真実を突き止めることになる。今回、『フォートソリス』のプレイステーション5版をプレイする機会を得たので、本記事にて詳しい内容を紹介していこう。

※この記事は3gooの提供でお届けしています。

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先に進むのを拒みたくなる施設を探索していく雰囲気重視のアドベンチャー
 『フォートソリス』は、ストーリーや設定が重視されているタイトルなため、ネタバレにならない範囲で物語やプレイの流れについて触れていきたい。
 本作で操作することになるのは、ジャックという技師。彼は火星基地で働く技師で、同僚のジェシカとともに機械の調整などをして働いている。物語は、彼の元に近隣のフォート・ソリスという施設から警報が届くところから始まっていく。
 休暇前の最後の仕事だとジャックは単独で施設を訪れるのだが、なぜか人の気配がまったくしない。しかし、警報は確実に人の手で施設から届いていた。不可解な状況の中、ジャックは残ったメンバーがいないかを確認するため、施設を探索するというのが冒頭の流れだ。

ストーリーは火星のフォート・ソリスで展開されていく。

 ホラーゲームならここでゾンビやエイリアンが出てきそうだが、本作のジャンルはサイコスリラー。あからさまな惨劇の形跡は、少なくとも序盤は出てこない。人が平和に生活していた跡はしっかりと残っているのに、探索中に誰にも遭遇することなく沈黙を保っているのだ。
 この雰囲気がかえって不気味で、緊張感が漂う中探索することになった。不気味な空間を作り出すゲームデザインは、じっとりとした恐ろしさが好きな人には味わい深いものになるだろう。

 嫌な予感が蓄積されながら探索を続けていくと、血痕のついたスーツや血を拭いた形跡などが見つかり、異常事態が発生したことが明確になっていく。施設職員たちの残した音声や映像ログなどから少しずつ状況を把握し、人がいる可能性の高い医務室を訪れるのだが、そこには……というのが、本作序盤のストーリーだ。

 チャプター1では静かな施設を探索するのがメインだが、次第に施設の狂気はジャックにも牙をき始める。一歩引いた位置から状況判断をしていたジャックが、惨劇に巻き込まれる当事者になる緩急の付けかたは序盤の大きな見どころだ。
 誰が、何の目的で動いているのか。探索の過程で情報を集めつつ、真実を追い求めていくのがストーリーの流れ。詳細は後述するが難しい謎解きやアクションなどはなく、基本的には探索しつつストーリーを読み進める形式で、映画を見るような感覚で楽しむタイプのゲームとなっている。

 探索パートについても詳しく触れていこう。プレイヤーはジャックを操作してフォート・ソリス内を探索してアイテムを集めたり、ドアのロックを解除して先に進んでいくことになる。
 とはいえ施設を隅々まで探すわけではなく、基本的にアイテムは周辺を探索すればすぐに集まる形式。探索は謎を解いたり、先に進むためのカギを集める楽しさを味わうというより、ストーリーの没入感を高めるための要素としての意味合いが強いと感じた。

アイテムを見つけたり、端末にアクセスしてドアロックを解除して先に進んでいく。

 また、探索していると施設職員のメッセージや、音声・映像ログを発見することもある。こちらは攻略には無関係なことが多いのだが、ストーリーを盛り上げるのに欠かせない要素だ。施設職員がどのような思惑で動いていたのか、誰が犯人なのか。ログをチェックして考察をしながら進んでいくと、本作をより深く楽しめる。

 ログを読み進めることでストーリーへの没入感がより深まるのだが、それに加えて施設の薄暗さが恐怖に拍車をかけるのもポイントだ。施設内はエコ設計なのか、通電している場所でもジャックが近づかないと電気が点かない人感センサー式。しかも反応が微妙に遅く、暗闇に身体を突っ込んでから明るくなるのだ。
 見えない奥に誰かが立っているんじゃないか。ライトが点いたら恐ろしい何かが見えるのでは……。ストーリーを進めるほどに、疑心暗鬼に陥って恐怖が増していくのも見どころと言えるだろう。

 探索は緊張感が漂うが、一方で適度に息が抜ける要素も盛り込まれている。ジャックひとりで施設を動く状況には変わりないが、同僚のジェシカとほぼ常時通信が繋がっていて、明るい会話を挟んでくれるのだ。序盤~中盤は緊張と安心を交互に挟んでくれるので疲労感が溜まらず、終盤まで一気に駆け抜けられた。

孤独な探索中も、ジェシカとの軽口で多少安心感を覚える。

 施設内を調査していくのがメインプレイとなる本作は、重ねて伝えるとストーリーや雰囲気を重視したタイトルとなっている。派手な戦闘や、追跡者から逃げるハラハラするシチュエーション満載のサバイバルホラーではない点は留意してほしい。
 もちろんプレイ中に緊張が走る場面はある。一刻を争う事態や、失敗したら大怪我をするような場所でのQTEは焦りもあって、ハラハラさせられた。ちなみにQTEは成功・失敗でその後の展開が変わるが、失敗でもゲームオーバーになることはないので苦手な人も安心だ。

QTEをする場面は成功・失敗でその後の展開が少し変わるが、失敗してもゲームオーバーになることはない。

 個人的には、もう少し移動速度が速ければなおよかった。本作は操作にダッシュなどのコマンドがなく、道に迷ってしまうと引き返すのに少し時間がかかってしまう。一度通った道で突発的なイベントが発生することもないため、道に迷うとせっかくの雰囲気や没入感が薄れてしまうのがもったいない。
 ジャンプスケアを求めるようなゲーム性ではないものの、移動速度を上げるか、くり返し歩く際の楽しみが盛り込まれていたら一層楽しめたのに、と惜しく感じる部分もある。

操作は非常にシンプル。雰囲気を大切にしているようだ。

暗闇の中、遠くにある施設までゆっくり歩いて移動する。

 ゲームプレイ中はシステム的な部分を極力見せず、没入感を高める仕掛けを用意していたりと、ストーリー面でのこだわりが目立つ『フォートソリス』。マップやメニューも腕に付けたデバイスで操作するなど、雰囲気を存分に味わえる工夫がされている点は好印象だ。
 移動速度がもう少し速いとよかったが、トレーラーなどでストーリーに惹かれた人は楽しめるはずなので、興味を持った人はプレイしてみてはいかがだろうか。

『フォートソリス』

プラットフォーム:プレイステーション5

発売日:2023年9月7日発売

発売元:3goo

開発元:Fallen Leaf、Black Drakkar Games

価格:4950円[税込]

対象年齢:CERO 15歳以上対象

備考:

...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202309/07315603.html

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