にじさんじ・竜胆尊の5周年記念ライブに「黒子じゃない3Dダンサー」が登場!? その正体は……?
2023年9月10日 00:04 VTuber
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【 #わらわ5周年3DLIVE 】皆と迎える最高の日【 竜胆 尊にじさんじ 】より
VTuberとVRChatを両方見ていないと気づかなそうな、おもしろい出来事がありました。バーチャルライバーグループ「にじさんじ」所属のVTuber・竜胆尊さんの記念配信に、とあるVRChat向けアバターが登場した、というお話です。
5周年記念配信に突如現れた「黒子じゃないダンサー」
竜胆尊さんは、「にじさんじ」所属のバーチャルライバーの一人。小柄な鬼の女王で、歌唱力高し、演技力もよしでASMRもよし、そのほかいろんなことができる多芸な人なのですが、「できないことは禁酒だけ」と言われるほどびっくりするくらい呑兵衛な人です。
9月9日(土)に、彼女のデビュー5周年を記念した3Dライブ配信が実施されました。ユニット「RRR」を組む「にじさんじ」所属の鷹宮リオンさん、ジョー・力一さんも駆けつけ、歌ありダンスありの豪華なステージが広がりました。
【 #わらわ5周年3DLIVE 】皆と迎える最高の日【 竜胆 尊にじさんじ 】より
このライブ配信中に、バックダンサーが登場するパートがありました。このとき、竜胆尊さんの背後に立ったのは、どの「にじさんじ」所属タレントでもない女性3Dモデルでした。
これ驚く人が多数。なにせ、これまでの「にじさんじ」3D配信・動画において、「タレント以外の誰か」は黒子の3Dモデルが登場するのが通例だったためです。そのためか、ざっと調べた限りでも「何者!?」「ダンサー3D化!?」といった驚きの声が各所で見られています。
実はあの子はVRChat向けアバター。和装少女剣士「華夜」について
ではこの黒髪ショートな子は何者なのか。正体は「VRChat向けアバター」です。
VRC Original 3D model【華夜 -Kaya-】リリース致しました。1年半ぶりの新作となります。精一杯愛情を込めて制作致しましたので是非お迎え頂けますと幸いです。https://t.co/ywo60Sstr6 pic.twitter.com/stprbrZbRU Sasaca (@sasa_cafe_) August 13, 2022
出演していたのは、Sasacaさん制作のオリジナル3Dモデル「華夜(かや)」。一言で表現すると「和装少女剣士」な3Dモデルで、「VRChat」対応モデルとして「BOOTH」にて販売中です。
和装といってもゴリッゴリの着物というわけでなく、内側にインナーを着たやや現代風の装い。刀と和傘を標準装備しており、抜刀ギミックなんかも搭載されているプレイバリューの高いアバターで、現在も一定数以上のユーザーが愛用している一体です。
【 #わらわ5周年3DLIVE 】皆と迎える最高の日【 竜胆 尊にじさんじ 】より
竜胆尊さん自身が130cm台ととても小柄なのもありますが、華夜は比較的背丈があるほう。バックダンサーとしていい具合に映えており、この起用はなかなかにグッドでした。
尊様のバックダンサーに華夜を起用頂いています5周年おめでとうございます【生放送中】https://t.co/bD4XMjpMmJ Sasaca (@sasa_cafe_) September 9, 2023
ちなみに、Sasacaさんご本人も、この配信への華夜の起用をX上で告知しています。
大手VTuberとVRChatカルチャーが交差した瞬間、かも?
【 #わらわ5周年3DLIVE 】皆と迎える最高の日【 竜胆 尊にじさんじ 】より
「VRChatアバター向け3Dモデル」は、「一個人のソーシャルVR上での肉体」として購入・運用される、なかなかに特殊な製品です。一方で、「3Dゲームのキャラクターアセット」としても活用するケースも少なくありません。「DLsite」などを見やれば、VRChatアバター向け3Dモデルが採用されたゲームが意外と出てくるものです。
このため、今回の「3Dライブ配信におけるバックダンサーの3Dモデル」としての起用も、市販3Dモデルの活用法としては順当なところ。しかしながら、「にじさんじ」という大手VTuber事務所がこうした活用をするのは、筆者もほとんど見たことがありません。なかなかにレアな事象なように思われます。
「VRChat」はいま、大きな注目を集めているソーシャルVRです。クリエイターやパフォーマーのみならず、日本国内では運営企業と公式パートナーシップ契約を締結する企業が相次いで登場しており、華やかなカルチャーが急速に広がっています。
今やVTuberも「世界創造」の時代! 水瓶ミアに聞く、VRchatのRe:AcT公式ワールドに込めた愛と想い
VTuberの中にも、「VRChat」へと活動を進出する人が着実に増えています。「にじさんじ」も、実は「にじさんじEN」では公式ワールドを複数発表し、そこでファンとの交流も試みるなど、積極的に「VRChat」を活用しています。一方で、国内「にじさんじ」では、一部タレントが個人配信で訪れるくらいにとどまっています。
今回の竜胆尊さん記念ライブへの華夜の起用は、直接的でこそないものの、「にじさんじ」という大手VTuberと、「VRChat」カルチャーの一端が交差した、とも捉えられそうです。そして、こうした3Dモデル活用もあるのだという認識が、いろいろなところに広まる契機になるかもしれませんね。
(TEXT by浅田カズラ)
●関連リンク・竜胆尊(X/YouTube)・Sasaca(X/BOOTH)
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引用元:https://panora.tokyo/archives/71717