最初に記事の大前提となる独り語りを書かせてもらうが、筆者は子どものころから生粋のセガっ子だった。
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まわりの友だちがファミコンを買ってもらっていた中、ひとりでセガ・マークIIIを親にねだり、ハードの進化に合わせて買い替えたのはマスターシステムにメガドライブ……。当時から、
「やることがすべて10年くらい早い」
と言われていたセガの先進性が大好きで、19歳で初めてライターとして潜り込んだのも『Beep』というメガドライブ専門誌だった。もう30年以上前の話だけどな。
そんな、生粋のセガ好きな俺(申し遅れたが、大塚角満です)が、
「じゃあ、いちばん好きなセガのゲームは?」
と問われたら、0.01秒の迷いもなく答えられるタイトルがある。それが、
『エイリアンシンドローム』
1987年にアーケードゲームとして登場したアクションシューティングで、当時、このゲームにいったいどれだけの100円玉を喰われたことか……w
でもこのゲーム、続編的な作品は一向に開発される気配がなく(『エイリアンストーム』はあったけど、まったく別モノだった)、気が付けば36年(!)もの月日が……。俺のような『エイリアンシンドローム』好きは、2020年に発売された『アストロシティミニ』に収録された完全移植版に心癒してもらいながら、
「『エイリアンシンドローム』みたいなゲームで遊びたいよぉ~……><」
と、涙で枕を濡らしていたのである。
……さあ、そこに来ての『エンドレスダンジョン』だ。
AMPLITUDE Studiosが開発し、セガから2023年10月19日に発売予定のプレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Nintendo Switch、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam/Epic Games Store)用ソフト……!
じつは、このゲームが発表された今年の1月末、そのプレイ映像があまりにも琴線に触れまくってしまったため、俺は辛抱たまらずセガの仲のいい広報さんにメールを送ってしまったのである。
「『エンドレスダンジョン』、発売されたら絶対に記事を書きますのでッ!!」
と……。なぜ、これほどの情熱をたぎらせてしまったのかと言えば、冒頭に書いた『エイリアンシンドローム』への思慕の情が、ついに満たされる日が来ると確信したからだ。それくらい、『エンドレスダンジョン』のプレイ動画は“進化した『エイリアンシンドローム』”を彷彿とさせるものがあったのである!!!
やっと遊べたよ!
はい、ここからが本題です。
発売を1ヵ月後に控えた9月7日~18日にかけて、ついに『エンドレスダンジョン』のクローズドβテスト(PC版ね)が開催されると知り、俺はこれに飛びついた……っていうか、ソフトを予約すると参加できるので、すでに数ヵ月前には権利を得ていたんだけどな。さっそく、予感が本物だったのかどうか、実際にプレイして確かめてみよう!!
ゲームの概要を読むと、『エンドレスダンジョン』は、
「見下ろし型のツインスティックシューターに、タワーディフェンスの要素を取り入れたローグライト・タクティカルアクションゲームです」
とのこと。すでにこの段階でお腹が膨れるくらい欲張りな仕様である。ひとまずそれを頭の隅に置きつつ、実戦に突入だ。
えーっと、まずはキャラを選んで……。
クローズドβテストの段階で使えるキャラ(ヒーロー)は4名。もちろん、それぞれが非常に特徴的で、火力がべらぼうに高いヤツもいれば、スキルで回復を使えるヒーラーもいる。
『エンドレスダンジョン』はマルチプレイを楽しむことを主の目的として設計されているようで、きっちりと役割分担ができるロール分けはナイスだと思ったね。
とりあえずはテキトーに選んで、ダンジョンに入ってみる。
すると……!
ズバババババ!!
ズベベベベベ!!
なるほどなるほど……! “ツインスティックシューター”の名の通り、コントローラーの左スティックで移動しつつ、右スティックで操作キャラの向き(銃口、と言ってしまったほうがわかりやすいかも)を360度自由自在に変えて、ワッシャワッシャと大量に迫りくる敵どもをぶっ飛ばしていくんだな!!
ちと、現代の若者たちにこの例えが通じるのかはなはだ疑問なのだが、メガドライブ版を吐くほど遊んだ『フォゴットンワールド』(カプコン、1989年)を思い出すわ。
正直、この段階で楽しくて仕方がなかった。
しかも、ダンジョンのところどころにある宝箱や、
商人から武器が手に入るんだけど、その“引き”によって立ち回りが大きく変わるハクスラ的やトレハン(ハック&スラッシュとトレジャーハンティング)な色も濃くて、ダンジョンのあらゆる場所でいい意味での一喜一憂がある。
加えて、ローグライトらしくダンジョンは毎回毎回違うものが生成されるので、その都度違う景色が広がるし、
敵の進行を予測してタレット(敵を攻撃するもの、足止めをするものなどいろいろ)を置き、戦略的に攻略をするというタワーディフェンスの要素も強い。
加えて、何よりもアツい協力プレイ……!!!
タンク役の仲間が壁となって敵の進行を妨害し、後ろでヒーラーを受け持つキャラが一生懸命回復のスキルを使う……!!
目まぐるしく展開するアクションシューティングであることは間違いないんだけど、その中できっちりとオノレの役割に徹して立ち回ることができる。
何も考えずにひたすら銃をぶっ放しているだけでも楽しいゲームだけど、前述のロールでの役割とか、タワーディフェンスのタレット配置とか、ハクスラ的な武器回収とか、各主要素の成長&パワーアップとかとか、じつは非常に奥深い作りになっているので飽きどきがわからない。
「そうだそうだ……! 俺はこういうアクションシューティングを、30年以上も待っていたんだよな……!!」
かくして『エイリアンシンドローム』好きおじさんの溜飲は下がった。
しかも、このクローズドβテストで遊べる要素は『エンドレスダンジョン』のほんの一部らしいので、いったいどうなることやら……!!
発売日まで、あと1ヵ月ほど。
いまから仕事の整理に余念がないのであった。
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...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202309/12316516.html