<毛利シリーズ④話>
時は戦国時代 初期
永正17年(1520)頃より始まった 尼子軍による石見侵攻の猛威により、出羽城を拠点とする高橋氏や 小倉山城を拠点とする吉川氏は尼子経久の軍門に降ることを決断。
高橋や吉川と縁戚関係を持つ毛利家もまた 大内から尼子へ臣従先を変えることを決め、元就は尼子経久に 毛利の行く末を賭けた。
一方 反旗を翻した 厳島神主家一門 友田興藤を降伏させるべく 厳島神社の館に入っていた大内義興は、九州は肥前国で 守護の座を奪還するべく挙兵した少弐資元の鎮圧が優先と判断し、重臣 内藤興盛に厳島神主家領を託し 周防へ帰還。
この時を待っていた尼子経久は 大永3年(1523)春 自ら大軍を率いての安芸侵攻を決断。
大内の西の拠点 桜尾城 東の拠点 鏡山城 この二つの城を落とすことで、安芸国での大内の支配は後退すると捉え 安芸武田家を筆頭とする 尼子派の国衆らに出陣を命じた。
安芸国衆らを疲弊させることも一つの目的においていた経久は、要注意人物の筆頭に掲げる毛利元就に どちらの城へも先鋒となるよう無理難題を命じるも、元就は得意の謀をめぐらし 桜尾城や宮島を奪取。
鏡山城では 城代 蔵田房信の叔父 蔵田直信を調略で寝返らせ奪い取るという荒業を成し遂げ
経久の思惑を尽く覆す戦功を挙げてみせた。
この大勝利に湧く尼子陣営であったが、尼子経久の元就に対する警戒感は一層 高まっていくことになった。
一方 厳島神社や安芸の重要拠点を一瞬にして奪われたという悲報は、内藤興盛の早馬により 豊前国 門司城に入っていた大内義興に届けられた…
【これまでの毛利シリーズ】
①有田中井手の戦い(永正14年/1517年)
②日下津城の戦い(大永2年/1522年)
③鏡山城の戦い(大永3年/1523年)
[ご覧になられる方へ]
※個人制作となりますので誤字脱字等ありますことご了承ください
※通説に基づきつつも一部ユキムラ流に脚色を加えた合戦解説となります
※合戦や物語の出来事は諸説あります
※制作の都合上全ての情報や登場武将を網羅してはおりません
※登場人物名は改称時期に拘らずわかり易い表記で記載しております
※演出時に大きな音が出る場合があります
※2023年時点での歴史資料を元に作成しております
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