505 GamesとRabbit&Bear Studiosは、Nintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam、Epic Games Store)用ソフト『百英雄伝』を、2024年4月23日に発売する。
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本作は、『幻想水滸伝』シリーズなどに携わってきたクリエイターたちが集結して開発する新作RPG。神秘的な力を持つ“原初のレンズ”を巡った戦乱を舞台に、主人公のノア・セイ・メリサを始めとする100人以上の英雄たちによる活躍が描かれる。
そんな本作の試遊と、開発陣の村山吉隆氏、河野純子氏、小牟田修氏、村上純一氏にインタビューする機会を得たので、その模様をお届けする。
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“505 Games TGS2023 公式放送”で、2024年4月23日に発売される『百英雄伝』(Nintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、Steam、Epic Games Store)の最新情報が発表された。
2023年9月20日に実施された、505 Gamesによるメディア向け試遊イベント“FUTURE PLAY 2023”にて、本作の試遊と、開発陣へのインタビューの場が設けられた。
目次閉じる開く
先行プレイレビュー:懐かしさと新しさの両立したグラフィックと、奥深くも爽快なコマンドバトルが魅力
開発陣インタビュー:多くの英雄たちとともに戦い、ともに笑い合えるようなRPGを目指した
先行プレイレビュー:懐かしさと新しさの両立したグラフィックと、奥深くも爽快なコマンドバトルが魅力
まずは改めて、本作の物語についてご紹介。舞台となるのは、人間を始め、獣人など数多くの種族のほか、さまざまな価値観、文化が根付く国々が存在するオールラーン大陸。強大な軍事力を持つ“ガルディア帝国”も、オールラーン大陸に存在する国のひとつ。同国は神秘的な力を持つ“原初のレンズ”の捜索を行っていた。主人公・ノアは“諸国連合”の警備隊に入隊し、帝国とレンズ捜索の任に着くが、そこで一方の主人公、帝国の士官セイ・ケースリングと出会う。
ふたりは“原初のレンズ”の捜索を通じて、それぞれの想いを知り、やがて目的の“原初のレンズ”を発見する。それがやがて、帝国と諸国連合の戦乱を起こすとはまだ知らずに。
試遊では、ノアとセイが仲間たちとともに“原初のレンズ”の捜索のため、遺跡を探索する冒険を体験することができた。プレイしてまず驚いたのは、本作のグラフィックの美しさ。『百英雄伝』では、2Dドット調のキャラクターと3Dのマップが織り交ざったグラフィックとなっているが、3Dで表現された背景と最新のライティング技術によって、登場する街並みや遺跡は重厚感がありつつもリアルで美麗な仕上がりに。
そんな3D世界の中で2Dドットのャラクターたちによる物語が展開されるのだが、キャラクターが滑らかに表情を変えたり、細かな仕草で感情表現を行っているので、彼らの息づかいが肌で感じられ、物語に存分に没入できた。往年のRPGのような雰囲気が感じられつつ、実在感のある新しいグラフィックで作中の世界にのめり込むことができるのは、本作ならではの魅力だと感じた。
本作のバトルは、前衛3人、後衛3人の計6人パーティで展開。戦闘が開始すると、まずは全キャラクターの行動を選択。攻撃、スキル発動、防御、アイテム使用などのコマンドから選んだ後、6人が一斉に行動を開始する。またバトル時には、特定のキャラクターどうしによる強力な連携技・英雄コンボも使用可能。多彩な効果を持つスキルや英雄コンボを状況によって使いわけて戦う戦略性のあるバトルが楽しめた。ほかにも、敵の強力な攻撃に合わせて、フィールドのオブジェクトに身を隠すというギミックなどもあり、バトルはかなり奥深い内容だった。
なお、キャラクターたちの各行動が非常にスピーディーで心地よいテンポ感で戦えるので、コマンドバトルだが爽快感が感じられるのも魅力的。オートバトルも実装されているので、道中の雑魚敵との戦闘を高速化して、ボス戦時は腰を据えて戦うといった、多様なプレイスタイルで戦うこともうれしいポイントだ。
短い試遊時間ではあったものの、懐かしさと新しさの両立したグラフィックと、奥深くも爽快なコマンドバトルという、本作の魅力を存分に体感することができた。
開発陣インタビュー:多くの英雄たちとともに戦い、ともに笑い合えるようなRPGを目指した
ここからは、本作を開発するRabbit & Bear Studiosの村山吉隆氏、河野純子氏、小牟田修氏、村上純一氏へのインタビューをお届けする。
村山吉隆氏((写真・左からふたり目))
Rabbit & Bear Studios代表。『百英雄伝』ゲームデザイナー兼メインシナリオライター。
河野純子氏((写真・左端))
Rabbit & Bear Studios所属。『百英雄伝』キャラクターデザイナー。
小牟田修氏((写真・左から3人目))
Rabbit & Bear Studios所属。『百英雄伝』ディレクター。
村上純一氏((写真・右端))
Rabbit & Bear Studios所属。『百英雄伝』プロデューサー兼アートディレクター。
――先日放送された任天堂の配信番組“Nintendo Direct 2023.9.14”で、発売日が2024年4月23日であることが発表されました。いまの心境はいかがですか?
村山本作を楽しみにしていただいているファンの皆さんには非常にお待たせする形となってしまいましたが、ようやく発売日を発表できて、ひとまず安心しています。お待ちいただいたぶん、おもしろいものができるようがんばっておりますので、もう少しだけお待ちください。
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Nintendo Switch用ソフト『百英雄伝』の発売日が2024年4月23日と発表された。3人の主人公、100を超える仲間と帝国による戦乱に終止符を打つべく冒険に出る。
――発売日の発表に合わせて、新しいキービジュアルも公開されました。主人公のノア、セイ、メリサの3人が押し出されたイラストとなっておりますが、お話としては、3人を主軸とした物語が展開されるのでしょうか?
村山そうですね。作中では戦争が発生するのですが、3人それぞれ違う勢力に属していまして。ノアは諸国連合所属で、基本的には主人公側の勢力。セイが帝国軍所属で、敵側と言える立ち位置にいます。メリサはガーディアン所属で、中立な勢力となっています。彼らは、物語の中で発生する戦争にそれぞれ違った立ち位置で関わることになり、それがメインストーリーとして展開されます。
――主人公のひとりであるメイサは、今回改めて情報公開されたと思います。メイサのキャラクターデザインにおいてこだわった点はありますか?
河野メイサは、開発初期から主人公のひとりとして登場が決まっていたキャラクターです。芯の強さがありつつ、かわいさも感じられるキャラクターになるよう、何度も試行錯誤をしてデザインを決めていきました。
そんな彼女と、ノア、セイが描かれた新しいキービジュアルですが、3人はもちろん、彼らを取り巻くキャラクターたちと存在も本作に欠かせません。ですので、3人の後ろに、物語で鍵を握るキャラクターたちも描きました。ゲームを遊んだ後、改めて見直してみると新しい発見があると思いますので、ぜひプレイ後もチェックしていただけるとうれしいです。
小牟田絶妙な配置になっていますよね。
村山あと、本作では獣人のように、人間以外のキャラクターも数多く登場していますので、彼らもキービジュアルで描いてもらいました。種族の多様性などもイラストで見ていただけたらなと思います。
――さまざまなキャラクターの魅力が詰まったビジュアルとなっているのですね。放送でお披露目された映像も拝見したのですが、バトルシーンで、3Dのグラフィックの中で視点がつぎつぎと切り替わり、2Dのキャラクターたちが躍動して戦っている様子が表現されているのがとても印象的でした。
村上ありがとうございます。3D空間の中で、2Dのドットのキャラクターがアクティブにカメラを動かしても違和感なく存在できるかという点はこだわりました。いい形に落ち着いたと思います。
小牟田バトルシーンは、開発初期より村山からオーダーがありまして。本作では6人のキャラクターがバトルに参加するのですが、全員が繋がって、協力して戦っている様子が感じられるようにしてほしいと。キャラクターのひとりが攻撃しているところを映して、またカメラが戻って別のキャラクターを映すのではなく、全員が攻撃している様子を連続性のあるカメラで表現するところはすごくこだわりました。カメラの可動範囲や向きを変えるタイミングなどを緻密に調整して、映像のようなバトルシーンができあがっています。
村山カメラの制御については、開発初期に議論を交わして、特殊な方法を採用することにしました。特定の行動・アクションをするときは、こういったアングルで映してほしいというこだわりがありましたので、行動を決めた後、そのアングルになるようにAIで計算してカメラの移動ルートを作るような、通常はあまり行わないカメラのコントロール方法となっています。
小牟田行動順によっては、キャラクターが特定のアクションを行っている姿を寄せて映した後、カメラがその場にとどまって、そのアングルの中で後に続くキャラクターたちがつぎつぎとアクションをしている様子を表現したりするなど、シームレスに戦っているように見せるのにこだわりました。
――キャラクターたちが全員で戦っている姿を表現するために、多大なこだわりがあったのですね。昨年もインタビューさせていただきましたが、その際、「“いろんな遊びかたができる”というJRPGの魅力をとことん訴求している」とのお話がありました。あれから1年経ち、手応えのほどはいかがでしょうか。
村山“いろんな遊びかたができる”ように訴求した結果、ゲーム内でさまざまな遊びが増え、実際にボリューム感を体感できるようになりました。本作では100人を超えるプレイアブルキャラクターが登場するのが醍醐味ですが、数多くの遊びと細かなシステムを通じて、キャラクターの個性を感じ取れる内容に仕上がっています。
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――それでは最後に、『百英雄伝』を楽しみにしているファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします。
小牟田2024年4月23日に発売日が決まりました。皆さんに楽しんでいただけるJRPGとなっていると思います。楽しみにお待ちいただければと思います。
河野ここまで一生懸命開発をがんばってこられたのは、ファンの皆さんの応援のおかげです。そんな皆さんの期待に応えられるものができていると思います。発売まで、もう少しお待ちください。
村上相当お待たせしてしまいましたが、やっと発売日を発表できました。いまは、皆さんにお届けできる日が決まったことへの喜びがありつつ、無事にリリースできるかという緊張感もありますが、発売までの残りの開発期間、全力でがんばりますので、楽しみにお待ちください。
村山RPGというジャンルは、どのような人でも楽しめるというのがいちばんの魅力だと思います。『百英雄伝』はそんな魅力を感じてもらえることを目指して開発していますし、それが実現されつつあります。その中で、多くの英雄たちとともに戦い、ともに笑い合えるようなRPGをお届けできたらなと。ぜひご期待ください。
※[2023年9月24日午前9時20分]一部表記に誤りがあり修正させていただきました。
...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202309/23317852.html