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『ロボコップ:ローグシティ』戦車のような無敵感のあるロボコップらしいアクションが爽快。映画公開より約20年のときを経てゲーム化された本作の魅力を、プレゼン&試遊、開発会社CEOインタビューから迫る【TGS2023】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

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 3gooは、テヨン開発によるプレイステーション5用ソフト『RoboCop: Rogue City』(ロボコップ:ローグシティ)を、2023年11月30日に発売する。

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 本作は、映画『ロボコップ』を題材としたFPSで、『ロボコップ2』と『ロボコップ3』の空白期間のオリジナルストーリーが展開される。
 東京ゲームショウ2023の会期中、本作のプレゼンテーションと試遊、そしてテヨンのCEO、ミカル・タトカ氏へのインタビューの機会を得たので、その模様をお届けする。

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敵の攻撃をものともしない『ロボコップ』らしいアクションが魅力
 『ロボコップ:ローグシティ』は、『Terminator: Resistance』(ターミネーター:レジスタンス)などを手掛けたポーランとのゲームメーカー、テヨンが『ロボコップ』ファン目線で作り上げた作品。主人公であるサイボーグ・ロボコップを捜査して、映画さながらのバイオレンス・アクションが楽しめる。
 舞台となるのは、映画おなじみのデトロイト。街で起きている連続殺人事件に関連した警官の死の捜査を通じて、実質的にデトロイトを支配している巨大組織・オムニ社とマフィアが企む非倫理的なプロジェクト“アフターライフ”の存在に迫っていく物語が描かれる。

 デトロイトの街並みは広大なマップで構成。その中で、メインストーリーはもちろんサイドクエストを始めとする数多くの寄り道要素が存在。メインストーリーのクリアーに20時間、寄り道要素をすべて遊ぶと約35時間遊べるようになっている。
 物語は、NPCとの会話の選択肢によって結末が変わるマルチエンディングが採用。プレイヤーの選択によって多彩な物語が展開されるのが特徴だ。

映画『ロボコップ』で主役を演じたピーター・ウェラーが、本作でも声を担当している。

 アクションにおいては、映画さながらのバイオレンスな表現が特徴。ロボコップの攻撃によって四肢が飛び散ったりするなど、かなりハードな仕上がりに。このゴア表現は、日本語版、海外版共通。映画を忠実に再現するために、表現を抑えるようなことは一切行っていないとのことだ。
 ロボコップが扱うメインの武器は、映画にも登場したオート9。多彩なカスタマイズ要素を有しており、強化することで攻撃力が上がるほか、リロード不要でガンガン銃弾を放つこともできる。これは、映画の中でロボコップがオート9をリロードする場面がないことを踏襲したものとのこと。とことん『ロボコップ』世界のガンアクションが再現されているのだ。

もちろん、オート9以外の重火器も使用可能。武器はステージ内で拾えるほか、敵を倒して奪うこともできる。

 またロボコップは、敵の動きをスローモーション化する能力も搭載。これにより、激しい銃撃戦が展開される中でも、安定して敵を狙い撃つことができる。ちなみに、この能力を活用すれば、ロボコップが映画1作目で敵の股間を射抜いたような、原作シーンの再現も可能だ。

 ロボコップは、銃撃戦では遮蔽物に隠れるようなカバーアクションを行わず、敵の攻撃を受けながらガンガン進んでいく戦闘スタイル。敵の攻撃をものともせず進軍していく無敵感のあるアクションが楽しめる。

 ステージ上には、インタラクトできるオブジェクトが存在。スキルを習得することで、たとえば機関車のエンジンを稼働させて動かし、敵をまとめて倒すといったダイナミックなアクションが満喫できる。スキルには会話で新しい選択肢を出現させるものも存在するので、スキルポイントの割り振りによってより奥深い物語も味わえるようになっている。

ステージによっては、原作映画にも出てきたED-209が登場し、彼との共闘も楽しめるとのこと。

 プレゼンテーション後は、試遊プレイへ。今回は違法薬物の取引が行われているゲームセンターを捜査。薬物の取引現場を押さえて犯罪者を逮捕するため、まずは捜査令状の獲得を目指す。

現場に向かう途中、若者とのトラブルが。どのような選択でトラブルを解決するか。プレイヤーの行動で物語も少しずつ変化していく。

 ここでは、ロボコップビジョンを活用して、オブジェクトや人物をスキャンして情報を入手。犯罪に繋がる証拠を集めると、捜査令状が発行。現場への突入が可能になる。

 戦闘においては、プレゼンテーションでも触れられていたオート9による銃撃のほか、腕で敵を殴る近接攻撃が行える。攻撃中はガンガン敵から攻撃されるが、ダメージ量は微々たるもの。敵の攻撃などお構いなく銃弾を放ち、敵を拳で粉砕していくのがとても爽快だった。ほかにも、敵や椅子を掴んで投げることでまとめて攻撃できるアクションも存在するので、かなり無双感のあるアクションが楽しめた。

開発者インタビュー:原作ファンに楽しんでもらえるように、ロボコップの重厚で無敵感のあるアクションを目指した
 ここからは、開発会社であるテヨンのCEO、ミカル・タトカ氏へのインタビューをお届け。映画公開から約20年のときを経てゲーム化することなった経緯や本作へのこだわりなどを聞いた。

ミカル・タトカ氏

テヨン/テヨンジャパン 代表取締役CEO

――まずは、映画『ロボコップ』をモチーフにしたゲームを作るに至った経緯を教えてください。
ミカルまずは、非常に愛されている名作を再び世に送り出したかったという思いがありました。かつ、80年代に想像された近未来のようなレトロフューチャーな世界観を、最新のグラフィックで再現したかったというのが理由としてあります。
――本作では『ロボコップ2』と『ロボコップ3』のあいだの物語がオリジナルストーリーとして描かれますが、オリジナルストーリーとして展開しようと考えた理由を教えてください。
ミカル過去の映画を踏襲するのではなく、『ロボコップ』の新しいストーリーが作りたかったからです。その中でも、『2』と『3』のあいだはかなり空白期間があり、たくさん描けることが多かったので、この空白期間のお話を作ることにしました。
 感覚としては、現実の時間軸とは異なる、“『ロボコップ』で描かれる未来の世界観”というイメージで物語を制作しています。我々のゴールは、『ロボコップ』の世界をゲームに持ってくること。そして、『ロボコップ』ファンに喜んでいただける作品を作ることでしたので、世界観を含め、とことんこだわって作っています。

――本作の物語において、レトロフューチャー感はどういった点に表れていますか?
ミカル脳と機械の融合による技術というものは、レトロフューチャーな要素として本作に登場します。ファッションも80年代を意識して取り入れています。細かなディティールから当時の要素を大事にしているんです。
――ゲームシステムにおいて、ファンにとくに注目してほしいポイントなどはありますか?
ミカルロボコップを操作していることを強く感じられる点でしょうか。ゲーム内では、コントロールスティックの押し込みで早歩きができますが、ダッシュはできません。ほかにも、最新のアクションゲームにあるようなパルクールなどの要素も入れていません。
 それはなぜかというと、ロボコップと言えば大きな戦車のような、ドスドスとゆっくり歩いて破壊しながら迫っていく強靭なキャラクターというイメージがあるからです。ですので、それを体感していただくためにダッシュなどは取り入れず、物陰に隠れるようなカバーアクションも採用しないで、戦車のような重厚で無敵感のあるアクションを目指しました。

――本作はマルチエンディングが採用されているとのことですが、どれくらいのボリュームになっていますか?
ミカル10種以上は存在しています。ただエンディングA、B、Cという形で存在しているのではなく、NPCとの好感度やその組み合わせによって結末は変わりますので、多様なエンディングが用意されています。
――試遊した範囲では、多彩なスキルやロボコップの銃のカスタマイズ要素を通じて、かなり爽快で無敵感のあるアクションだと感じました。ゲームを続けていくと、歯応えのあるボス戦なども楽しめるのでしょうか?
ミカルゲームが進行するにつれて敵の使う武器も強力になり、人間以外の手強い強敵が登場します。それにより難易度も上昇していきます。我々としては、ロボコップらしさを残しつつもしっかりと遊び応えのあるアクションを目指して作っていますので、ご期待ください。
 それと本作では、激しい撃ち合いが展開されるバトルパートと、捜査を通じて物語を紐解いていくRPGパートが交互に展開されます。メリハリのあるゲームプレイも注目していただければと思います。

――シナリオは、どなたが執筆しているのですか?
ミカル当社のライターが担当しています。我々は過去に『ターミネーター』のゲームを作りましたが、そのときにシナリオを担当したライター陣によるものです。原作映画をゲームに持ってくることに長けたプロフェッショナルなライターたちです。
 本作のメインライターは、6年間QA(品質管理)の業務を行った後、ポーランドのトップの大学に進学して映画のシナリオについて学び、当社に戻って活躍してくれています。アカデミー賞を受賞した作家を輩出している大学で知識を得ているので、彼の描くシナリオはハリウッドレベルと言っても過言ではありません。
――声優として、原作映画でロボコップを演じたピーター・ウェラーさんを起用されていますが、収録時はいかがでしたか?
ミカル彼はとても喜んでくれていました。自身の代表作でもありますから。新しいロボコップを演じられて光栄だと言ってくれていました。もちろん、我々も映画のファンですし、彼自身も映画界でとても人気のある俳優さんですので、引き受けてくださってとても光栄に思っています。
――テヨンさんの手掛ける作品ですと、『ヒューマン フォール フラット』のような愉快なアクションゲームのイメージが強いですが、同作のような作品に加えて、本作のようなハイクオリティなゲームも手掛けているのですね。
ミカルうちの日本支社テヨンジャパンがパブリッシングを担当した『ヒューマン フォール フラット』(開発:No Brakes Games)から、私たちはたくさんのことをを学びました。この経験を将来のリリースに活かすと同時に、『RoboCop: Rogue City』の開発チームがハイクオリティなアクションRPGに集中し、いろいろな面で向上を図りながら将来のプロジェクトに取り組むつもりです。
――もしかして、『Terminator: Resistance』、『RoboCop: Rogue City』のつぎが動いているのですか?
ミカルないしょですが、そうですね(笑)。
――それは、さらなる映画のゲーム化なのですか?
ミカル映画タイトルのゲーム化というわけではありませんが、とあるIPのゲーム化です。とても大きなプロジェクトで、近いうちに発表できると思います。
――最後に、本作を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
ミカル『ロボコップ』ファンが想像するようなゲームを作り上げることができました。きっとファンの皆さんに楽しんでいただけると思います。3年の開発期間をかけて、50人のチームで作り上げた力作ですので、ぜひプレイしていただけたらうれしいです。

...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202309/26318224.html

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