古今東西の魅力的なインディーゲームをお届け。今回は、本の世界に入り込み“遺物”を盗み出していく『The Bookwalker: Thief of Tales』を紹介。
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盗人として本の世界へ
美しい本の世界に飛び込み、本の登場人物たちと関わりながら、“遺物”を盗み出していくアドベンチャーゲーム。「本の登場人物に情けをかけるべきか」といった、プレイヤーの良心が試されるようなストーリーがじつに秀逸。
また、退廃的な雰囲気の美麗なビジュアルや、戦略が求められる奥深いターン制バトルも魅力的な要素だ。
『The Bookwalker: Thief of Tales』PlayStation Storeサイト
『The Bookwalker: Thief of Tales』Microsoft Storeサイト
『The Bookwalker: Thief of Tales』Steamサイト
罪を犯した作家は盗人に――
かつては高名な作家であったエティエンヌ・クイスト。彼は、“言葉にはできないほどのひどい罪”を犯したことによって、出版物を取り締まる組織“作家警察”に、作家としての“執筆能力”を奪われてしまう。
執筆能力を取り戻すべく、エティエンヌは犯罪組織のボスと手を組み、本の世界から遺物を盗み出す泥棒に転身。相棒のロデリックとともに、さまざまな本の世界を盗人として渡り歩いていく。
本作の美しく退廃的なビジュアルは雰囲気十分。雰囲気を重視している人には、ぜひともオススメしたい作品だ。
本の登場人物たちは、人と同じような感情を持つ。彼らを“作り物”として切り捨てるのか、情けをかけるのか、決断を求められる。
本と現実、ふたつの世界を行き来し、立ちはだかる難所を切り抜ける
本の世界を探索していると、道を塞ぐ壁など、難所に行き当たることも。そんなとき、現実世界を探索することで活路が拓ける場合がある。
現実世界では、エティエンヌの住むマンションを一人称視点で探索でき、スレッジハンマーなどのアイテムを入手可能。現実世界のマンションで入手したアイテムは、本の世界に持ち込むことができる。本と現実、ふたつの世界を行き来しながら、立ちはだかる難所を切り抜けていこう。
現実の世界で入手したスレッジハンマーで、塞がれている部屋の壁を破壊すると、奥にあるアイテムを入手できるように。
現実世界の部屋も作家警察に目をつけられた作家のようだ。彼にいったい何があったのだろうか?
さまざまな世界を旅して遺物を盗め
エティエンヌたちが旅することになる本の舞台は、“魔法が衰退しテクノロジーが台頭した世界の古風な魔法学校”や“トールのハンマーを動力源とする発電施設”などさまざま。そうした世界の中で盗むことになる遺物もまた、風変わりなものばかり。個性的な本の世界観を紐解いていくのも、本作の魅力のひとつだ。
宇宙船など未来的なSFの世界も登場。多彩な世界を探索する楽しさは本作ならでは。
エティエンヌが盗むことになる“エクスカリバー”。しかし、その来歴や様相は、我々が知っているものとは大きく異なるようだ。
本の中での戦闘はターンベースで進行
本作では基本的に会話を通じて物事を解決していくのだが、ときには戦闘を避けられない場合もある。戦闘はオーソドックスなターン制のコマンドバトルで、攻撃を行う際には“インク”を消費する。レベルや装備などは存在しないため、インクの使いどころを見極めるのがとくに重要だ。ちなみに、会話での選択を誤ると戦闘に発展することもある。
攻略のカギは敵キャラクターの頭上に表示されているつぎの行動。敵の行動に合わせて気絶攻撃を仕掛けるなど、敵の手を読んだ行動を心がけよう。
各チャプターにつき、ひとつだけスキルをアップグレード可能。振り直しはできないので選択は慎重に。
The Bookwalker: Thief of Tales
プラットフォーム:PS5、PS4、XSX|S、XB One、PC
メーカー:TINYBUILD LLC
開発:DO MY BEST
発売日:6月23日発売
価格:備考欄参照
ジャンル:アクション・アドベンチャー
対象年齢:IARC 12歳以上対象
備考:ダウンロード専売、PS4版・PS5版は各2310円[税込]、Xbox Series X|S版・Xbox One版は各1750円[税込]、PC版は1700円[税込] Xbox Game Pass対応 Deluxe Editionは2565円[税込]
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...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202310/09319935.html