2023年8月末に、ドイツ・ケルンにて開催されたヨーロッパ最大級のゲームイベントgamescom 2023。フランスのパブリッシャーであるMicroids(ミクロイド)ブースで、『UFOロボ グレンダイザー:たとえ我が命つきるとも』の取材を終えた記者は、後ろからふと声をかけられた。「極東の地から来たファミ通の記者に、せっかくの機会なので、とあるタイトルのプレイデモをお見せしたい」というのだ。
広告
関連記事
ゲーム『UFOロボ グレンダイザー』発進! 3Dアクションに加え2D&3Dシューティングも楽しめるなど、原作を重視しつつサービス満点な仕上がりに【gamescom 2023】
2023年8月23日~27日の5日間、ヨーロッパ最大級のゲームイベントgamescom 2023がドイツ・ケルンにて開催。記者もとても気になっていたタイトルを試遊することができた。フランスのパブリッシャーであるMicroids(ミクロイド)から2023年11月14日に発売予定のプレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC用ソフト『UFOロボ グレンダイザー:たとえ我が命つきるとも』だ(Nintendo Switch版は2024年発売予定)。
「おお! 世界で初めてプレイデモを見られるのか!?」と興奮しつつ、記者が向かったデモ機の画面に写っていたのは、超美麗な映像で描かれたアリの姿。「なんですか? これは?」と思わず記者が聞くと、「『Empire of the Ants』です! Unreal Engine 5で制作しています。アリの世界をモチーフにしたリアルタイムストラテジーです。開発を手掛けるのは、Tower Fiveというスタジオで、まあ、言ってみればアリの『ピクミン』と言うとイメージしやすいかもしれません」と説明してくれたのは、Microidsのブランドマネージャーであるマティアス・バージャン氏。
まずは、世界初公開となるティザー映像をご覧いただこう。
世界的なベストセラー作家であるベルナール ウェルベル(とくに日本や中国、韓国で人気が高いらしい)の小説『蟻』を原作に持つ本作は、アリとなって、ほかのアリや森の生き物たちと交流し、森を探索し、自身のコロニー(アリの巣)を繁栄させていくという、まさにアリの生活を堪能できる一作。
春夏秋と変わりゆく四季を過ごして、生き延びていくことが本作の目的となる。本作には、四季の移り変わりのほかに、夜や明け方や夕方といった時間帯の変化もあり、多様なゲーム性が楽しめるようだ。
マティアス・バージャン氏にプレイデモを披露してもらったのは、本作のハイライトのひとつになるかと思われるバトルシーン。プレイヤーはアリのリーダーとして(女王蜂ではなさそう)、群れに食べ物を運んできたりするように指令を出すのだが、森の中ではときにほかの群れと遭遇する。ほかの群れとは仲間になる交渉もできるようだが、ときに利害関係が一致せず戦いが勃発することも。
デモプレイで紹介されたのは、マティアス氏が操作するアリ軍団が、資源である木を守っている相手アリ軍勢を攻撃するシーン。マティアス氏は、斥候を派遣したり、ボスを倒せと指令を発したりと、適宜指示を出していった。アリの群れにはそれぞれ属性があるようで、「このボスには、この群れがいちばん効果があるといった相性があります。そのへんも戦略性のあるところですね」(マティアス氏)とのこと。
本作にはカマキリなども登場する。アリの大群とカマキリなどの昆虫を交えてのバトルは、さながら怪獣大決戦の様相があって壮観だ。
アリの群れは最大で8つ持つことができ、いちばん大きい戦闘になると、10000匹単位での戦いになるという。さらには、本作はマルチプレイにも対応。最大4人での対戦が可能だという。いったいどんな大迫力なバトルが展開されるのか……。
さらに、デモプレイでは、コロニー(アリの巣)の模様も少しだけ紹介された。マティアス氏によると、コロニーには、「経済があり、宗教があり、生活などがあります」という。どうやらコロニーでは、人間に近い生活が営まれているようだ。
ちなみに、本作の舞台は、実際にパリの隣にある森なのだという。
さて、マティアス・バージャン氏になぜMicroidsと開発元のTower Fiveはアリのゲームを作ることにしたのか聞いてみたところ、「フォトリアリスティックな昆虫をテーマにしたゲームを作りたいと思ったんです。本作はとにかくユニークなゲームです。虫の視点に立ってプレイすることで、やさしい気持ちになっていただけるといいなあと思います」とのこと。
『Empire of the Ants』は、プレイステーション5、Xbox Series X|S、PC向けに2024年のクリスマスシーズンに発売予定。日本語にも対応する。アリのライフが満喫できる『Empire of the Ants』。「本作では、10時間を優に超えるストーリーが楽しめます」とのことで、どのようなストーリーが展開されるのか気になるところ。まだまだ不明な点が多い『Empire of the Ants』の、続報に期待したい。
Microids ブランドマネージャー、マティアス・バージャン氏。
...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202310/13320368.html