2024年1月26日発売予定の対戦格闘ゲーム『鉄拳8』のクローズドベータテスト(CBT)が、2023年10月20日から23日にかけて実施された。格闘ゲーム専門Youtube“格ゲーチャンネル@りーさるぷらん”にて、『鉄拳8』のCBTレビュー動画を公開。本稿では、その内容を抜粋再編集してお届けする。
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なお、格ゲーチャンネル@りーさるぷらんでは、今後も『鉄拳8』などの格闘ゲーム情報を随時更新していくので、興味のある人はぜひチャンネル登録してほしい。
※レビューの内容は編集部調べによるものです。CBTバージョンをもとにしているため製品版と内容が異なる場合があります。
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ゲームセンターのようなオンラインロビー“TEKKEN FIGHT LOUNGE”
今回のCBTでは、ランクマッチやクイックマッチといったオンライン対戦に加え、TEKKEN FIGHT LOUNGEというモードがプレイ可能だった。このモードでは、自身のアバターを作成してロビーを歩き回りながら、ほかのプレイヤーと対戦や観戦、チャットなどの交流が行える。
まるでゲームセンターのようなTEKKEN FIGHT LOUNGE。オンライン対戦だけではなく、鉄拳ボールといったミニゲームも遊べるようになる模様。ちなみにCBTでは有名プレイヤーの筐体に行列ができていた。
TEKKEN FIGHT LOUNGEの中でもっとも目を引いたのが、“ゴーストと対戦”というコンテンツ。これは相手プレイヤーがランクマッチで使用したキャラクターと戦えるモード。アバターに話しかけてメニュー画面から選択するとプレイできる。ゴーストとの対戦はCPU戦ではあるものの、くり出す技の傾向や動きの癖などをAIが学習しており、より対人戦に近い試合が行える。苦手なキャラクターの克服や、新しいキャラクターを始めたときの小手調べなど、楽しみかたの幅に可能性を感じるコンテンツだ。
ゴーストを利用すればオンライン対戦をやらなくても対人戦の雰囲気が味わえる。
新キャラクター“アズセナ” はトリッキーな構えが特徴
今回のCBTからプレイ可能になったフェン、アズセナ、レイヴンの中から完全新キャラクターのアズセナのプレイフィールを紹介する。
“アズセナ・ミラグロス・オルティス・カスティーリョ”はコーヒークイーンの異名を持ち、恐れ知らずのファイトスタイルで愛されるMMA(総合格闘技)のチャンピオン。
彼女の最大の特徴は、“リベルタドール”という構えによる駆け引きにある。構え中は、上段攻撃に対するさばき効果と、下段攻撃に対する自動反撃効果がついている。“リベルタドール”中は、専用のバックステップやフロントステップ、横移動が可能。構えから出せる技もあり、受けの強さを相手に押しつけながら攻められる。また、キャラクターを強化する新システム“ヒート”発動中は、“リベルタドール”が性能が向上。上段攻撃を受けた際は、自動反撃を行うようになり、下段攻撃を受けた際は、特殊なやられ状態“トルネード”を誘発する攻撃に変化する。
リベルタドール中に上段攻撃を避けているシーン。
ヒート中のリベルタドールは性能が向上して、上段攻撃に対しても自動的に反撃してくれる。
ほかには“UFOロール”というおもしろい投げ技もある。この技は投げ抜けができない代わりに、相手が立っていると投げが成立し、相手がしゃがんでいると、仕掛けたアズセナがダメージを受けるという少し変わった仕様になっている。
相手の足につかみかかって関節技を決めるUFOロール。
相手がしゃがんでいると、足につかみかかったアズセナが蹴られて投げに移行できない。
余談だが、アズセナの出身国であるペルーのステージ“Ortiz Farm”では、複数のステージギミックがあるのを確認。画面端のバルコニーが壊れたり、地面が壊れて下層のステージに移動する演出もあった。
Ortiz Farmステージでは壁が壊れる場所が存在。相手を壁に叩きつけて、さらにコンボをつなげることができる。
バルコニーを破壊して移動したさきでは、さらに床を壊して下層ステージへ移行することも可能。
CBTプレイフィールまとめ
筆者は2023年3月に行われたクローズドアルファテストから『鉄拳8』で遊ばせてもらっているが、今回のCBTをプレイしたことで、発売日に向けた期待感が一気に高まった。その理由は“ゴーストバトル”と“スペシャルスタイル”の進化が大きい。
ゴーストバトルについてはTEKKEN FIGHT LOUNGEで紹介した通り対人戦の雰囲気を味わえるので、オンライン対戦に敷居の高さを感じる人にとっては対人戦の前段階として活用できる。また、上級者であればライバルプレイヤーのゴーストと対戦することで対策を練ったりする使いかたもできるので、遊びの幅が広がりそうだ。
一方のスペシャルスタイルは、複雑なコマンド入力をしなくてもワンボタンで技がくり出せる簡単操作のスタイルだ。クローズドアルファテストでは、スペシャルスタイルでくり出せる技の数が少なく、あくまで“対戦の雰囲気”が味わえる程度のものだった。しかし、今回のCBTのスペシャルスタイルは、攻撃発生の早いワンツーや複数種類の下段攻撃などくり出せる技が豊富になり、“対戦の駆け引き”が楽しめるように進化している。
これまでのテスト版では、あくまでメインはバトル部分であり、既存の『鉄拳』ファンに向けたPRの色が強かったように思うが、今回のCBTではこれから『鉄拳』を始めようとする新規プレイヤーに向けた開発陣の熱量が感じられた。
対人戦は格闘ゲームのメインコンテンツだが、一方で勝ち負けがハッキリと決まるためプレイヤーはストレスを感じたり、そもそもハードルを高く感じてしまったりという側面もある。しかし“スペシャルスタイル”があることで、初心者でも勝負になる形まで早く上達し、試合の中にある“相手との駆け引き”というつぎのステップの楽しみを味わうことができる。また、急いでそこまで進めずとも、CPU戦から対人戦までのプロセスにゴーストバトルを挟むことで、より実戦的でありながらも、“他人に負けるストレス”を感じずに上達できるはずだ。
こういった“初心者がより楽しむための導線づくり”が見えたからこそ筆者は、今回のCBTで期待感が一気に高まったのである。今回のテストを経て、今後はさらにさまざまな調整が加わるだろう。発売日まではあと3ヵ月。長いようにも思うが、気づけばあっという間にその日を迎えそうな期間でもある。今後も追加情報を日々チェックし、ワクワク感を高めていこう。
スペシャルスタイルでくり出せる技のバリエーションが増えたことで、簡単操作で対戦の駆け引きを楽しめるように。
左は今回のCBTで使用可能になったフェンは、従来のシリーズ通り扱いやすいハイスタンダードなキャラクター。右はフェンと同じく今回のCBTから追加されたレイヴンは、とにかく技が多彩かつ派手。かっこいいアクションで勝利を目指したい人におすすめだ。
...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202310/23321501.html