【本ページはプロモーションが含まれています】

Vtuber

HIMEHINA運営・中島氏 × Brave group代表・野口氏、特別対談 VTuberで歴史的な経営統合への思いを語る | PANORA


ブログランキングに投票お願いいたします。

HIMEHINA運営・中島氏 × Brave group代表・野口氏、特別対談 VTuberで歴史的な経営統合への思いを語る
2023年10月31日 18:00 VTuber

Tweet Pocket

HIMEHINAチームの雑務代表・中島氏(写真左)と、Brave groupの代表取締役である野口圭登氏(右)
Brave groupは31日、バーチャルアーティスト「HIMEHINA」を擁するLaRaとの経営統合を発表した(ニュース記事)。長年、VTuber業界を見ているファンなら、この2社が一緒になることについて大きな衝撃を受けるはず。
というのも、Brave groupは前社名であるUnlimited時代に運営していた4人組のVTuberグループ「ゲーム部プロジェクト」(ゲーム部)で2019年に「炎上」が起こり、演者が全員交代するという大事件が起こっていた。
それを受けて、HIMEHINAの運営であるLaRaの前身・田中工務店は、初のワンマンライブ「心を叫べ」で初代の演者4人をシークレットゲストとして招いて、開演前の「影ナレ」として出演させるというある意味カウンターのような挑戦を行った。その後、Brave groupは2021年2月7日、ゲーム部プロジェクトの最後の配信を実施したが、その裏で、たまたまHIMEHINAは無観客ライブ「藍の華」を開催するなど、連動する動きもあった。
ある意味、因縁がありそうな両社がひとつになるというのはにわかに信じがたいが、どんな背景があったのか。HIMEHINAチームの雑務代表・中島氏(@bokunakajima)と、Brave groupの代表取締役である野口圭登氏(@keito_noguchi)をお招きして、その歴史と想いを紐解いてもらった。

「そんな上手い話があるわけがない」
──まず、経営統合は何がきっかけだったのでしょうか?
中島 元々、LaRaの前社長である太田(太田豊紀氏)と野口さんが知り合いで、そのきっかけとなったのがHIMEHINAも出演させてもらったTV番組の「バーチャルさんはみている」だったと思います。
野口 そうですね。僕がBrave groupの正式な代表取締役になったのが2020年春頃で、ゲーム部の炎上があってから1年後ぐらいなんですが、社名を変更する前のUnlimited時代から太田さんとはつながりがありました。
中島「バーチャルさんがみている」ではゲーム部のみなさんとも共演していたので、間接的に知っていて、太田がやり取りさせていただいていました。
野口 一番やり取りさせていただくようになったのは、ゲーム部の炎上があって、僕がBrave groupの2代目社長となったときでした。桜樹みりあやクレア先生は活動の継続を希望されていたのですが当時の弊社では継続が難しいということもあり、LaRa前代表の太田さんが、同じく代表を務めるLOGIC&MAGICさんでのクリエイティブサポートをはじめ、活動の継続に尽力してくださいました。
中島 それで今回のお話の契機となったのは、今年8月に大宮ソニックシティホールで実施したHIMEHINAのワンマンライブ「提灯暗航、夏をゆく」を見ていただいて、「日本武道館を目指します」って宣言したことについて、野口さんが「全力で応援したいと思っている」とラブコールを頂いた事を太田から聞きまして、じゃあ一度お話しさせてくださいということになったんです。
元々、2022年にサークル的な田中工務店からLaRaに法人化したときも「財務をしっかりしよう」というのが目的でしたが、その課題を1年間ずっと抱えたままでした。そんな状況において、HIMEHINAに興味を持っていただいて、財務的に支えてもらえるのであれば、僕らは願ったり叶ったりでした。
野口 わかりやすい例でいうと、2022年にバーチャルエンターテイメントと経営統合したのちに「ぶいすぽっ!」を事業として大きく成長させることができたように、Brave groupは、素晴らしいポテンシャルを持っているIPを支援して、伸ばしていくことが得意だと自負しています。
HIMEHINAさんも、初期から見させていただいていて、いつかご一緒できないかなという考えは頭の片隅にはありました。そして改めて太田さんと話す機会があり、具体化できそうな雰囲気だったので、ご提案させていただいて、今に至る感じです。
ぶいすぽっ!は、10月31日~11月5日のまさに今、茨城県の小学校にて初の単独オフラインイベント「ぶいすぽっ!文化体育祭」を開催中だ
──「提灯暗航、夏をゆく」というと8月開催でしたが、そうなるとかなりのスピード統合だったんですね!
中島 はい、めちゃくちゃ早かった。太田も10月頭に発表があってバーチャルキャストの社長に就任したように、いくつかの会社に経営陣として参加していて、その一方でLaRaのプロジェクトは片手間では見られないほど大きくなっている。もう少し専任で財務を見てもらえる組織にお願いできたらなぁという総意がありました。
野口 元々、太田さんとの信頼関係があったこともあり、色々とスピーディーに話が進んだ部分もあったと思います。
中島 最初にお話をいただいたときは、野口さんと直接お話したこともなかった。それでHIMEHINAのクリエイティブディレクターの夏虫にも相談したんですが、「そんなうまい話があるわけない」と。
──(笑)
中島 うまい話すぎて、何か裏があるんじゃないかって懸念は正直ありましたが、信頼を前提に直接お話しし、事業に対する理念をお聞きしているうちに、一緒にやっていけそうだという感触があったんです。
野口 われわれも同じ気持ちというか、なんとか受け入れてもらう立場だったのですが、そもそもの話、「劣等上等」や「ヒトガタ」だったりでVTuber業界に激震が走って、「このクラスのクオリティーのVTuberプロジェクトが出てきたのか」「これでVTuber業界における音楽の基準が上がった」みたいな驚きが僕にはあったんです。
今のLaRaの組織はそのまま維持することを大前提に、うちと経営統合することでどれだけ飛躍させられるか、そんな妄想を社内でも勝手に話し合ったりしていたのですが、初めてお会いして一緒にお話しさせていただいたときに、色々やっていけそうだなと直感的に思った部分はありました。

今語られるゲーム部炎上からの「天の声」起用

──とはいえ、外から見るとHIMEHINAの初のワンマンライブ「心を叫べ」で、ゲーム部で初代声優を務めたメンバーが「天の声」として登場したという経緯があります。Brave groupとしては、ある意味当てつけのようなあの演出は許せるのか……という点が気になります。
中島 この対談における読者の一番の関心はそこにあると思います。
──突っ込んでも大丈夫な話でしょうか?
野口 僕らは全然大丈夫です。
中島 HIMEHINA側の経緯で言うと、LaRaの前身である田中工務店はサークル色が強くて、演者との距離もすごく近く、必然的にわれわれもクリエイターを尊重するポジションをとっていました。それは今も変わらずですが……。

HIMEHINAの2人は、元ゲーム部声優の4人と「バーチャルさんがみている」で知り合って色々とお話しすることもあった。そして演者側から見た(ゲーム部の)労働環境の話が出て、「僕らは2人が心地よく活動できるように努力するよ」というふうに伝えたことも正直ありました。
そんな中、あの事件(炎上)が起きて、ネット上で色々と拝見しましたが、僕らとしては、VTuberという存在自体、運営が責任をもってタレントに寄り添うべきというスタンスは譲れなかった。生身のタレントは「ダメだったら(事務所や運営の)外に出るか」という選択も取れるかもしれないですが、1キャラクターである限りは難しい。そこはタレントと密にコンタクトをとって尊重しよう、という。
だから、単純に(ゲーム部の)内情は知らないけれど4人が突然の交代になってかわいそうだし、彼ら彼女らについているファンもその後を確認できないのがモヤるだろうなと思っていた。それでちょうどHIMEHINAのファーストワンマンライブを控えた数週間前だったので、義賊的じゃないですが、業界の関係としては角が立つかもしれないけど、クリエイターを尊重してナンボでやってきたので、「天の声」として起用した経緯があります。
──「天の声」はBlu-rayなどには収録されていないものの、現地で耳にしてめちゃくちゃびっくりしました。しかも、そのライブで披露した新曲「うたかたよいかないで」の歌詞が、まさにゲーム部のことを指していて二度驚きました。

中島 作詞を担当しているゴゴに聞いたのですが、当時、2019年の7月17日にゲーム部の声優を変更したという声明文がUnlimitedから出て、さらに明けた7月18日に京都アニメーション放火殺人事件が起こるなど、生命が散っていくのをダイレクトに受けた時期があり、そのインプレッションを歌詞にしたそうです。
僕らもバーチャルキャラクターの生命について思うことがたくさんあって、ゲーム部の運営サイドにも交代せざるを得ない色々な理由があったと思うのですが、ひとつだけでもそういう場所(交代後に存在を確認できる場所)をつくれたら、タレントもファンも気持ち的にはいいんじゃないかって。
──確かに。しかし、中島さんがそうしたクリエイターよりの目線を持っているのは、何か原体験があったりするのでしょうか?
中島 昔からネットのクリエイターをずっと見てきたという後方腕組みネット文化オタク的自負はあります笑。当時、「いい活動、いいものづくりをきちんと続けていれば、それを見てくれている人がいつかは現れて、今までの活動は無駄にならないよ」という話をしたのですが、そういうのが報われたならよかったなって。
──「諦めなければいつか願いは叶う」のような、いい話です。
中島 もちろんこの記事を読んでいる方々の中にも、「あのときのことは絶対に許さない」という方もいらっしゃるでしょうし、せっかくHIMEHINAがゲーム部の思いを汲んだから救われたのに、こうして経営統合して「あれはなんだったんだ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でもあのときはあのときで僕らはやれることをやったという話で、一方でBrave groupさんも更地のような状態から再起してここまで大きくなったというのも事実です。
──Unlimited側にいた野口さんは、ゲーム部の炎上についてどう見ていましたか?
野口 僕はUnlimitedの共同創業者ではありますが、コンテンツにおける意思決定は実質、当時の代表がやっていて、CFO(最高財務責任者)的に資金調達や営業をみていました。炎上を受けて僕もコンテンツに関わるようになり、蓋を開けたときには当時の弊社は4人の演者さんとコミュニケーションをとることもままならない状態でした。
もちろんHIMEHINAさんのライブの「天の声」も社内で話題に上がっていたものの、当時は炎上によって毎月大赤字が出ていて、本当に会社が潰れるかどうかの瀬戸際でした。僕個人も含めてとにかくどこかから早急にお金を引っ張ってきて、事業を整理しながら継続できる体制にしていかなければならなかった。
──めちゃくちゃ胃が痛くなります。
野口 ぶっちゃけどうだったかと言われると、本当にそれどころじゃなかったんです。色々おかしい状態になっていたので、当時の経営幹部に「すみません、辞めてもらえないでしょうか」とお願いしていた状況で、僕らはそうした場(交代後に存在を確認できる場)をつくれなかった。
──そこで野口さんがすごいなと思うのは、主力事業であったゲーム部についてあれだけネットで色々言われている状況でも、会社を解散させなかったことです。なぜですか?
野口 それはVTuberの市場に大きな価値を感じたことに加えて、そんな状況でも残ってくれた運営メンバーや演者さん、株主の方々がいて、本当に辛い事が多く色々な人に迷惑をかけてしまったのですが、やっぱり好きな会社だったので、このまま続けたかったからです。それに1回どん底を見たので、ここからはい上がれれば自分自身の起業家のキャリアとしてもめちゃくちゃいい経験になるんじゃないかと。
──ハートがだいぶタフですね。ゲーム部といえば、そのプロジェクトから派生した道明寺ここあさんは「RIOT MUSIC」として残りました。
野口 当時、ゲーム部が中止せざるを得ない状況にあり、あの手この手でどうにか会社を立て直そうとしていた中、残ってくれた武田(現RIOT MUSIC社長の武田洸樹氏)から、自分がプロデューサーとして音楽ジャンルのVTuber事務所をつくりたいと言う話がありました。そして「RIOT MUSIC」を立ち上げて再起を図ることになりました。
同時に色々な方々から8億円ほどのご支援をいただいて、これでいったんは何年か会社が潰れないという状況をつくりだせたので、社名を変更し、人員を採用し、新体制に移行していきながら、事業の整理もしていった。そのときの月の売上はほぼ0に近くて、本当に何もないところから新生Brave groupをスタートしたという感じでした。
RIOT MUSICが2022年3月に実施した有観客の全体ライブ「Re:Volt 2022」の様子
──とはいえ、RIOT MUSICを立ち上げた2020年3月は、まさにコロナ禍が始まったタイミングで、ライブが重要になる音楽の事業はだいぶ辛かったのではないでしょうか?
野口 やっぱしんどかったですよね。ANYCOLORさんの「にじさんじ」や、カバーさんの「ホロライブ プロダクション」が大きく伸びている時期で、コロナ禍の巣篭もり需要が業界にとって追い風になっている状況もあったのですが、当時、他のVTuber企業と話をしてみると「これからどうしていく?」という感じで、みんな大変そうな時期でした。
われわれも0から同じ規模の事業を育てるとなると何年かかるかわからないし、そもそも0→1で事業を育てられる人も会社を去ってしまった。じゃあ、それぞれが小さくまとまるより、全部集まった連合軍みたいなのをつくったほうが上を目指すためには早いんじゃないかなって思うようになり、「ぶいすぽっ!」をやっていたバーチャルエンターテイメントの星さんや、「Palette Project」を運営するMateRealの金さんら友人に相談したんです。
「ぶいすぽっ!」も話を始めた2020年の秋ごろはまだ発展途上の段階で、「資金は集めた。僕らの得意なところと、星さんが得意なところは多分違うから、くっついて一緒にやらない?」といった話を1年ぐらい話しながら、経営面で連携していき、2022年の6月に経営統合をしました。
7人組のバーチャルアイドル「Palette Project」。12月30日に年末ライブ「Stepping Prism」を実施する
──だいぶ長い交渉だったんですね。その経営統合から今の「ぶいすぽっ!」急成長という結果にきちんとつながっているのもすごい。
野口 その辺がターニングポイントだったと思います。僕自身がエンタメ系のプロデューサーをやってきた経験もなければ、VTuber事業を0から自分で立ち上げたことがあるわけでもなく、基本的には事業をやりたい人を活かした経営というポジションが向いているんだと思います。
「RIOT MUSIC」や「ぶいすぽっ!」などに関しても、僕がこうやってほしいという意見はほぼなくて、彼らがやりたいことについてまわる組織化やバックオフィスの面倒臭いことを全部巻き取ってうちのリソースでやってもらうというスタンスです。
──これはつくることだけやっていたい人にとっては「ウマすぎる話」で、そんな話が来たら「いやいや、本当に?」って普通に疑いますね(笑)
中島 そうなんですよ(笑)
野口 僕はプロデューサーではない分、事業をつくれる人へのリスペクトがめちゃくちゃあるんです。事業サイドの人はクリエイティブに集中したいという人が多いから、お互いの利害が一致するパターンがエンタメ業界では多い気がするんです。というか、経営とプロデュースの両方ができる人は、ほぼ存在しないんじゃないかと。「ぶいすぽっ!」で一番大きかったのは、初めてのオフラインイベントとなった2022年の神田明神納涼祭りでした。

──現地を取材しましたが、本当にすごい混雑と熱気でした。
野口 イベントに必要なリソースを準備できたから、開催につながった部分があると思います。Palette Projectと、今は別会社になった「あおぎり高校」でも、2023年2月にツーマンライブ「めいくあっぷ!」を実施したりと、とにかくやりたいことをやってもらって、めんどくさいことを巻き取るというのを意識し続けています。
「めいくあっぷ!」の様子。あおぎり高校を運営するクリエイトリングは2023年4月、吸収合併によってviviONに運営が移った
中島 そういうやり方って珍しいと思うんです。単純にファンドから来た出資しますよって話だったら、要はお金にならなくなったら見切りをつけるのも早いわけで、お断りしていたと思うんです。今のHIMEHINAで弱点になっている財務やバックオフィスの部分を一手に引き取っていただいて、クリエイターたちの現場はそのまま維持しようという話をいただいたので、「あっ、これは珍しいな」と。
野口 ファンドだったら、最初何やりますかってなったときに、じゃあ人員整理しましょう、コストを削減しましょうって話に多分なるんですけど、僕らは事業会社としての思考も持っているハイブリッドな感じなんです。0→1で事業を育てる辛さも理解できますし、エンタメやIPのビジネスはそんなにすぐには跳ねない、コツコツとやるしかないのもわかります。
炎上を経験したのも大きいと思います。今思えば、なんというか、きちんとカルチャーをつくらなければいけないという勉強にもなりましたし、演者さんやつくり手へのリスペクトというのが大前提にあるというのも痛切しました。
「当時と同じことを繰り返してはいけない」と、残ったメンバーで今のBrave groupをつくって、きちんとカルチャーとアイデンティティを軸に据えて経営統合を進めて、ようやく実績が出せてきたなと自信を持てたのが本当に最近なんです。それこそ、今だからHIMEHINAさんのような大規模プロジェクトとお話しできるわけで、2年前だと難しかったと思います。
──他の分野もそうかもしれませんが、ことさらお金を投じても必ずしもヒットするわけではないエンタメ業界において、ねばり強く事業を続けるのは大変です。
野口 エンタメって、合理的な判断だけで意思決定してもうまくいくとは限らないですよね。何か言語化できないとか、論理的に説明できないんだけど、これをやるべきだみたいな非合理的な意思決定をしなきゃいけないときがめっちゃあると思っています。その中でもVTuberビジネスは過去に似たような事例がなくて、普通の投資会社だと許容できないと思うんです。
ゲーム部が大きく伸びた時代も「月に60本ショートアニメ出すぞ!」みたいな感じで、意味不明なぐらいコンテンツに投資していて、それをやってもらいたいから僕がひたすらお金をかき集めていた。ある意味、僕もバグってしまっていて、そうした意味不明さを許容できる耐性がある。
やっぱりやり続ける、ずっと打席に立ち続けることが重要じゃないですか。そのために僕は必要なリソースを集めてくる。もちろんビジネスはビジネスなのでバランスはありますが、今までやってこられたHIMEHINAのブランドを崩すようなことは悪手でしかない。
もう6~7年、この業界を見ていると、クオリティが凄まじいアウトプットって一撃で伝わってくるじゃないですか。この人たちがどんな思いでこのMVやライブをつくったのかという、HIMEHINAのスゴさはすぐにわかりますよね。

●関連レポート・HIMEHINA LIVE 2023「提灯暗航、夏をゆく」レポート 会場を包んだ声援と笑顔、やっとボクらはひとつになれた・ヒメヒナ「HIMEHINA Live2Days『アイタイボクラ』」レポート 「やっと会えたね」に涙し、決意の2億円借金に驚く・ヒメヒナ「HIMEHINA LIVE 2021『藍の華』」ライブレポート 「オンラインでも現地」を願った仕掛けと演出に涙・ヒメヒナ「希織歌と時鐘」レポート ライブ氷河期に希望の鐘を響かせた名ステージ・待ち望まれたVTuber界の「歌姫」が降臨 HIMEHINA初のワンマンライブ「心を叫べ」レポート
「Brave groupは、天才を活かす会社でありたい」
──経営統合したことで、変わっていくもの、変わらないもののお話を聞かせてください。
中島 まず変わらないもので言ったら、活動1周年のときに、田中工務店として「HIMEHINAという生命に対しての責任を持つ」っていう声明を出したんです。そこは変わりませんし、別の機会にも触れた「クリエイティブ至上主義」であることも変わらないところです。変わるところがあるとすれば、経営の部分。LaRaとして法人化したときに言った、「財務をしっかりしなければいけない」というところですね。
野口 僕らとしては、まず変わらないためのサポートをしていかなければいけないという点。変わる部分は新しいプロジェクトや事業をサポートするというポジティブな話で、HIMEHINAの魅力を多くの人に知っていただいて、新しいファン層を獲得するお手伝いができるんじゃないかと。
──HIMEHINAは武道館でのライブ開催を目指すと宣言していますが、実現はありそうですか?
野口 そういう大きな意思決定をサポートできるようにしなきゃいけないなと思っています。
──お願いします! 武道館の話が出たところで、これからHIMEHINAサイドからやってもらいたいことについても教えてください。
中島 武道館に立つための資金サポートもそうですが、僕らは宣伝下手なんです(笑)。いいものがつくれた自信はあるんだけど、それで満足して棚に置いておいちゃうみたいな。
そういう自己主張が少ないタイプなので、宣伝もお手伝いいただきながら、今までずっとついてきてくれているファンと一緒に、大きな会場でのイベントだったり海外展開だったりと、色々な夢をかなえていきたいというのがHIMEHINAチームの目指すところかなと思っています。
野口 Brave groupは、天才を活かす会社でありたいなと思っていて、HIMEHINAチームがやりたい夢に集中できる環境を用意したいです。HIMEHINAはもちろん、LaRaは、ジブリやディズニーのように、多くのIPを生み出していく日本を代表するクリエイティブスタジオになっていくと僕は思っています。今の活動を全面的に肯定して、さらにその垣根を越えていくのを経営陣全員やBrave groupメンバーで応援して、LaRaを大きくしていきたい。
──しかし、ここまで著名なグループが揃うと、Brave groupだけでフェスができるんじゃないかと期待してます。あの天才的なHIMEHINAのライブをフェス規模で見たいです。
野口 それをやりたいです。
中島 80億人の心をうちぬかなきゃいけないですからね。
野口 今回、LaRaがうまく成長できたら、次の天才的な人たちがうちにジョインしてくれることにつながると思っています。
──VTuber業界といえば、「にじさんじ」「ホロライブ」の2社が目立って、それぞれが別々のファンを囲い込んでいる状況もあります。その図式が変わりそうな勢いです。
野口 われわれとしては、連合軍としてVTuber業界を盛り上げていければというスタンスです。
中島 僕は事務所の垣根は超えたいとすごく思っています。例えばタレント同士でコラボの話が盛り上がっても、昔はすぐに実現できていたのに、今だと営業窓口を通してくださいみたいな話になりがちです。でもやっぱりエンターテインメントの世界なので、楽しみながら盛り上げていくのが大切なので、「細けぇことは後で!(笑)」みたいな娯楽感の中で一緒にお祭り楽しもうよというスタンスで横断していきたいですね。
最後にこの記事を読んでくださっているHIMEHINAファンのみなさんに伝えておきたいのですが、この経営統合の話は、本人たちに真っ先に伝えたんです。そうしたら開口一番「VALORANTやるか? Apexの腕磨くか? CRカップ目指すかぁ!?」ってすごく目を輝かせながら返してくれました。アーティスト宣言したばかりなのに……。だからファンのみなさまも安心してついてきてもらえたらなと思ってます。改めて、これからもどうぞよろしくお願いします。
(Reported by Minoru Hirota)
●関連リンク・HIMEHINA(公式サイト)・LaRa・Brave group

Brave groupHIMEHINAインタビュー合併

投稿ナビゲーション
前の記事:ななしいんく・季咲あんこ2ndシングル「きらめきわーるど」リリース対談 楽曲制作・花奏かのんと4年間の思いを語る次の記事:KADOKAWA、VTuber・赤見かるびのオンラインくじをくじ引き堂で展開

...以下引用元参照
引用元:https://panora.tokyo/archives/73841

-Vtuber

ゲーマーのおもちゃ箱
Translate »