古今東西の魅力的なインディーゲームを紹介するコーナー。 今回は、タロットで人の運命を占うアドベンチャーゲームをお届け。担当は、“好きななアルカナは隠者”というオクドス熊田。
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その魔女は流刑の果てに運命を紡ぐ
占いの結果が、もし絶対に“当たる”のだとしたら……? 『The Cosmic Wheel Sisterhood』が描くのは、特異な力を持つ魔女・フォルトゥーナの物語。彼女は自作のタロットカードを通じて数多の人々が持つ運命を読み解き、そしてみずからの宿命とも向き合うことになる。タロットなどのピクセルアートの表現も魅力的な一作。ビジュアルにも注目だ。
『The Cosmic Wheel Sisterhood』ニンテンドーeショップサイト
『The Cosmic Wheel Sisterhood』Steamサイト
召喚せしは禁忌“ベヒモス”。契約の先にあるものは
「貴様の占いは集落に混乱をもたらした」と、誰もいない小惑星へと1000年もの流刑を言い渡された魔女・フォルトゥーナ。彼女は自由を取り戻すため、禁忌とされる悪魔・ベヒモスとの契約を結ぶ。力を取り戻した彼女が望むのは、もといた集落への復讐か、それとも……。
フォルトゥーナ
自身の所属するコヴン(魔女が暮らす集落)の破滅を予言し、その罪で流刑に処された。タロットカードによる占いを得意としている。
エイブラマー
ベヒモスと呼ばれる強力
な悪魔のひとり。自身も宇宙に5402年ものあいだ封印されており、フォルトゥーナの境遇には思うところがあるようだ。
契約した悪魔であるエイブラマーとの会話も、本作では重要なポイント。彼が提示する選択肢は、フォルトゥーナの運命に大きく関わることになる。
スフィア、シンボル、そしてアルカナ。あなただけのタロットカードを作ろう
本作においてもっとも重要なツールとなるタロットカード。ふつうのカードではなく、エイブラマーとの契約により得た力を込めた、特別なカードを作り出すのである。制作はプレイヤーにゆだねられ、どういった見た目、意味を持つカードを作るかはプレイヤー次第となる。
カードはおもに背景となる“スフィア”、主題となる“アルカナ”、そのふたつをつなげる“シンボル”で構成される。これらを組み合わせることで、カードに固有の力が宿るのだ。素材それぞれに複数の種類があり、膨大な組み合わせの数がある。
タロットカードが完成
龍は“傲慢な守護者”、貝殻は“発見”など、使うパーツでカードが象徴するものが変化。
大きさ、角度、置く場所など、さまざまなパーツを好きなように配置できる。“メカジキを抱いたバーテンダー”など、珍妙な組み合わせも可能。
これらは筆者がプレイ中に作ったカードたち。制作の自由度が高いのも本作の魅力。
来客と対話し、占う。タロットが示す宇宙の輪
カードでの占いを求め、あるいはフォルトゥーナに会うために、彼女のもとへ来訪者が現れることがある。そんな人々を占い、未来を後押しすること
で物語は進んでいくのだ。ひとつの占いでも、彼女が見通す未来は複数ある。相手にどの内容について何を伝えるかで、ストーリー展開も変わる。
魔女の素行を監視する、裁定者という存在が来ることも。何を占ってほしいのだろうか?
カードが象徴するものは複数ある。破滅を予言するか福音を伝えるか、その裁量もプレイヤーに委ねられる。
The Cosmic Wheel Sisterhood
プラットフォーム:Nintendo Switch、PC
メーカー:Devolver Digital
発売日:2023年8月17日発売
価格:各2000円[税込]
ジャンル:アドベンチャー
対象年齢:CERO 17歳以上対象
備考:ダウンロード専売、開発:Deconstructeam
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...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202311/20324773.html