『Call of Duty』(以下、『CoD』)シリーズ最新作『Call of Duty: Modern Warfare III』(以下、『CoD:MWIII』)が11月10日(金)に発売されました。
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ゾンビや傭兵と戦いながら脱出を目指すゾンビモード(PvE)、スピード感のある激しい撃ち合いを楽しめるマルチプレイヤーモード(対人戦)、映画のような映像とストーリーを体験できるキャンペーンモード(ソロ)、をプレイできるFPSです。
本稿では、各モードの魅力を紹介しつつ、過去の『CoD』シリーズを遊んだプレイヤー目線でレビューをお届けします。
※この記事はActivision Blizzardの提供でお送りいたします。
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最大24人のプレイヤーが共闘するゾンビモードはシリーズ初のオープンワールド化
続いては、“オープンワールド化”という大きな変更が加わったゾンビモード。従来のゾンビモードでは、ウェーブごとに迫りくるゾンビの大群を倒しながら、ギミックを解いてストーリーを進めていきました。本作ではオープンワールド化にともない、『Call of Duty: Warzone』(以下、『CoD:WZ』)の“DMZモード”をベースとしたシステムになっています。
ゾンビモードのルール説明。
まずは3人でチーム(ソロやデュオも可能)を結成。ゾンビが跋扈する“ウルジクスタン”を探索し、物資や装備を整え、“任務”をクリアーして制限時間内に脱出する流れになります。
任務の内容は、特定の武器を使ってのキルや設備の利用、アイテムの回収など、さまざま。それらをクリアーしていくと、区切りとなる “ストーリー任務”がアンロックされます。これをクリアーすると物語は大きく進展します。
出撃前に任務の一覧から、どの任務に挑戦するかを選びます。
脱出して持ち帰った装備品などは、次の出撃時に選んで持ち込むことができます。
マップは『CoD:WZ』に採用されているマップと同規模の広さで、この中に最大24人のプレイヤーがランダムに配置されます。
ゾンビモードにおいては、他チームのプレイヤーも味方ですので、プレイヤー同士の戦闘になることはありません。同じ目標を掲げていることから、一種のレイドのような共同戦線を張ることも可能。ゾンビの大群に対して、他チームと徒党を組み数で対抗していくのは、新鮮で爽快感がありました。
ウルジクスタンの全容。無色→黄色→赤色の順にエリアの難度が上昇していきます。
他スクアッドと協力できると、任務がより簡単になります。
また、広大なマップには長距離の移動が付き物。各所にビークルが配置されているため、乗り込めれば移動も快適です。
小回りの利くバギーや乗用車のハッチバック、機銃の付いた装甲車など、さまざまなビークルに乗ることができ、ゾンビ映画のようにゾンビをビークルでなぎ倒して押し通るなんてことも可能です。
小型のバギー。細かい道も通れて使い勝手がいいです。
ハッチバック。スピード・耐久ともに優れたバランス型です。
機銃付きの装甲車。もちろん機銃でゾンビを蹴散らせます。
なお、ゾンビモードのすべてが変わったわけではなく、パック・ア・パンチや、ウォールバイ、PERKドリンク(本作ではコーラ)などは健在です。
なかでも、変わらないゾンビモードを感じさせる「これこれ!」感にはテンションが上がりました! いい武器を求めてミステリーボックスを開けたときや、“ニューク”、“インスタキル”、“マックスアモ”などのアイテムを拾ったときの音声はたまりません。
PERKコーラの自販機。飲むコーラの種類によって得られるパッシブ効果が変わります。
一時的にさまざまな効果が表れるアイテム。拾うと耳に残る特徴的な音声が流れます。個人的にいちばん好きなのは「マックスアモー!」です。
簡単な任務内容であれば、従来のゾンビモードのような忙しさはあまりなく、オープンワールドサバイバルゲームのようにゆったりじっくりプレイできます。
逆に任務の進行にともなって、制限時間45分のなかで計画的に動かなければならない状況も起こり得ます。
制限時間内の達成が難しい任務が出てきた場合には、その攻略法を探るためにマップの探索を進め、計画を練り、武器やアイテムを集めて準備を整え、装備と計画の両方を用意。そのうえで再度ウルジクスタンに降り立つ必要も出てくるでしょう。
1戦は45分と長く、また武器・アイテム集めのために何度もウルジクスタンを訪れる必要があるため、ずっとプレイできてしまう(いい意味で)時間泥棒なモードに生まれ変わったという印象を受けました。
とくに『CoD:WZ』の“DMZモード”プレイしていた方で「他プレイヤーとの敵対要素が正直ちょっと……」と思っていた方は、かなり楽しめるモードになっていると思います!
また、武器レベル(経験値)がマルチプレイヤーモードと共有なので、ゾンビモードで射撃感や操作を習得しながら、武器レベルをあげてアタッチメントを開放することも可能。初心者の方にとってお得なモードとなっています。
複雑なマップの把握とキャラクターコントロールが勝利のカギとなるマルチプレイヤー
マルチプレイヤーモードのプレイフィールに関しては、オープンβテスト参加時の記事にて大まかに紹介しました。前作『Call of Duty: Modern Warfare II』(以下、『CoD:MWII』)からの大きな変化は、やはり最大体力の増加と、リロードキャンセル、スライディングキャンセルの復活でしょう。
スライディングで角から飛び出した直後にジャンプでスライディングをキャンセルし、相手のエイムを乱す。リロード中に敵が来たらキャンセルして撃ち合いに持っていく。そんな動きも可能です。
マップは全体的に広く、高低差のある立体的な構造が多いなと感じました。そのため、構造を理解するまでは意識の外から撃たれてしまうことが多いでしょう。
ただ、慣れてくれば警戒しなければいけないポイントがつかめ、わかりづらい位置から撃ってくる敵にも対応できるようになります。
かなり高い位置に敵がいるかもしれないので警戒が必要です。
本作は『CoD:MWII』でアンロックしている武器を引き継ぎ可能。それに加えてすべてのカテゴリーに新武器が追加されています。なかにはかなり連射速度の高いスナイパーライフルや、ロケットランチャーほどの火力はないものの連射可能なグレネードランチャーなど、特徴的な武器がありました。
とくにグレネードランチャーは魅力的に感じました。うまく狙うには慣れが必要ですが、角で待っている敵やドミネーションなどのエリアを守る敵のあぶり出しに利用可能。使い方を考えるのがおもしろいのです。
加えて、アタッチメントなどのカスタムによって、武器の性能を自分好みに変化させられるのも『CoD』シリーズの魅力です。カスタムによる性能の変化を数値で確認できるようになったため、利便性が向上しています。
変化する項目とその数値が一覧で表示されます。
武器のカスタムやロードアウト(携行する武器の組み合わせ)は項目が多く「ちょっと難しそう……」という方には、状況や戦い方ごとに作られたプリセットが用意されているので、そちらを使ってみましょう。
おすすめのプリセットは“アンチマテリアル”。反動の少ない“HOLGER26”というライトマシンガンに、UAVなどを破壊できるランチャー、敵の爆発物を無効化するトロフィーシステムを装備しており、攻守ともにバランスが取れています。ギアとブーツにより、ライトマシンガンの短所であるリロードの長さや、エイム時の移動速度ダウンが補われているのもポイントです。
プリセット“アンチマテリアル”のロードアウト。
マップ構造とキャラクターコントロール、武器、カスタムに焦点を当てましたが、見どころはまだまだあります。現時点でマルチプレイヤーには新モード“カットスロート”を含む12のルールが設けられています。
そこにメインだけで約85種の武器、加えてサブ武器やリーサル、タクティカルといった装備関連の要素が加わり、とカスタムの要素が加わって本当に多彩な戦闘を楽しむことができます。同じ戦場は二度とないので、自分のプレイスタイルを模索しながらあらゆる武器、あらゆる装備を楽しみつくしましょう!
正面突破もよし、隠れて侵入するもよし。自分で攻略ルートを考える新キャンペーンモード
『CoD』のキャンペーンモードといえば、臨場感のある映像と重厚なストーリーが魅力。それらは本作にもしっかりと受け継がれています。
ストーリーでは前作『CoD:MWII』から引き続き、プライスやゴースト、ソープ、ファラなどが活躍します。
本作の敵は『CoD:MWII』でもプレイヤーを苦しめたウラジミール・マカロフという人物。以前公開されたトレーラーからもわかる通り、かなり凶悪な雰囲気を漂わせています。『CoD:MWII』から続く因縁が絡み合い、キャンペーン冒頭から鬼気迫るシリアスな物語が展開されます。
Modern Warfare III - マカロフ公開トレーラー
今作の敵、ウラジミール・マカロフ。
さらに本作のキャンペーンモードでは、新たな要素として“交戦自由形ミッション”が登場します。これは、従来のように“目標に対して決められたひとつのルート・手順を辿る”のではなく、侵入経路や使用する装備、目標達成の順番などを自分で考え、自由なアプローチでミッションを攻略できる新方式のキャンペーンです。
プレイヤーは最初に目標の大まかな位置をマップによって把握。その後、さまざまな場所に配置されたカスタム済みの武器やフィールドアップグレード、キルストリークなどを探し、自分の好きな装備・作戦でミッションを攻略していくことになります。
例えば、 最初に体験する交戦自由形ミッション“貴重貨物”では、船とビルに設置されたGPS追跡装置と目録の回収を命じられます。侵入方法は複数存在し、ここでは船への侵入を例としていくつかの目標達成方法を紹介します。
まずは王道の正面突破。船の周囲を敵兵が警備していますが、そんなものお構いなしに、ショットガンやライトマシンガン、グレネードランチャーで蹴散らします。火力のある装備が揃っていれば、もっとも手早く確実な方法となるでしょう。
警備のいる正面から突入。
オレンジ色の箱にさまざまな武器が入っています。
続いて、先程とは打って変わってステルスでの侵入です。リーコンドローンやUAVで索敵し、敵に気づかれにくい侵入経路を探し出します。
船への静かな侵入経路としては、高所からのパラシュート降下、または海側から梯子で侵入するという経路がありました。
高所から索敵して侵入経路を模索中。
マップ外ぎりぎりの海側に用意された船へ上がれる梯子。
誰にも気づかれずひっそりと侵入したあとは、サイレンサー付きの武器で敵を排除しながら目標へと向かいます。慎重な立ち回りを求められますが、無駄な戦闘を避け、スマートにミッションをクリアーできるため、うまくいったときの達成感は非常に大きいです。
また、ミッションによっては、エアストライクやステルスボマーなどの強力なキルストリークを使用可能。くり返し使うことはできませんが、逆にそれらを最大限活かせるような立ち回りを模索し続けてしまうほど、キルストリーク使用時の爽快感は格別でした。
キルストリークも他の装備と同様に各所に配置されています。
エアストライクで敵をまとめて撃破。
車両に乗ることも可能。広い探索エリアでも快適に移動できます。
じっくりと探索して装備を集めてから綿密なプランを立てるもよし、出会った装備で臨機応変に立ち回るもよし。いままでのキャンペーンモードにはなかった“自由”がありました。
戦闘の迫力をさらに押し上げているのは“光の加減”です。ヘッドライトの光によって浮遊した塵が見えるリアリティな表現もさることながら、水中から見た水面の煌めきや木漏れ日といった自然の描写がとても美しく感じました。また、その美しく表現された自然とは真逆の存在とも言える銃火器を持ち、ミッション遂行のために歩みを進める姿からは、どこか皮肉めいた印象も受けます。
映画を追体験するかのような映像とストーリーの完成度の高さはそのままに、自由度の高いプレイ体験ができる、まさに進化したキャンペーンモードと言えるでしょう。
『CoD:MWIII』は、総じて前作の『CoD:MWII』から改良と言っていい変化が加わって、幅広いプレイスタイルで遊べるようになった印象です。キャンペーン、ゾンビ、マルチプレイヤーという3本柱は、それぞれが独立した1本のゲームとして遊べるほどのボリュームです。どれかひとつのモードでも気になったらぜひ遊んでみてください!
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...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202311/22324055.html