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『逆転裁判456 王泥喜セレクション』先行レビュー。大画面でミステリー映画を楽しむようにプレイ。DLCがまとめて入っているのもうれしい! | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

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 カプコンより、2024年1月25日に発売予定の『逆転裁判456 王泥喜セレクション』(以下『逆転裁判456』)。もともとはニンテンドーDS、ニンテンドー3DSで発売されていた『逆転裁判4』、『逆転裁判5』、『逆転裁判6』が1本にまとまり、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)、プレイステーション4(PS4)、Xbox One、PC(Windows、Steam)に対応して蘇ります。

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※Xbox One、Windows、Steam版はダウンロード専売。
 現行ハードでプレイできるというだけでファンにとってはうれしいことなのですが、オリジナル版の有料コンテンツや早期購入特典もまるっと1本に含まれているのもありがたいポイント。
 ニンテンドー3DSのニンテンドーeショップは2023年3月をもってサービスを終了してしまったため、オリジナル版のダウンロードコンテンツ(DLC)はとことん遊びづらくなってしまったところに、この朗報です。

『逆転裁判5』DLCの“逆転の帰還”と、『逆転裁判6』“時を越える逆転”を収録。

早期購入特典衣装も収録。偽も……いや本物のナルホドくん。

 『逆転裁判456』には、どこかで見たことのある特別コスチュームを複数収録。いつものスーツ姿でなく、一風変わった格好で弁護をする成歩堂なんでも事務所の面々が見られます。
 また、特別編エピソードは、『逆転裁判5』の“逆転の帰還”と『逆転裁判6』の“時を越える逆転”の2本が収録されています。

『逆転』シリーズはニンテンドーDSや3DSに多く移植されている。現行ハード向けにも、ほとんどが移植されていると思うと感慨深い。

 『逆転裁判123』もリマスター化されたし(『逆転裁判123 成歩堂セレクション』)、『大逆転裁判』も現行ハードに移植されたし(『大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-』)、今回『逆転裁判456』もリマスター化されたわけで……後は『逆転検事』シリーズが移植されてくれれば……!(CAPCOMさんの本社がある方向をちらちら見る。)
 何はともあれ、『逆転裁判456』のリマスター化はめでたい。発売を約1ヵ月後に控えた本作の先行レビューをお届けします!

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※本稿の画像はすべてSteam版の画面を撮影したもの。

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2Dも3Dもくっきり美麗にリマスター化
 『逆転裁判4』からは、主人公が成歩堂龍一(ナルホドくん)から王泥喜法介(オドロキくん)に交代。『逆転裁判5』からナルホドくんも弁護士に復帰し、新人弁護士の希月心音も加わりました。『逆転裁判6』では、ファン待望の綾里真宵が成長して再登場したということも話題になりましたね。
 この3作品が1本にまとまっているので、登場キャラクターはかなり多いです。過去作から登場するキャラクターもけっこういますし、かなり豪華なラインアップ。

 『逆転裁判4』は2D、『逆転裁判5』と『逆転裁判6』は3Dモデルでキャラクターが描かれていますが、どちらも大画面でも見劣りしないほどキレイに仕上がっていました。とくに、法廷パートで弁護人、検事ともに焦ったときに流れる汗のモーションがいいですね。

オドロキくんの焦り顔。

ナルホドくんの焦り顔。

 キャラクターの仕草や表情がかなり鮮明になっていました。モーションも含め、その人物“らしさ”が出る部分ですよね。
 新キャラクターが出てきたら、「この人はうれしいときやピンチになったとき、どんなモーションをするんだろう」と楽しみにしてしまう……『逆転裁判』あるあるだと思います。

前作『逆転裁判3』からは考えられないようなニヒルな表情のナルホドくんと、かりんとうで機嫌を保つ茜ちゃん。

筆者の大好きなゲンナリ顔の心音ちゃんと、ビリビリするユガミ検事。

ボクトのかわいい飼い犬・ミタマルと、レイファ様の美しい舞のシーン。

養父が異国で命をかけてハッタリをかましている間、思わず泣いてしまったみぬきちゃん。このみぬきちゃんのシーン、筆者も泣いてしまいました。

ユガミ検事の相棒・ギンのモーションもパワーアップ!
 『逆転裁判』シリーズには、警察犬のミサイルや、オウムのサユリさんなど、印象深い動物たちが登場します。
 舌をぺろりと出すモーションがかわいい、ボクト・ツアーニの飼い犬・ミタマルや、みそラーメンが主食というちょっと変わった麦面の飼い犬・レンゲちゃんなど、本作にも魅力的な動物が多数登場。動物大好きな筆者としては、リマスター化してかわいさに磨きがかかった動物たちをぜひ紹介したいところ……!
 そんなわけで、『逆転裁判5』に初登場する鷹のギンに注目したいと思います!

かいかいされて気持ちよさそうな顔、最高にかわいい。

 ギンは、検事の夕神迅(ユガミ検事)の相棒として『逆転裁判5』から登場する鷹です。囚人服を連想させる、モノクロ縞模様のスカーフがクールですね。
 ユガミ検事が飼っているのかと思いきや、何と“法廷が気に入って住み着いている”とのこと。どうやって暮らしているのか非常に気になる……。
 ギンはインチキが大嫌い。嘘つきな証人がいれば攻撃し、オドロキくんの特技“みぬく”もインチキ判定をくらって妨害されます。おかげで、オドロキくんはユガミ検事と対面するとき、集中できないため特技が使えなくなってしまいます。まさかのゲームシステムにまで干渉してくる。うーん、大天才だ。

 ギンはかわいいだけでなく、とっても賢いのです。ユガミ検事の口笛ひとつで狩り(証人や弁護人へ攻撃)に出ますし、ちゃんとユガミ検事の肩に帰ってきます。
 それに加えて、証拠品を持ってきたり、資料を持ってきたりと、ユガミ検事の“相棒”にふさわしい働きをしてくれます。口笛ひとつで。……本当に鷹なのか? 中に人間が入っているのではあるまいな。

資料を持ってきてくれる。賢い。大天才。

 『逆転裁判456』で、キャラクターのモーションが大画面で見られる! というのにも興奮したのですが、ギンの賢いところもかわいいところもばっちりパワーアップしていましたね。とくにおめめがまん丸になるモーションと、紙をくわえてくれるモーションと、かいかいしてるときの気持ちよさそうな顔がお気に入りです(ほぼぜんぶ)。

ユガミ検事が机を叩いてびっくりしているところ。かわいい。

裁判長の頭の上だろうがくつろぐ。鷹の爪は鋭いから裁判長の頭皮が心配。

より親切に、便利になった機能
 動物の話だけで終わってしまうのもなんですから、オリジナル版にはなかった便利な機能の数々について紹介したいと思います。
 まずはタイトルランチャー。各エピソードを、チャプター単位で選択して遊び始めることができます。オリジナル版では、そのシナリオを1度クリアーしないとこの機能が解放されなかったのですが、本作では最初から解放されております。

 そしてQOLが著しく向上するオートモードとストーリーモード。
 オートモードは、メッセージ送りなどが自動で進むモードです。選択肢を選んだり、ゆさるぶ、つきつける、証拠品を調べる、といったことは手動で行う必要があります。
 対して、ストーリーモードはすべて自動で進むモード。映画を見ているような感覚で『逆転裁判』が楽しめてしまう、ということです! ストーリーモードは設定の画面からON/OFF切り替えができます。
 筆者はオートモードでプレイしつつ、コーヒーを飲み、おやつを食べながら遊ぶという罪深い行いをしていました。インタラクティブ性を考えるとメッセージを送る度にボタンを押すのもいいですが、手放しでストーリーにのめり込むというのも乙なものです。

オートモードは右上にオートの表記。ストーリーモードはストーリーの表記が出る(※赤丸は筆者による編集)。

ストーリーモードは設定で変更可能。

 そして地味に助かるバックログ機能。『逆転裁判5』、『逆転裁判6』には搭載されていましたが、今回、『逆転裁判4』パートにも搭載されました。
 筆者はキャラクターの反応が見たくて隅から隅まで証拠品をつきつける、背景の調べられる部分はぜんぶ調べる、ということをよくやるせいか、「あれ、何しにここに来たんだっけ」と本来の目的を忘れることもしばしば。そんなときはバックログを確認して、やるべきことを思い出します。

証拠品をつきつけすぎて迷走している筆者。

オマケのスペシャルコンテンツがめちゃくちゃ豪華
 最初から閲覧可能な“ミュージアム”では、以下の機能が実装されています。

オーケストラホール
アートライブラリ
アクションスタジオ
勲章

 これがめちゃくちゃ豪華。
 ゲーム内楽曲はもちろんのこと、オーケストラコンサートで演奏された楽曲が聴ける“オーケストラホール”。公式ビジュアルブックの内容(設定画や特典イラストなど)や短編アニメが収録された“アートライブラリ”。登場キャラクターのアクション、ボイスを選び、BGMと背景を自由にカスタマイズして、自分好みのシチュエーションが作成できる“アクションスタジオ”。そしてある条件を達成するともらえるアチーブメント一覧が見られる“勲章”と、ファンにはうれしいコンテンツがこれでもかと搭載されています。
 このミュージアムを眺めているだけでかなり時間が溶けてしまいました。

あのナルホドくんがピアノを!? パートによっていろんなキャラクターが出てきます。

人物設定画集。

アクションスタジオの編集画面。

未プレイ勢も既プレイ勢も満足の大ボリューム&クオリティ
 現行ハードに移植されたから『逆転裁判123』、『大逆転裁判』をやってみた、という方。チャンスです。この機会にぜひ『逆転裁判456』もプレイしましょう。前の2作が“やがて道は1本になり収束する”ようなシナリオだとしたら、本作も本質は同じなんですけど、もっと縦横無尽に広がっていくような感覚のあるシナリオです。事件現場も立体的になっているので、探偵パートもかなりやり甲斐のあるシステムになっています。
 そしてニンテンドーDS、3DSでかつてプレイした既プレイ勢の方。細かい内容はあまり覚えていないんじゃあないですか? もう一度あの感動と快感に浸りたくありませんか? ミュージアムとか隅から隅まで見たくないですか? 何度プレイしてもおもしろいと思わせてくれるのが『逆転裁判』シリーズだと思います。ぜひまたプレイしてみてほしいです。抱く感想も、昔といまとでは違うかもしれません。

 ちなみに、どの作品も第1話目は探偵パートがなく法廷パートのみなのでボリュームが少ないですが、オートモードで約2時間ほどかかりました。3作品の合計、そして特別編エピソード、ミュージアムも鑑賞する時間も考えると、プレイ時間は100時間をくだらないのでは……という予測に辿り着いて、震えています。なんて大ボリュームでお得な作品なんだ『逆転裁判456』……!
商品情報

タイトル:『逆転裁判456 王泥喜セレクション』
発売日:2024年1月25日(木)予定
プラットフォーム:Nintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One、PC(Windows、Steam)
価格:
パッケージ版:6589円[税込]
ダウンロード版:5990円[税込]
ジャンル:アドベンチャー
プレイ人数:1人
レーティング:CERO C(15才以上対象)
対応言語:日本語、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語、繁体字、簡体字
『逆転裁判456 王泥喜セレクション』公式サイト

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カプコンは、2024年1月25日に発売予定の『逆転裁判456 王泥喜セレクション』について、登場キャラクターやゲームシステムを公開した。

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...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202312/12326408.html

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