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【グラブル格ゲー】『GBVSR』福原哲也氏にインタビュー。ロールバックネットコード採用も新作として作り直す決断のひと押しに。無料版だけ遊んでくれても“むしろうれしい”!? | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

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 王道ファンタジーRPG『グランブルーファンタジー』(以下、『グラブル』)を題材にした対戦格闘アクションゲーム(いわゆる格闘ゲーム)『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』(以下、『GBVSR』)。2023年12月14日についにリリースされた同作。対応ハードはプレイステーション5、プレイステーション4、PC(Steam)。販売形態はダウンロード専売。

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 本記事では、『GBVSR』のクリエイティブディレクターを務める、福原哲也氏へのインタビューをお届けしよう。

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※本記事はサイゲームスの提供でお送りします。

福原哲也 氏(ふくはら てつや)

『GBVSR』クリエイティブディレクター。対戦格闘ゲームとしての根幹にあるシステムはもちろん、シナリオ、ビジュアル、サウンドなど全体を監修。ほかのスタッフと連携しつつ、本作に落とし込まれている『グラブル』の世界感がより魅力的になるように調整を行っている。(文中は福原)

『GBVSR』はどのように進化した?
――まずは『GBVSR』を、新作タイトルとして作ることにした経緯を教えてください。
福原いちばんの理由は、オンライン対戦のシステムでした。前作『GBVS』では、コロナ禍でのオンライン対戦需要の増加もあり、ネットワークシステムに「ロールバックネットコード(※)を採用してほしい」という意見が発売後に多く挙がりました。
 当然、検討はしたのですが、作り直しに近いレベルのコストが掛かってしまうということでなかなか踏み切れず……。そのほか、サイゲームスとして『GBVS』でやりきれなかった要素や課題もいくつかあったので、そういうことであればそれらを含め、「むしろ新作として作り直そう!」と決断し、『GBVSR』の開発が決まりました。
※ロールバックネットコード……昨今の対戦格闘ゲームでは主流になりつつある、オンライン対戦用のプログラムの仕組み。簡潔に言えば、従来よりも遅延(ラグ)などを感じにくく、快適なオンライン対戦が楽しめる。
――ロールバックネットコードが新作発売のきっかけのひとつになるのは、珍しいですね。
福原昨今、過去作にアップデートでロールバックネットコードを追加する例もいくつかあるのですが、タイトルごとに内部的な構造や事情は異なるため、「うちも同じように!」とはいかなくて。とはいえ、実装することが必須級のものだと考え、コストを掛けるに値するパワーアップも施すので……ということで企画を通しました。
――約2週間の発売延期もありました。この2週間が重要な期間だったのでしょうか。
福原本来は予定通り発売できる見込みでしたが、システム自体を大幅に変更した影響もあり、少しだけ延期させていただきました。お待たせしてしまい申し訳ありません。デバッグとQA(品質保証)などによるクオリティーアップ期間を2週間追加することによるメリットは開発としては計り知れないので、非常に重要と考えます。
――なるほど。『GBVSR』は『GBVS』の続編ですが、タイトル名に“ライジング”と名付けた、その理由を教えてください。
福原“RISING(ライジング)”は上昇、増加といったところから、全体的なパワーアップや進化を意図して名付けた単語です。 あとは、ストーリー部分の要素にも掛けています。

――どんなストーリーになっているのか楽しみです。本作は前作と異なり、ダウンロード専用タイトルですが、パッケージ版を発売しない意図とは?
福原販売戦略や、ジャンルの特性を考慮してのものとなります。格闘ゲームは長い期間くり返し遊んでいただけるものですし、ゲーム内容がオンライン前提であったり、フリーエディションの存在もあるなど、いろいろな要素が絡み合ってそのようになりました。また、昨今はPC版が主流であることなども鑑みた結果です。パッケージが欲しいという声もいただいていますし、僕も個人的には欲しいところではあります……。でも、ダウンロード版は遊ぶうえでも便利な部分が多いんですよね。
――フリーエディションの配信にも驚きました。なぜ無料で遊べるようにしたのですか?
福原対戦ゲームは人口が多くてなんぼというのがありますから。これは本来、前作からやりたいことのひとつでした。格闘ゲーム部分を無料で遊べるのはもちろんのこと、『グラブル』というコンテンツそのものにも触れていただけるよう、オンラインロビーやストーリーモードの一部など、たっぷりと無料で楽しめるようにしています。
――無料で4キャラクターも使用可能で、さらにパーティーゲームモードの『ぐらばとっ!』はすべて遊べるのは、無料版としてはかなり贅沢な仕様ですよね。
福原格闘ゲームはやはり対戦相手がいてこそなので、4キャラクターだけでずっと対戦してもらっても、むしろうれしいくらいです。『ぐらばとっ!』も、同じく人がいてこそ成り立つので、ずっと無料で遊んでもらってロビーがにぎわっていたら、それでかまわないと思っています。ただ、フリーエディションではアバターがTシャツ姿のグラン固定となります。ほかのアバターが使いたい、となったらぜひ製品版をご検討いただきたいです。
 Tシャツ姿なのは無料ゲームの初期装備がだいたいそうなので、というネタですが「TシャツのGのロゴがカッコいいので、ふつうに使いたい」と、開発チームでは話題になっていました(笑)。
――そんな裏話が(笑)。アバターと言えば前作より登場のゴールドシップに加えて、新たなウマ娘の登場にも驚きました。今後こういったコラボ系アバターなども追加で配信されていくのでしょうか?
福原プレイアブルキャラと比較すればロビーアバターはかなり作りやすいので、いろいろやれればとは考えています。
――ぜひ実現をお願いします! オンラインロビーの大幅な進化にも、驚きました。どのような強化を狙っていたのでしょうか。
福原前作で好評だったオンラインロビーは、純粋なパワーアップとしての拡張を目指しました。アバターを使って広いロビーをジャンプしながら移動できたり、ちょっとした遊びも用意しています。MMORPGの街のように、そこにいるだけで楽しいような空間にしたくて。
 そして、同じく好評だったロビーアバターを使ったゲームモードも用意できないか、という企画から『ぐらばとっ!』が生まれました。ちなみにパンチができるのは、“格闘ゲームは負けると腹が立つ”といった問題をどうケアするか考えていたときに、「台パン(台を叩くこと)できるようにするのはどうか?」という案があり……。途中まで本気で考えていましたが、令和のマナー的にどう考えてもよくないだろうとなって実現はしませんでした(笑)。
 最終的にロビーにあるバルーンだけ殴れるようになっています。必要でしたらそこに怒りをぶつけてください。
――たしかに、バルーンがゲームセンター内にありますね(笑)。
福原ゲームセンターのビジュアルはこだわりのポイントでして。あの空間にいるだけで落ち着くプレイヤーが相当数いるはずなので『グラブル』の世界観とは完全に切り分けて日本の1990年代のゲームセンターを再現しました。
 アークシステムワークスさんにお願いしたところ、ノリノリで自販機や両替機などの小物を用意してくれました。また、離れた小島の民家のそばなどにも対戦台があります。あれは駄菓子屋などの店先にあった筐体を再現したくて作りました。

――駄菓子屋の店先にゲーム筐体、わかります(笑)。では今後、『GBVSR』にはどのように盛り上がってほしいですか?
福原昨今は格闘ゲームというジャンル全体が盛り上がりを見せつつあるので、ぜひ『GBVSR』も盛り上がりにひと役買えたらと思っています。
 また、本作は原作『グラブル』を知らなくても十分に楽しめるはずなので、原作を知らないという方もゲームが気になったら、ぜひフリーエディションからでも遊んでみていただきたいですね。海外ですと、『GBVS』から『グラブル』のファンになったという方も多いようだったので、そのパターンはぜんぜんアリだと思っています。
 2024年2月1日発売予定のアクションRPG『グランブルーファンタジー リリンク』もありますので、『GBVSR』でより深く物語や世界を知りたくなった人は、『リリンク』もプレイしてみてもらえたらうれしいです。それぞれのタイトルが『グラブル』全体に紐づくように、広がりを見せてくれることを期待しています。

『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』特設サイト

...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202312/22327608.html

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