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『DbD』スピンオフ作『キャスティング・オブ・フランク・ストーン』開発陣インタビュー。「シングルプレイを待ち望むユーザー声に応えてナラティブ型ホラーに」 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

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 Behaviour Interactiveは、2024年にプレイステーション5、Xbox Series X|S、PCにてナラティブ型ホラーアドベンチャーゲーム『The Casting of Frank Stone』(キャスティング・オブ・フランク・ストーン)を発売する。

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 本作は同社の人気タイトル『Dead by Daylight』(デッド・バイ・デイライト)の世界を舞台とした作品で、世界中から注目を集めている。開発を手掛けるのは、『UNTIL DAWN -惨劇の山荘-』や『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』などで知られるSupermassive Gamesだ。今回はそんな本作のスポークスマンであるデイブ・リチャード氏とスティーブ・ゴス氏へのインタビューを実施。ナラティブ型にした理由や『Dead by Daylight』との関係性など、本作の気になる要素を訊いた。

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Behaviour Interactiveは、『Dead by Daylight』(デッド・バイ・デイライト)の世界を舞台としたナラティブ型ホラーアドベンチャーゲーム『The Casting of Frank Stone』(キャスティング・オブ・フランク・ストーン)を2024年に発売することを明らかにした。対応プラットフォームはプレイステーション5、Xbox Series X|S、PC。開発を手掛けるのは、Supermassive Games。

デイブ・リチャード氏

『Dead by Daylight』のシニア・クリエイティブ・ディレクター。 2002年に2DデザイナーとしてBehaviour Interactiveに入社し、『Wet』や『Naughty Bear』など多くのオリジナルIPの立ち上げに最前線で携わる。『Dead by Daylight』の構想段階から世界的大ヒット作となるまで全行程で関わっており、 現在は『Dead by Daylight』のシナリオ、ビジュアルデザイン、音楽、ゲームプレイメカニックなどのコンテンツ制作を監督。

スティーブ・ゴス氏

Supermassive Gamesの『The Casting of Frank Stone』クリエイティブ・ディレクター。 1980年代からゲーム制作に携わり、EIDOS、Lionhead、Electronic Arts、Crystal Dynamics、MicroProseなどの会社で開発とパブリッシングを担当。 2008年にSupermassive Gamesが設立された後、『Little Nightmares III』、『Until Dawn』、『Black and White II』、 『Lord of The Rings: ROTK』、『XCOM』など多くの作品に携わる。 ゲームデザインの経験に加え、プロダクションでも豊富な経験を持ち、これまで数々のAAAタイトルを市場に送り出している。

『The Casting of Frank Stone』Steamサイト

『The Casting of Frank Stone』Epic Games Storeサイト
シングルプレイを待ち望むファンやユーザーの存在がきっかけでナラティブ型に
――『The Casting of Frank Stone』が発表されましたが、開発にいたった経緯をお教えください。ちなみにプロジェクトはいつくらいから始動したのですか?
デイブ当社が『Dead by Daylight』を手掛けて7年以上になりますが、『The Casting of Frank Stone』は『Dead by Daylight』の世界観を拡張していく努力のひとつと言えます。当社チーム全員だけでなくコミュニティーが『Dead by Daylight』の世界観におけるシングルプレイヤー経験、没入感のあるナラティブを求めていました。
 このプロジェクトにとって完璧なパートナーとなるお相手を探すにあたり、私たちが情熱的なホラーゲームファンということもあって、もちろんSupermassive Gamesの作品もよく知っていました。幸運なことに、彼らも本作を開発する時間が取れるとのことだったので、完璧なマッチングがかなうこの好機に飛びついたというわけです!
スティーブプロジェクトを始動して2年強になります。
――タイトルの『The Casting of Frank Stone』にはどのような意味が込められているのでしょうか。検索すると、“Casting”には、“配役すること”、“釣り糸を投げ込むこと”“鋳造物”といった意味があるようですが……。
スティーブそれらの意味のすべてが混ぜ込まれています。このタイトルになっているのはそのためです。ゲームを遊べばプレイヤーの皆さんはきっとこのタイトルの意味をすべて発見できると思います。
――開発会社としてSupermassive Gamesさんのどのようなところに期待していますか?
デイブSupermassive Gamesがこれまで手掛けてきたゲームからわかること、最初にお会いしたときの相性、そして彼らが『Dead by Daylight』を深く理解してくれているところに惹かれました。彼らはホラーゲームというジャンルを熟知しているとともに、『Dead by Daylight』の世界観を非常によくわかってくれています。
――Supermassive Gamesさんとしては、今回『Dead by Daylight』の世界観でゲームを作ることになっての率直なご感想を教えてください。
スティーブとてもワクワクしました。他社のゲーム開発会社の方に「よかったら、私のおもちゃ(作品)で遊んでみますか?」と招待されることは滅多にないと思います(笑)。何かのファンであること自体すばらしい経験ですが、その舞台裏に招待してもらい、その世界がどうなっているのか理解する機会を与えていただいたのは、とても楽しい経験となりました。
――開発にあたって大切にしているポイントを教えてください。
スティーブ『Dead by Daylight』の世界の秘密はこれまで明確に語られたことはなく、舞台裏に隠れていました。本作ではそんな秘密や隠れた要素を取り上げて、ナラティブの中でそれらをキャラクターの着想源として使っています。さらに本作のキャラクターはゲーム内の単なる登場人物ではなく、実在する本物の人間かのように感じていただけるよう描くことを心掛けました。

――リリース情報にて、Behaviour Interactiveパートナーシップ責任者のマシュー氏は「これまで多くのご要望をいただいてきたシングルプレイヤーのナラティブ型ゲームにしました」とおっしゃっていましたが、ナラティブ型を求めるファンはかなり多かったのでしょうか?
デイブはい、つねにそのような要望を受け取っていました。私たちのコミュニティーはダイバーシティに溢れており、さまざまな方がいらっしゃいます。『Dead by Daylight』のファンの中には、マルチプレイヤー嗜好ではないため『Dead by Daylight』を“プレイヤー”として楽しむのではなく、配信を見る専門だったり、そのほかの楽しみかたで世界観を応援し続けてくれています。
 従って本作は彼らにとってとても重要なゲームになるでしょう。ようやく『Dead by Daylight』の世界に“プレイヤー”として入って、自分のペースで楽しむことができるようになるのです。
――『Dead by Daylight』の世界をナラティブ型ホラーアドベンチャーに落とし込むにあたって、とくに注力したポイントをお教えください。
スティーブ私たちはまずストーリーを書き、誰もがその中に入っていけるような体験をデザインしました。本作を楽しむには『Dead by Daylight』のファンである必要はありません。一方でファンに対しては、『Dead by Daylight』の知られざる設定や要素を発見してもらうという、奥深くておもしろい体験を提供したいと思いました。このようにファンも含めた幅広いプレイヤーに楽しんでもらえることを重要視しています。
――ナラティブ型ホラーアドベンチャーということで開発の際に参考にしたゲーム、映画など作品はありますか?
スティーブ舞台として『Dead by Daylight』がすでにあるので、ほかのゲームの影響を受けることはありませんでした。おもにホラーゲームを作っているクリエイターとして、私たちは書籍、物語、映画を参考にします。自分たちでたくさんものを書き、その中には作品やタイトルに生かされないものもありますが、つねにさまざまなアイデアを検討しています。
 『The Casting of Frank Stone』は私にとって、長いあいだ語りたいと思っていたストーリーを語ることのできる本当にすばらしい機会であり『Dead by Daylight』は完璧な媒体でした。私たちのアイデアと『Dead by Daylight』との融合は、すばらしいマッチングになると思いました。

殺人鬼フランク・ストーンもじつは被害者のひとり
――舞台をオレゴン州にした理由を教えてください。
スティーブネタバレになるので詳しくは言えませんが、シーダーフォレストを舞台としたとても有名で古い伝承があります。これは殺人鬼フランク・ストーンというキャラクターの土台を形成するものです。この伝承は実在するものなので見つけていただくことが可能です。このシーダーフォレストというのが重要なポイントであり、それが環境の特性や色調になっている場所を選びたかったので、舞台をオレゴン州に設定しました。
――オレゴン州ということは、本作は“エンティティ領域”の外ということなのでしょうか?
スティーブすべてのストーリーは“エンティティ領域”の“外の世界”で始まります。そしてそこへの入りかたが興味深いのだと思います。私はプレイヤーが行きたいと思うところへ運んでくれることを望んでいますが、必ずしもプレイヤーが望む行き先ではないかもしれません。
――本作にはプレイヤーの分身となる主人公的なキャラクターはいるのでしょうか?
スティーブSupermassive Gamesのゲームに親しんでこられた方であれば、私たちの作品では特定の主役を設けないことが多いのはご存じかと思います。それは本作でも変わりありません。いっしょに旅をするプレイ可能なキャラクターは複数おり、プレイヤーはそのキャラクターたちを操作し、ほかのキャラクターたちに干渉していくことになります。
――本作の中心人物として、“残酷な殺人鬼フランク・ストーン”がいますが、どのようなキャラクターなのでしょうか。
スティーブ彼は他者から誤解されているかなり複雑な人物です。多くの人とは異なり、彼は自分が思っているほど自由な意志を持つことができていません。ある意味ではフランクに関してかなり悲劇的なストーリーになっています。彼はいい人だと言っているわけではありませんが、ストーリーの中で、あまり幸せではない人生を送っていることは確かです。フランク・ストーンは言葉遊びになっていて、ほかの有名なキャラクターにつながっているかもしれません。プレイしていくと、彼の犯行理由や隠された謎がつぎつぎと見えてくると思います。

――抽象的な質問になってしまいますが、フランク・ストーンが本作にもたらすものは?
スティーブこれは答えるのがかなり難しいですね。彼はストーリーの中である役割を通じ、期待以上に多才なキャラクター性をもたらします。彼はその後に起きるすべての出来事に関わってくる注目の存在であり、 本作の核となる部分に大きな影響をもたらすことになります。
――“核となる部分”とはフランクによる殺人という訳ではないのですよね?
スティーブはい、もっと大きな出来事になります。本作に登場するキャラクターたちは核となる部分に対してフェイタリティ(死の運命)を感じることになります。それはフランクも同様で、彼はこの運命から逃げられないことを感じており、みずからの運命を自由に操ることができるような立場ではないのです。
――『Dead by Daylight』ではオリジナルキラーに元ネタがいたりしますが、フランクの元ネタとなった人物はいるのでしょうか?
スティーブフランクは非常に好奇心をそそる人物ですが、それについてはまだ何も言えません。彼は見かけ通りの人物ではないのは確かです。強いて言えることは、私は新旧のホラーストーリー、ホラー本、ホラー映画が大好きで、そこからたくさん影響を受けています。また現実世界における数々のホラーな出来事について情報を収集し、読んだりしています。

ナラティブ型だからこそ描ける自由度の高いストーリー
――現段階で具体的なストーリーの魅力を教えていただくことは可能ですか?
スティーブそうですね……。公開可能かつネタバレしない範囲でベストな答えを探すのが難しいですね(笑)。強いて言えば、皆さんが本作をプレイして20~30分ほど進めると壊滅的な出来事が起き、すべてに影を落とすということです。プレイヤーがこうだと思っていたストーリーの性格が一変します。お話しできるのはこれくらいです。予想は裏切られ、思っている通りには展開しませんが、楽しんでいただけるはずです。
――本作ではさまざまな場面で選択を迫られるとのことですが、どういった選択があるのでしょうか?
スティーブ会話、ドアの開閉、地下室への侵入、アイテムの取得、そのすべてで選択が発生し、プレイヤーが選ぶことになります。選択がもたらす影響はさまざまで、ゲーム全体に及び大きなものもあれば、その場だけの小さなものまであります。そして大きな選択の場合は最悪な結果をもたらすこともあります。
――多数の選択を迫られるということはマルチエンディングなのでしょうか?
スティーブそうです。本作には多数のエンディングを用意しています。
――本作はかなり怖いのでしょうか? またジャンプスケア(驚かし)の要素は入ってくるのでしょうか?
スティーブそうですね。非常に怖い、ゾッとするようなものになることを私は望んでいます。プレイヤーが椅子から飛び上がるような、驚かし要素もあります。本当に飛び上がってくれたらこちらとしてはうれしいです(笑)。もちろんジワジワと忍び寄るような怖さもあります。

――本作を発表して『Dead by Daylight』のファンからの反応はいかがですか?
デイブ反応はとてもすばらしいものでした。ファンの皆さんが待ち望んでいたものですので、このようなすばらしい反響があってうれしく思います。ファンの皆さんが本作の発表内容や、トレーラー、WEBサイトにあるフランク・ストーンについての手掛かりなどから、これらが何を意味しているかを解読したり、載っていない情報も含めさまざまな見解を考えたりしてくださっているのは見ていて、とても楽しいです。
――『Dead by Daylight』ファンには、とくにどのような点を楽しんでほしいですか?
スティーブ私はもちろん『Dead by Daylight』ファンにストーリーを楽しんでほしいです。『Dead by Daylight』について、いままで知らなかったことを発見してほしいですし、暗い隅に光を当てて整合性を見つけること、私にとってはこれがキーになると思っています。
デイブいまのスティーブの答えが満点回答なのですが(笑)、その裏にあることとして、『Dead by Daylight』ファンであればすでに知っていることがあるとも言えます。明らかではなくともそれらを見つけるのは非常に楽しいと思いますし、私自身プレイする中で『Dead by Daylight』からの何かを見つけることができるととてもうれしい気持ちになります。
――『Dead by Daylight』のゲーム内で本作に繋がる導線(サイドストーリーやイベントなど)を張る可能性はあるのでしょうか?
デイブどうだろう……。あるかもしれないね(笑)。
――フランク・ストーンを『Dead by Daylight』側にコラボキャラとして登場させたいという願望はありますか?
スティーブこれについてはお話ししないことになっているのですが、こうしてインタビューを受ける度にしゃべってしまいます(笑)。ゲームにとって彼の登場は理にかなっていますし、これまでほかのゲームからキャラクターを迎え入れてきましたので、当然あり得ることと言えます。
――ズバリ、『The Casting of Frank Stone』の発売時期、現時点での開発状況、つぎなる本作の情報はいつごろ明らかにされる予定でしょうか?
デイブ具体的にいつとは言えませんが、2024年の発売を予定しています。
スティーブ開発状況は非常に順調に進んでいてすばらしいです。スタッフ一同、本当に楽しみながら仕事をしています。つぎの情報は明確にいつとは言えませんが、それほどお待ちいただくことなく情報をお届けできると思います。
――ちなみに本作はハイスペックなハードにのみ対応していますが、ゲームのグラフィックは高いのでしょうか?
スティーブそうです。本作はUnreal Engine 5を使用したプロジェクトであり、Unreal Engine 5を大幅にカスタマイズしたバージョンで開発しているので、かなりのクオリティーになっています。
――ゴア描写もすごいのでしょうか?
スティーブ詳しくは言えませんが、ショックや嫌悪感、恐怖を引き起こすことがホラーにとって重要な要素だと思っているので、その辺りは遠慮していません。
――では最後に、『The Casting of Frank Stone』を楽しみにしている日本のゲームファンに向けてメッセージをお願いします。
デイブ日本には『Dead by Daylight』ファンの皆さんがたくさんいらっしゃるのでうれしく思っています。『Dead by Daylight』では、ストーリーやキャラクターについての背景を文章、あるいはチャプター発売時に公開される1分間のトレーラーでしかご紹介できていません。本作によって、奥深いナラティブゲームの体験がプレイ可能になるので、ぜひお見逃しなく! 皆さんから本作の感想をお聞きする日が待ち遠しいです。
スティーブ本作を待っていてくださるファンにお伝えしたいことは「とにかく見るものすべてに注意し、気をつけて!」ということです。皆さんにはストーリーラインと現実真実がどこで絡み合っているのかは決してわかりません。どこに境界線があるのかもわからないと思います。私たちが本作でご覧に入れたいのはまさにそこだからです。

...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202312/28329795.html

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