【本ページはプロモーションが含まれています】

PlayStation

『スト6』RFN、CRカップ、KZHCUPなど大盛況だったイベント大会振り返り。ここ最近の格ゲー史上でもっとも熱気が高まる瞬間 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

詳細はこちら

ブログランキングに投票お願いいたします。

 『ストリートファイターVI』(以下、『スト6』)が盛り上がっている。格闘ゲームなどこれまで興味もなかった層から話を聞くことも多くなった。

広告

 すごい。このひと言である。
 筆者も格ゲー好きの端くれ。好きなジャンルが盛り上がってくれれば幸せだ。とくに、とっつきにくさから先細りが心配されていた格闘ゲームの世界に新規層が入ってくれるのは喜ばしい。

『ストリートファイター6』(PS5)の購入はこちら (Amazon.co.jp)

『ストリートファイター6』(PS4)の購入はこちら (Amazon.co.jp)
 さて、ここまで流行ることになったきっかけはなんなのだろうか。もちろん、ゲーム自体がおもしろいというのは疑いようがない。
 『ストリートファイター』シリーズでは、なかなか導入されてこなかった簡易入力系の操作であるモダンタイプをきっかけに、これまで格闘ゲームを遊んでこなかった人たちがすぐに対戦で勝った負けたを味わってくれるのは非常にうれしい。
 しかし、格闘ゲームは観戦もおもしろい。かくいう自分も過去の名試合をきっかけに格闘ゲームを遊び始めたクチだからだ。
 2023年に『スト6』の盛り上がりを作る一助になったREJECT FIGHT NIGHT、CRカップ、KZHCUP in STREET FIGHTER 6といったイベントを振り返っていこう。

目次閉じる開く

REJECT FIGHT NIGHT:すべてはここから始まった(2023年6月9日開催)
コラム:格闘ゲーム観戦のすゝめ
CRカップ:図らずも名場面・名試合が続出した印象深い大会(2023年6月25日開催)
コラム:格ゲーとの出会い、そしてハマること
KZHCUP in STREET FIGHTER 6:盛り上がりを定着に導く盤石の一手(2023年11月26日開催)
コーチ制度がもたらした相乗効果。未知のおもしろさを見つける楽しみ
年末も『スト6』尽くし。海外の強豪選手を招くFAVCUP2023も開催

REJECT FIGHT NIGHT:すべてはここから始まった(2023年6月9日開催)

 『スト6』発売の1週間後に開催された大型オンライン対戦イベントREJECT FIGHT NIGHT(RFN)。REJECTといえば、FPS系のチームとして名が知られているが、本年4月にこく兄が加入したことにより格闘ゲームにも力を入れている。

関連記事

REJECTが格闘ゲーム部門を設立。こく兄(こくじん)が総合プロデューサーで加入、2024年の“STREET FIGHTER LEAGUE”への参画を目指す
eスポーツチームのREJECTが格闘ゲーム部門を新規設立した。プロデューサーにこく兄(こくじん)氏を迎え、2024年の“STREET FIGHTER LEAGUE”への参画を目指す。

 現在は格闘ゲームファンなら知らない人はいないハイタニ氏、ときど氏を擁するチームでもあり、格闘ゲーマーでご存知の方も多いと思う。
 そんなREJECTが開催したRFN。プロを含むベテランプレイヤー+ストリーマー(計3名)の組み合わせで4チームが設けられた。

 いま思うとRFNが格闘ゲームに新風を吹かせたのかもしれない。この企画がなければ出会うことがなかった可能性すらある面々が、ひとつのゲームを通して出会ったのだ。
 そこで生まれたやり取りが、各々の新たな一面を引き出して、それが大きな魅力となって視聴者に伝わっていく。何よりも参加者の皆さんが真摯に格闘ゲームに取り組んでくれるシーンは言わずもがな感動した。
 それこそ自分が好きな格闘ゲームを一生懸命にプレイしてくれているのだから、こんなにうれしいことはない。
 最初の顔合わせ、個々人の練習風景を配信で見ていくうちに、それぞれの真剣さが感じられ、プレイヤーだけでなく、観戦する視聴者にもグッと熱が入ったのではないだろうか。
 REJECT主催ということもあり、いつもはFPSタイトルなどを遊ぶ配信者たちが参加してくれた結果、格闘ゲームにあまりなじみのないゲーマーにもジャンルのおおもしろさを認知してもらうことができたように思える。

【STREET FIGHTER 6】REJECT FIGHT NIGHT

コラム:格闘ゲーム観戦のすゝめ
 ゲームの観戦は興味深い。それこそゲームセンターの大会をはじめ、友人宅での私闘、オンライン上での対戦など、さまざまな場所で闘志のぶつけ合いを見届けてきた人も多いだろう。
 いまではゲーム大会もスポーツと同様に興行と化し、プロゲーマーも成り立っている。単純にゲーム理解度が深ければ深いほどに上級者の対戦というものはおもしろいが、ジャンルによっては何をしているか理解しづらいものもあるだろう。
 そのぶん格闘ゲームは初見でもある程度は理解できる。キャラクターの動きと体力ゲージの減りさえ見ていれば、どちらが優勢で劣勢かが非常にわかりやすいからだ。ただ前述したようにゲームへの理解度が高まれば、もっと深いところで観戦が楽しめるし、プレイヤーの細かなテクニックなどにも気が付ける。

 だんだんとハマっていくごとにお気に入りの選手やチームができて、応援してしまうところはスポーツ観戦などと変わらないだろう。
 格闘ゲームはキャラクターどうしの攻防自体にも見ごたえはあるが、それが名試合と呼ばれるものに昇華されるときには必ずドラマがある。プレイヤーどうしがどのような背景を抱え、どのような道を歩んできたか、これまでの勝敗、関係値などの数えきれない要素が見え隠れしながら、99秒という短くも濃い1ラウンドを争う。
 そうして名試合に出会うたびに思うのだ。観戦はやめられないと。
CRカップ:図らずも名場面・名試合が続出した印象深い大会(2023年6月25日開催)

 RFNが新風を吹かせたとしたら、CRカップはブームの火付け役だろうか。にじさんじとホロライブというVTuber業界における二大巨頭の参戦を機に、『ストリートファイター6』の認知度や魅力は瞬く間に広がっていったように思う。
 5人チームにプロを大将として1名ずつ配置し、合計4チームで優勝を争うことになった本大会。もちろん、RFNやCRカップから新規で格闘ゲームを見始めた方もいるだろうし、参加者の中に格闘ゲーム未経験者がいたこともあり、その配信を通してゆっくりとゲームの理解を深めた人もいたのではないだろうか。

 この時期になるとほぼ四六時中、そこかしこで『スト6』の配信が行われており、完全に盛り上がっている空気が漂い始めたように思う。まさに『スト6』の流行が肌で感じられる時期である。
 参加者たちのコーチをする格闘ゲーマーたちにも焦点が当たり始め、なんだか昔懐かしい話が飛び出すなど、コミュニティの広がりを感じつつもあった。そんな流れも上向きのなか、大会本番の日に格闘ゲーム界の生ける伝説・ウメハラ氏が強烈なプレイを見せつける。
 大将戦として、プロゲーマー同士が戦うことも『スト6』CRカップの見どころのひとつ。チームの優勝をかけて戦ったウメハラ氏vsふ~ど氏。ふ~ど氏はTeam Beastに所属するチームメイトであり、ファンからは王(ウメハラ氏)の右腕と称されるほど公私ともに関係の深い仲だ。
 実力も折り紙つきで世界的な格闘ゲーム大会EVOの優勝経験をはじめ、数々の大会で好成績を残している。直近ではトッププレイヤーが集うCAPCOM Pro Tour 2023 World Warrior Japan Regional Finalで1位を獲得するなど、名実ともに格闘ゲーム界の実力者のひとり。

CAPCOM PRO TOUR World Warrior日本決勝大会 最終結果

CAPCOM CUP X出場は、、、BEAST ふ~ど選手!!
おめでとうございます!!

1 @TheFuudo
2 @yamae1128
3 @donserker
4 @lllmokelll
5 @tokidoki77 @kazunoko0215
7 @fenritti @UzuraQuail86 https://t.co/tsatIDIJdt 株式会社NTTe-Sports (@NTTe_Sports)
2023-11-18 17:30:00

 そんなトッププロ2名による優勝の懸かったは、熱かった。
 ウメハラ氏は3本先取で2本先取され、敗北まで残り1ラウンドとかなり絶望的な状況だったにも関わらず、これまでトッププロとして戦ってきた底力を見せるようにどんどんとラウンド差を詰めていく。この逆転の過程など、まさに格闘ゲームのおもしろさを切り取ったようなものだった。
 このウメハラ氏とふ~ど氏の試合だけをピンポイントで見てもおもしろいが、コラムで前述したようにそこまでの各チームでのやり取りや、チームメイトのがんばり、さまざまな前提知識が絡み合うことで、この決勝の大将戦は名試合になったと思う。
 それぞれが勝つために、そして努力してきたチームメンバーに報いるためにも全力の全力で戦った結果、素晴らしい試合が生まれた。
 さまざまなストリーマーも参加するCRカップで、格闘ゲームの異様とも呼べる熱気・試合観戦のおもしろさを図らずも多くの視聴者に与えられたことが、ブームを作るきっかけにもなったのかもしれない。

第1回 Crazy Raccoon Cup STREET FIGHTER 6

コラム:格ゲーとの出会い、そしてハマること
 その後、RFNはRound2を2023年9月13日、『スト6』CRカップ第2回は東京ゲームショウ(TGS)のオフラインイベントとして9月23日・24日に開催された。ここまでくれば、心配することは何もない。街で若い子が格ゲーの話をしていても何も驚かない。

TGS2023 x Crazy Raccoon Cup STREET FIGHTER 6 Day1
TGS2023 x Crazy Raccoon Cup STREET FIGHTER 6 Day2
【STREET FIGHTER 6】REJECT FIGHT NIGHT Round2 #RFN

なんと初回からほとんど間も開けずに実施された第2回は東京ゲームショウ(TGS)でのリアル開催だった。

 ふと、自分が格闘ゲームにハマったきっかけはなんだったのだろうと思う。そもそもゲームジャンルとしては少しマニアックな部類に入るだろう。
 コマンドを覚え、フレーム(動作が発生するまでの数値や動作終了後の硬直に関する数値などなど)を覚え、タイトルごとに違うシステムを覚える。何しろ気持ちよく対戦できるまでがそれなりに長い。

“クラシック”での操作一例。従来の『ストリートファイター』のボタン配置などに加えて、今作ではドライブパリィとドライブインパクトが加わる。

 しかし、いざ対戦が始まれば手に汗握る読み合いと、じりじりとした駆け引き、コンボを決める緊張感、そして勝利後の得も言われぬ達成感が自らを満たす。こうして人は格闘ゲームにハマっていく……のかもしれない。
 さて、自分が趣味で格闘ゲームに入れ込むようになったきっかけはなんだろう。意外と明確に覚えているもので、2009年ごろに通っていたゲームセンターの仲間にかけられたひと声である。
「格ゲーは難しいけど、見ているだけでもおもしろいよ」
 「ほう」と思った。当時は『ストリートファイターIV』が盛り上がっており、筆者も休憩がてら謎の熱気を放つ格闘ゲームの筐体の周りでギャラリーと化していたこともあった。これがいわゆるベガ立ち(※)だと知ったのは、自らがプレイするようになってからである。
※ベガ立ち:いわゆるギャラリーのこと。正式な出典は不明だが、両腕を組んで真っすぐ立ちながら他人のプレイを見ている姿はまさにベガ(『ストリートファイターII』以降に登場)のようであることから。

バトルハブのベガ立ちの雰囲気は超リアル。

 それから1年ほど時は流れ、2010年に格闘ゲームを遊ぶに至る決定的な瞬間が訪れる。オンライン上で開催された『スーパーストリートファイターIV』のイベントで行われたウメハラ氏(リュウ)対sako氏(キャミィ)の試合を観戦したのだ。
 10先(10本先取)の長期戦(※)、ずぶの素人でも見入る展開がそこにはあった。5本連取したウメハラ氏の勝ちが濃厚に思えた展開は、sako氏の圧倒的な追い上げで一進一退の様相を呈していた。
※長期戦:格闘ゲームでは、複数回対戦することで相手のクセや行動を見抜き、攻防の読み合いをすることになる(このサイクルは上級者ほど早い)。当然、長期戦を耐えうる体力・精神力、攻めや守りのバリエーションが必要となるため、長期戦でこそ本当の実力が出ると言われている。
 結果はsako氏の勝利となったが、画面上でくり広げられる怒涛の展開に燃えたのだろう。つぎの日にはアーケードコントローラーを探しに行き、家でたまに格闘ゲームを遊ぶようになる。さらに、のめり込むように格闘ゲームの配信や大会を追った。
 奇しくもこの2010年から、ウメハラ氏をはじめとした格闘ゲームのプロ選手たちが登場することになる。
KZHCUP in STREET FIGHTER 6:盛り上がりを定着に導く盤石の一手(2023年11月26日開催)

 誠に恥ずかしながら、VTuberというものにあまりなじみがなかった。RFNで赤見かるびさん、CRカップのときに葛葉さんと叶さん、イブラヒムさん、獅白ぼたんさん、戌神ころねさんを知った。
 そんな浅い筆者の可能性を広げてくれたのが葛葉さん主催のKZHCUP in STREET FIGHTER 6である。これまでのカジュアル大会同様にプロ(もしくは同等の実力者)枠を設けてあるものの、残りのメンバーは全員にじさんじ所属のVTuberが出場する大会だ。

【#KZHCUPinSF6 本日15:00開幕】

KZHCUP in STREET FIGHTER 6
まもなく決戦の火蓋が切って落とされる!

ご視聴はこちら
https://t.co/Quv9ym74Pl

応援や感想はハッシュタグ【#KZHCUPinSF6】へ

#PR @StreetFighterJA https://t.co/gIulTHi4YE にじさんじ公式 (@nijisanji_app)
2023-11-26 14:30:07

 まだ『スト6』発売から5ヵ月強といった時期だったが、それまでに実施されたさまざまなイベントや大会のおかげもあって、格闘ゲームの認知度が向上してきたころに開催された大会でもある。
 大会当日の配信ではオーガナイザーである葛葉さん自身も出演し、実況の大和周平さんとともに初心者にもわかりやすい解説で、『スト6』を初めて観戦する人たちにもやさしい進行を心がけてくれた点もうれしい部分だ。
 これまでの『スト6』大会を機に格闘ゲームに参入してくれたプレイヤーさんたちも、このころになると大会を観戦することにも慣れてきたのではないだろうか。だからといって、これまでのように練習風景や試合を見飽きてしまうのかと言われればそうではない。

 やはり人が一喜一憂しながら成長していく姿は何度見ても素晴らしいし、本当に初心者だった人たちが必殺技を出して、しのぎを削るような試合を見せてくれるたびに感心する。とくに実際にプレイしてみると出場者の皆さんがどれだけがんばっているか、本当にわかるはずだ。格闘ゲームは頭で理解していても、確実にそれがプレイに反映されるとは限らない。
 実際に出場者が配信しているのを見ると、その葛藤がこちらにも伝わってくる。全プレイヤーたちが本気で取り組んでいるからこそ、それ以上の熱量を我々視聴者が受け取れるのかもしれない。
 RFNやCRカップなどを経て、あのドラマを体感した人々が再度大きなイベントを待ち望むタイミングで開催されたKZHCUP in STREET FIGHTER 6。『スト6』のムーブメント定着に大きな一手を打ち、VTuberのファン、格闘ゲームファンにとっても新たな可能性を感じさせる大会になったように思えた。

【公式】KZHCUP in STREET FIGHTER 6 本配信【#KZHCUPinSF6】

コーチ制度がもたらした相乗効果。未知のおもしろさを見つける楽しみ
 ここまで触れてきた大会において、外してはならないのが格闘ゲーマーによるコーチングだろう。そもそも発売初期のイベントではプロたちも自身の使用キャラクター以外の勝手が十全にわかるわけではなく、該当キャラクターの熟練者たちに指導を任せたのが始まり。
 このなんとなく流れでシステム化されていったと言っても過言ではないシステムのおかげで、格闘ゲーム業界は予想外の盛り上がりを見せる。
 ハイタニ氏がおぼ氏を強豪エドモンド本田使いに仕上げたり、k4sen氏が大須晶氏やぷげら氏のディージェイ使いたちに言語野もろとも魔改造されたり、ソフィア・ヴァレンタイン氏の勝ちへの渇望がふ~ど氏のコーチング(研究所)を受け格闘ゲームを始めたばかりとは思えない実力に変えたり……と例を挙げればキリがない。

 格闘ゲームファンには既知の通りであるが、格闘ゲーマーというのはバラエティー豊かだ。ゲームセンター通いや世界中の大会へ遠征していた人たちは強力なエピソードを抱えていたり、プレイヤー自体が尖っていたりと話を聞いているだけでもおもしろい。
 そんな格闘ゲーマーが配信百戦錬磨の配信者たちとゲームを通して交流すればおもしろくないわけもなく。結果としてお互いの視聴者が入り混じり、相乗効果を生み出しているようにも思える。
 とくに『スト6』を機に格闘ゲームを始めてくれた人たちには初心者にもタメになるコーチングをしてくれることが多く、配信を観ているだけで視聴者もいっしょに上達していけるのは本当によいことだ。
 コーチング制度のおかげで、これまで知らなかった人たちのおもしろさを垣間見る。これも大会が開催される際の楽しみのひとつになりつつあるだろう。
年末も『スト6』尽くし。海外の強豪選手を招くFAVCUP2023も開催

 年末にはさまざまなイベントが実施されたが、いよいよ年の瀬という明日12月29日・30日は弊サイトの運営元であるKADOKAWA Game Linkage主催のFAVCUP2023も開催される。
 初日は国内・海外の強豪選手を招きつつ、賞金総額100万円をかけたガチな試合がくり広げられる。2日目はストリーマーによる紅白闘合戦、国内選手+海外選手たち入り乱れる3on3の大会と年末も『スト6』尽くしで楽しめる。
 発売以降、我々の予想を超えた大きな盛り上がりを見せてくれる『ストリートファイター6』。もし興味があれば手に取って、もしくは観戦するだけでもよいので、その楽しさを味わってほしい。

『ストリートファイター6』(PS5)の購入はこちら (Amazon.co.jp)

『ストリートファイター6』(PS4)の購入はこちら (Amazon.co.jp)

...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202312/28328285.html

-PlayStation

ゲーマーのおもちゃ箱
Translate »