ファミ通.comの編集者&ライターが、年末年始のおすすめゲームを語る企画。今回紹介するゲームは、魂を揺さぶるアクションゲーム『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』(以下、『アーマード・コア6』)です。
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【こういう人におすすめ】
ロボットの操縦や組み立てが大好き
骨太難度のハイスピードアクションを求めている
“変態技術”という単語にロマンを感じる
カイゼルちくわのおすすめゲーム
『アーマード・コア6』
プラットフォーム:プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、Xbox One(SMART DELIVERY対応)、PC(Steam)
発売日:2023年8月25日
メーカー:フロム・ソフトウェア
価格:8690円[税込]
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最新アップデートのテーマはおそらく“変態”
『アーマード・コア6』。改めて説明するまでもなく、2023年を代表する人気タイトルのひとつです。
わかりやすくも幅広いパーツの組み合わせで、自分だけの高機動ロボット兵器“アーマード・コア”を作り上げる楽しさ。プレイヤーの操作に心地よく反応してくれるハイスピードアクションとともに、さまざまな武装で手ごわい敵機を倒していく達成感。ほかにも、魅力は多岐に渡ります。
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顔は見えずともあまりに個性的な登場人物たちが彩るストーリーなど、その魅力は枚挙にいとまがありません。
エンディングは3種類。最短で3周プレイすればストーリーをすべて楽しめますし、全パーツの回収や情報ログの収集など、トロフィーコンプリートも比較的早めに終えられた猛者も多いかと思います。2023年12月現在、すでに遊び尽くしたと本作から離れていたプレイヤーも多いことでしょう。
いったんキリがいいところをちょうどいいボリュームで迎えられるのも、本作の魅力のひとつかもしれません。
しかし、まだまだ本作には楽しめる要素があるのです。年末年始という落ち着いた時期だからこそ、闘争を求めて魅力を再確認していただきたい……という趣旨で、筆者は記事執筆を進めておりました。
その途中、2023年12月19日、突然の大型アップデートのアナウンスに、心の炎が燃え上がりました。バージョン1.05が実装されたのです。
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本作のキャッチコピーのように「年末年始こそ火をつけろ、燃え残った全てに」などとドヤ顔で言おうと思っていましたが、それどころじゃありません。年末年始より前に燃え上がり始めてしまったのですから。
とくに注目すべきは追加された新パーツです。まずはアーマード・コア本体を形作る“フレーム”パーツに“LAMMERGEIER”シリーズが登場。
本作に登場する巨大企業“アーキバス”の傘下企業である“シュナイダー”。軽量で扱いやすいパーツを作る、まともな企業かと思われていたのですが。
各パーツの解説文がこちら。
アサルトブーストでの突撃時、ならびに空中でのホバリング時には脚部が変形。
耐久性能を無視したりパイロットの安全を度外視したリ。しまいには変形する始末。変態です。変態企業が覚醒しました。
このシュナイダーの覚醒だけに終わりません。4つの武器パーツも追加されました。こちらもロマンしかない武器ばかり。
WR-0555 ATTACHE
シュナイダーに負けず劣らずの変態技術者集団“RaD”による重機関銃。リロード時、弾倉ではなく銃身を丸ごと好感します。大口径弾の連射で焼けて使い物にならないので。
リロードで銃身を投げ捨てます。バカすぎて最高。
PFAU/66D
シュナイダー謹製のパルスハンドミサイルという新ジャンル武器。敵を追い詰める誘導ミサイルとしての使いかただけでなく、全弾一斉発射による瞬間火力やパルスアーマー削り、爆発を利用した範囲攻撃など、あらゆる場面で活躍できそうな万能兵器です。
変態かと思ったら案外まともな汎用武器。まだシュナイダーが正体を隠していたころの製品なのでしょうか。
DF-GA-09 SHAO-WEI
ついに実装された背面ガトリング砲。腕装備のガトリング砲と比べて射撃サイクルが短めで、敵が硬直したスタッガー状態のときに最大の威力を発揮します。もちろん、両腕両肩ガトリング砲装備用のロマンパーツとしてもおすすめ。
男のロマン、ガトリング砲4門の一斉射撃。
VE-60LCB
これまで実装されていたレーザーキャノンには、実用的な一撃必殺の威力を持つものと、実用度外視で規格外の火力を発揮するものがありました。このLCBはその中間に当たるもので、実戦で使いたいけどロマンがもうちょっとほしいと思っていたレーザーキャノン愛好家にピッタリです。ロマンがもうちょっとほしいって何だよ。
チャージ射撃によって極太巨大レーザーを発射。砲身の変形ギミックなども、男の子の心をくすぐります。
いまこそ変態を楽しもう。自分の欲求に正直になれ
上記の解説からもわかるとおり、1.05アップデートで追加された新パーツは、パルスミサイル以外すべて“変態”や“ロマン”を極めています。既存のパーツとこれらを合わせることで、機体を組み上げるアセンブルの楽しみがさらに広がりました。
これらの新パーツを使ってみると、最初は「いや、これはさすがにやりすぎだろう」といった機体が組み上がるはずです。そこからバランスを調整するのが定石ですが、お待ちください。そんな理性を残していては、シュナイダーには勝てません。理性なんて捨てろ。
今回のアプデは変態企業シュナイダーからの依頼、いや挑戦状なのです。たぶん。
変態アセンこそ、本作のさらなる魅力。そこで今回は一例として、先んじて変態になった筆者が愛用しているアセンを入門用にご紹介します。けっして実用的ではありませんが知ったことか。操作していて楽しいことだけは請け合いです。
レーザーカラテ
本作のレーザー兵器は一部を除き、ジェネレーター(いわゆるエンジン)の“EN射撃武器適性”の値が高いほど威力が上がります。
そこで、値がもっとも高いこのジェネレーターとチャージ射撃の威力と弾速がすさまじいレーザーキャノン“VP-60LCD”2門を組み合わせ、ある程度の回転率と一撃必殺を両立させました。
スタッガー状態の敵にチャージ射撃を当てると、本当にびっくりするくらいのダメージが出ます。このロマン、一度はご体験いただきたい。
そして、両腕はなにも持たない空手状態。射撃武器を持ったほうが汎用性は高いでしょうが、本作の素手攻撃(パンチ)とアサルトブーストからのキックには、“敵のスタッガー状態を延長させる”という唯一無二の効果があります。
パンチの6連撃やキックで相手のスタッガー状態を維持して、そのあいだにレーザーキャノンの冷却時間とチャージ時間を稼げば、スタッガー状態の敵にチャージ射撃を当てるチャンスがさらに増えるはずです。
一見すると単なるネタの当アセンですが、チャージしないレーザーキャノンの通常射撃も織り交ぜることで、意外なまでの強さや戦略性を楽しめます。
筆者はこのアセンで本作を1周プレイ。うまく決まればラスボスもあっという間に倒せました。カラテを侮るなかれ。
メリニットタンク
シュナイダー? そんな軟弱企業のやわらかパーツなんて使っている場合ではありません。火薬と火力の申し子、グレネードに魂を注ぐ企業メリニットこそ、真の変態企業なのです。
メリニットの安心と信頼のグレネードランチャー4門が、あなたの敵をすべて打ち砕きます。
全身を堅牢なパーツで構成することで、一般的なアーマード・コアの火器程度ではビクともしない耐久力を実現。敵の攻撃などまったく気にせず、巨大なグレネードをぶっぱなせます。
グレネードを敵の頭上から撃つと、敵に直撃せずとも地面で大爆発し、広範囲の敵に大ダメージを与えられます。他武器にはない特性ですね。どんなに素早い機体でも、このメリニットグレネードが誇る爆発範囲から逃れることはできないのです。
このように敵のそばでジャンプしつつ頭上から撃てば、ほぼ必ず爆発に巻き込めます。
シュナイダーマン
今回のアップデートで登場した新パーツを、装備条件が厳しいレーザーキャノン以外すべて採用した最新変態機体がこちら。ネタに見せかけて動かしやすく、空中でホバリングしながら地上の敵を掃射する戦法が非常に強力です。
重機関銃“ATTACHE”は有効射程距離が優秀。空中で敵から距離を取っていても、有効打を与えられます。
とくにEN容量が大きいジェネレーターを活かしたホバリングの持続時間が圧倒的。ミッションによっては、空を飛び続け、地上の敵を無視して突き進めます。いざ地上に降りても、通常の2脚パーツなどと比べても遜色ない動きが可能です。
高空を突き進むこの雄姿。もはや地上にうごめく敵など相手にする必要すらありません。
地上でも抜群の機動力を発揮。スタッガー状態の敵にはパルスミサイルの一斉射撃や肩ガトリング砲で大ダメージを与えます。
この空力性能や機動力を生み出すために、防御力と耐久力は最低ランクまで落ちています。しかしシュナイダーは教えてくれました。敵弾に当たりさえしなければ問題ありません。広く知られる赤い偉人も、きっとこのことを言っていたのでしょう。
思うがままに惑星ルビコン3の空を飛び回れば、いままでの機体では見えなかった新たな景色に出会えるに違いありません。
紙装甲のうえに低AP(耐久力)と、被弾したら即終わりと言わんばかり。でも、空を飛ぶ楽しさには代えられませんよね。
いかがでしょうか。あなたの内に眠る変態の心を解き放てば、誰も見たことがない新たな機体が生み出せるかも知れません。そして本作のハイレベルな操作性やおもしろさは、そうした変態機体でのプレイをも許容し、楽しませてくれることでしょう。
3周した後でも本作をどこまでも楽めるコツが、今回の“変態”アップデートを通じて見えてきました。さあ、あなたも年末年始の時間があるいまこそ、心のなかの変態を解き放ってみましょう。
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...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202401/01330079.html