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Switch版予約中『エルシャダイ』生みの親、竹安佐和記氏インタビュー。ファンに“いちばんいいアイテム”を届けたい強い想いを語る | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

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 2024年4月28日、レイニーフロッグよりNintendo Switch用ソフト『エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HD リマスター』(以下、『エルシャダイ』)が発売予定。

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 2024年1月18日より、ダウンロード版の予約がついにスタート。また、パッケージ限定版『エルシャダイ・アセンション オブ ザ メタトロン HDリマスター ドラマチックエディション』も、現在予約受付中だ。
 限定版にはパッケージ版『エルシャダイ』のほか、ゲーム本編のその後が描かれたエピソードを完全新規収録のドラマCDで楽しめる。さらに、新規描き下ろしイラストなどを多数収録したドラマCD台本も付属する。

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ドラマCD台本

ドラマCD

 本記事では『エルシャダイ』の生みの親であり、『エルシャダイ』の版権を持つクリムの竹安佐和記氏へインタビュー。なお、本稿はダウンロード版予約開始に合わせたダイジェスト版。インタビュー完全版は後日公開予定なので、こちらもぜひお楽しみに。

竹安佐和記 氏(たけやす さわき)

ディレクター兼キャラクターデザイナーとしてオリジナル版『エルシャダイ』に関わる。2013年に竹安氏の個人会社クリムを通して『エルシャダイ』の権利を取得。その後、『エルシャダイ』に関するすべてを統括・展開している。

――まずは『エルシャダイ』をNintendo Switchに移植することにした、その経緯を教えてください。
竹安2021年にPC(Steam)向けに、HDリマスター版を発売し、そこで十分な売り上げを記録しました。そのうえで、ユーザーから「Switch版は発売しないんですか?」、「家庭用ハードでも遊びたい」という声を強くいただいたのが発端です。
――そこからどのようにして、移植に繋がったのでしょうか。
竹安今回メインプログラマーを担当している林原裕之さんの功績が大きいです。プレイステーション3向けに作られたゲームを現代に移植するのは難度が高く、その壁をどう超えるのか議論を重ねていました。
 ところが、気が付くと林原さんが古いゲームの移植にも融通が利く“アクアリード”というコンパクトなエンジンを作っていてエルシャダイもすでに動いていた(笑)。移植が決まったのはすべて林原さんのおかげです。
――ダウンロード販売のみならず、パッケージ版も発売することになったのはなぜでしょうか。
竹安ファンのためにパッケージ版を制作したかったのですが、発売方法をよく知りませんでした。そのとき、声をかけてくださったレイニーフロッグの代表者の方の人柄に惹かれてお願いすることにしました。開発が伸びても怒らずに待ってくださいましたし、知らないことを尋ねるとやさしく教えてくれました。この出会いはとても幸運なことでした。

――PS3版『エルシャダイ』は日本ではネットミームから有名になったものの、遊んでいない人も中にはいるはずです。前回のPC版で初めてプレイした方はどのような意見がありましたでしょうか。
竹安未プレイの方たちがプレイして「あれ、以外におもしろいじゃん?」といった、好評的な意見を多く寄せてくれたのがうれしかったです。また、海外プレイヤーは、日本で流行ったミームを知りません。純粋にアーティスティックなゲームとして、高い評価を受けています。
 ゲームの世界が神々しいですし、アートスタイルも特殊なものですから、その影響で海外ファンの方々は僕のことをアーティストかのように扱うので、ちょっと恥ずかしいです(笑)。
――僕も発売当時PS3版『エルシャダイ』を遊び楽しくプレイした経験があるので、PC版でしっかりいい評価を受けていて、いちファンとしても安心しました。
竹安ただ欠点としては、物語が途中で終わってしまうことです。本来はすべてゲーム内で描くはずでしたが、制作途中にスタジオ閉鎖が決定しました。本来の開発スケジュールがゴッソリとなくなり、「発売中止するか、途中でもいいから発売するか」の2択しかありませんでした。
 ゲームは、発売しないと価値がゼロだと思っています。発売中止で終わったら、何も得られないんです。たとえゲームの出来が70点くらいだとしても発売する決意を固め、物語が途中で終わってしまうという形でリリースしました。
 アクションゲームですし、「ストーリーはあまり気にしない」といったプレイヤー層には当時からも高い評価を受けていましたが、物語性やドラマを求めている人には、物足りないゲームに見えてしまうかと思います。そこを少しでも緩和するために、クリアー後にはゲームのその後の物語を読めるようにしました。これはPC版でもそうですし、Switch版はさらに調整を加えています。

――限定版にはゲームに加えて、ドラマCDと、イラスト入りドラマCD台本が付属します。なぜこれらの特典を付けようと考えたのでしょうか。
竹安ダウンロードコードなどで配布し、デジタルで聞けたほうがいいのでは? と思っていたのですが、周囲やファンの方々は「実物が欲しい」といった意見が多かったです。
 Steamのタイトルで、デジタルアートブックやサウンドトラック付き特典版が売られていることもありますが、たしかに買ってもダウンロードまでは自分でもなかなかやらないなと思い、実物にこだわりました。CDとか本って、実物であるだけで喜ばれるグッズのひとつです。
 台本については、これまで多数の書籍を制作したノウハウを活用して制作しました。中身もただの画集じゃつまらないなと思い、収録に使用した台本に挿絵などを追加して、小説のように楽しめるようにしました。ゲーム内の“セタ記”もそうですが、限定版の台本用に挿絵を20枚以上描き下ろしています。
――ファンにはたまらない「いちばんいいアイテム」ですね!
竹安おもしろかったのが、挿絵の1枚を以前公開したところ、ファンたちが「買ってから楽しむから見せるな」って言われて(笑)。
――買うことは決まっているからこその意見が(笑)。竹安さんは本当にファンとの距離が近いですよね。
竹安もともとゲーム会社に務め、サラリーマンとしてゲーム開発に関わってきました。それを辞めていちばんよかったことが、ゲームを遊ぶプレイヤーやファンの実体が、リアルに見えることでした。会社に勤めていたときは一切見えてこなかった、ファンの方の熱量や何を考えているのかが見えるので、クリエイターとしてうれしかったです。

――最後に、今回『エルシャダイ』の購入を迷われている方々に、ぜひアピールをお願いします。
竹安大丈夫だ、問題ない。いちばんいい買いかたで頼む。

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...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202401/22331457.html

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