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D3P岡島氏が『地球防衛軍』シリーズを語る。“巨大な敵に生身で立ち向かう”というシンプルかつエキサイティングで、誰にでもわかりやすいゲーム性が長きにわたって支持されている理由【台北ゲームショウ2024】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

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 2024年1月25日より台湾にて開幕した台北ゲームショウ2024(会期は1月25日~28日までで、25日はビジネスデイ)。日本のメーカーやクリエイターが多数訪台をしているが、まずは『地球防衛軍』シリーズのプロデューサーを務めるディースリー・パブリッシャー岡島信幸氏のインタビューをお届けする。

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 台湾メディアとの合同インタビューではあったが、アジア版がクラウデッドレパードエンタテインメント(以下、CLE)より発売となる『地球防衛軍6』、そして日本でも発売が待たれる『四角い地球に再びシカク現る!? デジボク地球防衛軍2』(以下、『デジボク2』)についての最新情報、さらには『地球防衛軍』シリーズに20年関わり続けてきた岡島氏ならではの振り返りエピソードなど、貴重な話を聞く機会となった。

『地球防衛軍』シリーズのプロデューサーを担当してきたディースリー・パブリッシャー岡島信幸氏。現地メディアのリクエストに応えてEDFっぽく敬礼ポーズ。

――『地球防衛軍6』は日本でのリリースからすでに1年以上が過ぎましたが、アジア版はどのような仕様でしょうか。
岡島本日(ショウ開幕日の1月25日)アジア版『地球防衛軍6』(PS5/PS4)が2024年3月14日発売予定だと発表となりました。アジアの『地球防衛軍』ファンの皆さんに本作をお届けできることをうれしく思っています。また、お待たせして申し訳ありません。
 アジア版の仕様については、テキストはもちろん、ボイスオーバーもすべてローカライズしてあります。DLCも日本でリリースしたものとまったく同じです。今後は、なるべく日本から遅れないタイミングでリリースできるよう努力します。
――今回のアジア版でCLEとパートナーシップを組むことにした理由はなんでしょう?
岡島CLEの陳云云(チン・ユェンユェン)社長は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)アジアに所属していたときに前作『5』でのローカライズを担当してくださったときからの付き合いです。その後に彼女は独立してCLEの代表となりましたので、今回もパートナーを組むというのは既定路線でした。

インタビューにはローカライズを担当したCLE陳氏も同席。現地メディアへの通訳なども受け持った。

――『地球防衛軍6』の開発中に直面した課題はありますか?
岡島じつは『地球防衛軍6』のリリースは前作から5年間かかっています。本来はもっと早くリリースする予定でしたが、途中では新型コロナウイルスのまん延もあり開発が思うように進まず、開発期間中に発売となったPS5にも対応すべく、さらに時間がかかったということです。
――本流の作品以外に『デジボク』という新シリーズを出したおもな目的は何ですか? また、方向性の違いを教えてください。
岡島サンドロットが開発している『地球防衛軍』のナンバリング作品はワールドワイドでたくさんのEDF隊員を生み出しました。ですが、その期待に応えるために回を重ねるごとに表現が過激になり対象年齢のレーティングが上がっています。
 『地球防衛軍』シリーズは、巨大な敵に対して生身の人間で戦うという、単純明快にして誰にでも楽しめるゲーム性です。それを年齢制限なしに、もっと若い層にも楽しんでもらいたいと考えました。
 そんなときに、どうやらワールドワイドで四角い(ボクセルの)ゲームが流行っているという情報を耳にしまして(笑)。「なるほど! 子どもは四角が好きなのか」ということで、隊員から地球までが四角いビジュアルを採用しました。
 ゲーム的な特徴としては、ナンバリングと比べてプレイアブルキャラクターが多く、ひとりで4キャラクターまでを選んで、局面に合わせて交代しながら戦っていけます。ですので、オンラインプレイでは最大16キャラクターがわらわらと画面に登場することになります。これは『デジボク』ならではの新しい体験だと思います。
――初代『デジボク』の発売後の市場の反応はいかがでしたか?
岡島その当時のことはすごくよく覚えていて、ビジュアルがかなり違うことをどう受け止められるか注目していました。とてもうれしいことに発売後はこちらが思っていた以上に前向きに受け入れてもらえました。高評価の中では「『地球防衛軍』の緊張感が非常によく再現されている」という声が多かったです。ナンバリング作とは似て異なるスタイルについては、差別化されていて「とてもよいスピンオフ作品だ」という評価をいただいています。

CLEブースでは『地球防衛軍6』と『デジボク2』の両タイトルが試遊可能となっていた。

――『デジボク2』のボリュームはどうなりますか?
岡島これはナンバリング、スピンオフを問わずに、前作よりも必ず上回ることを目指して、そして実現してきました。初代『デジボク』は60ミッションを用意したのですが、ナンバリングが100を超えていたので、それと比べると少ないという声もあります。ですので、『デジボク2』でのミッション数は100を超えるように開発チームががんばってくれています。
――『デジボク』シリーズでは兵科ごとにα、β、γの3タイプが登場しますが、これらにはどのような違いがありますか?
岡島カラー以外に、体力は高いけどほかのパラメーターが低いといったようにパラメーターの初期値や成長度合いが違います。プレイヤーの使い勝手のいいタイプを選んで遊んでほしいです。ただし、タイプを選んで仲間にできることはできないので、がんばってたくさんプレイしてください。
――『デジボク2』には『地球防衛軍』シリーズの歴代レンジャーが登場しますが、それぞれの違いはなんですか?
岡島レンジャーだけではなく、スピンオフまで含めたすべてのシリーズ歴代兵科が登場します。レンジャーに限って説明すると、『4』までのレンジャー(陸戦兵)はダッシュができないので、『デジボク2』でも走ることはできません。「走れないと不利なのでは?」と思われるかもしれませんが、基本パラメーターやキャラクターごとにふたつあるアビリティ、スペシャル攻撃の違いで差別化をしています。シリーズ後発のキャラクターのほうが性能がよくなりそうなところをうまく調整するのが本作ならではです。

現地メディアから寄せられていた質問に丁寧に解答する岡島氏。

――クロスプラットフォームでのオンラインプレイはサポートされますか?
岡島異なる機種でのクロスプレイについては開発中ということもありはっきりしたことが言えませんが、PS4とPS5でのクロスプレイは可能です。Nintendo Switchでのクロスプレイは、技術的な確認が必要なので、現状ではどうするかを考えています。PC版の発売についてはまだ未定です。ただ、プラットフォームが同じならば、世界中のEDF隊員とオンラインプレイは楽しめることはお約束します。
――『地球防衛軍』シリーズは20年以上にわたり発展してきましたが、初代から制作に携わる岡島さんにとっては、これらの年月を通じて『地球防衛軍』が直面した市場や挑戦にどのような顕著な変化を感じていますか?
岡島シリーズがスタートしてはもう20年が経っているわけですが、幸か不幸か本当にいろんなことがありました。初代作は廉価で楽しめるSIMPLE2000シリーズの31番目として発売されました。そのときは『THE 地球防衛軍』という名前でしたね。ありがたいことにそれが大好評で、続いてリリースした『THE 地球防衛軍2』も大きなヒット作となりました。
 そんな中でお客様から「フルプライス商品としてもっとハイクオリティ、大ボリュームで楽しみたい」という声が寄せられるようになりました。そこでリリースしたのが『地球防衛軍3』です。フルプライスになって“THE”が取れるのもヘンな話なんですけど(笑)。ですので、一番のターニングポイントは、シリーズ3作目でフルプライスになったことですね。
 当初は、Xbox 360独占ということでコアな層に向けてのリリースだったわけですが、そこでの高評価で後の自信を得ました。いまでも「違うハードで発売していたら未来も違ったのかな?」と思うことはありますけど、現在ではおかげさまでプラットフォームを選ばず、処理落ちさえしなければプラットフォームを選ばずに楽しんでもらえるようになりました。『3』を発売した直後は「2000円だったら買ったのにな」という声もありましたが、シリーズを重ねるごとにそういった声は減っていったことにありがたさを感じています。
――シミュレーションゲームなどほかのジャンルに挑戦する予定はありますか?
岡島じつはかつて『THE 地球防衛軍タクティクス』というタイトルを日本でリリースしているんです。『地球防衛軍』シリーズの魅力はアクションにありますが、ありがたいことに「シリーズならなんでも遊ぶ」というコアなファンもいらっしゃるので。防衛軍側でクリアーするとインベーダー側として楽しめるオマケモードを用意したりもしたのですが、あまり売れませんでした(苦笑)。これからも果敢にいろいろなジャンルに挑戦していこうかと思いますが、シミュレーションゲームはもういいかな。
――『地球防衛軍』シリーズが長期にわたり支持されている要因は何だと岡島さんは思いますか?
岡島単純明快に“巨大な敵に生身で立ち向かう”というシンプルかつエキサイティングで、誰にでもわかりやすいゲーム性だと思います。
 私もこのシリーズと20年付き合っていますが、『1』~『6』のナンバリングタイトルを作ってるサンドロットのクリエイターたちも20年間ほぼ同じ人たちであることも強みでしょうね。だからこそ「つぎはこうするとユーザーが喜んでくれるだろう」「ここは直さないほうがいいだろう」というノウハウが蓄積されている。そこは長くシリーズをやっていてよかったことですね。彼らには王道となる軸を担ってもらっているので、その上で私としては、枝葉となるチャレンジはしていきたいです。
――シリーズを初めて触れるユーザーには、最新作から始めることを勧めますか?
岡島『地球防衛軍6』から始めていただけても楽しめるのですが、ストーリーをより楽しむためには前作『地球防衛軍5』を終えてからのプレイをオススメします。ですので『5』と『6』を両方買っていただいて、『6』はひとまず“積みゲー”とした上で遊んでいただければと(笑)。
――『地球防衛軍』シリーズを作るとき、企画原案のインスピレーションはどこから来ていますか?
岡島インスピレーションというほどのものはないのですが、初代については開発を手掛けているサンドロットさんは“巨大ロボットが街を壊すゲーム”にこだわりとノウハウがある会社でした。その強みを活かしたうえで『SIMPLE』シリーズが好きなユーザーの市場を鑑みた上で「こういうものが作りたい」と提案をしてもらいました。持てるノウハウと市場、廉価シリーズの組み合わせで生まれたタイトルですね。
――『地球防衛軍』シリーズの将来についての展望は? また『デジボク』シリーズ以外でのスピンオフ作品の計画はありますか?
岡島もっともっとプレイヤーであるEDF隊員を世界各国に増やしたい。それに尽きます。これは作中でも「♪地球を守るため~大勢の兵士が必要だ~」と歌っているとおりです。シリーズの次回作については、予定があってもなくてもここでは言えません(笑)。
――アジア版をプレイするユーザーに向けてのメッセージをお願いします。
岡島すでにリリース済みの日本では『地球防衛軍6』が大変好評でして、ありがたいことに日本ゲーム大賞の優秀賞をいただいています。アジアのファンの皆さんにもきっと楽しんでいただけると思います。そして『地球防衛軍6』単体でも楽しめると思いますが、『5』を事前に遊んでもらうと150パーセント増しで物語を楽しめます。ストーリー面で多くのユーザーに新鮮な気持ちを味わってもらうために、ネタバレはほどほどでお願いしますね(笑)。

会場で流れていた中国語PVを見ていると、驚くことにシャパリュの声と口調が(日本語版声優の)後藤邑子さんにそっくり! ローカライズへのこだわりには岡島氏もビックリ!

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...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202401/26332416.html

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