あらゆる物を破壊できる強盗アクション『Teardown』のプレイステーション5用パッケージ版『Teardown: Deluxe Edition』が、PLAIONより2024年3月7日に発売される。
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本作は、ダウンロード版が2022年から2023年にかけて配信され、高い評価を受けているTuxedo Labs開発によるサンドボックスアクションだ。ボクセルで作り出されたフィールドで、建築物などを自由に破壊しつつ、目的の物を奪取する強盗アクションが楽しめる(Steam版は2022年4月21日、Xbox Series X|S版は2023年9月28日、プレイステーション5版は2023年11月15日にSaber Interactiveより配信)。
本記事では、パッケージ版発売を機に本作に興味を持った人に向けて、ゲームの概要や魅力をお伝えしていこう。
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※本記事はPLAIONの提供でお届けしています。
気分は強盗映画の主役! 計画を立てるのが楽しい強盗アクション
本作は、立方体で構成されたボクセルによって建築物などが作り出されているのが特徴のひとつだ。建物はもちろん、床や植物などもすべてブロック状で、これらを破壊しまくるのが醍醐味。
グラフィックやボクセルの破壊描写もクオリティが高く、ドット絵やピクセルとはまた違ったよさが感じられる。
そして、これらボクセルで作られた物のほぼすべてが、プレイヤーの手によって破壊できるのがポイントだ。建物の壁を壊して侵入するのは当たり前、ありとあらゆる物を壊し、利用して盗みを働いていくことになる。
破壊する方法も多彩で、いちばん活用するのは正面の物を壊してくれるハンマーだ。そのほか、ショットガンやトーチランプ、グレネードランチャーまで使って、好き放題にステージをぶっ壊していく。
大抵の壁や床は自由に壊せる。
この破壊し放題なシステムを活用して、依頼を受けた物を破壊したり、盗んだりするのが本作の基本的なプレイ内容となる。
プレイヤーが所持するアイテム以外に、ステージにある乗り物も自由に使えるため、建物に直接トラックをぶつけたり、船で突撃するなどやりたい放題だ。プレイ中の制約はほぼなく、思いついたことの大半は実現できる、発想力が試されるゲーム性になっている。
プレイ中の流れについても詳しく触れていこう。メインストーリー(キャンペーン)では挑戦したいステージを選んで、ステージごとに指定された建物を破壊したり、盗みを働くことになる。
詳細は後述するが、本作の防犯意識はかなり低く、警備員もいなければクルマには鍵もかかっていない。コソコソ動く必要はないため、思いのまま建物をぶっ壊しながら目的達成を目指していける。
マップを開くと目的や、盗む物の場所を確認できる。
スニークが必要ないぶん、プレイ中に求められるのは発想力だ。どのように盗むか、破壊するかを自分で考えて、試してみるのが非常におもしろい部分となる。
たとえば海の上に建てられたキャビンを破壊するミッションであれば、船で突撃して破壊してもいいし、ハンマーで足場をすべて崩して沈めてしまうのもアリ。建物の構造を考えて、「この支柱を壊せば全体が崩れるな」と分析しながら壊していくと、よりやり応えを感じられた。
柱をすべて壊したら海に沈んでいくキャビン。最小限の手間で大きな建物が潰れていくのが心地いい。
盗みに入る場合であれば、木箱を積み重ねて2階まで登って窓を破壊したり、近くの乗り物を使って足場を作るなど、さまざまな手段が考えられる。
攻略ルートは無数にあるため、新たな方法を学ぶたびにステージをやり直したり、ほかの人のやりかたを見て「こんな方法があったのか!」と驚かされるほど、自由に攻略していけるのが魅力的だ。
強引に2階から押し入ったり、足場を作るなど何でもできてしまう。
ここまで紹介した要素は本作の基礎の基礎で、最大の魅力はほかに用意されている。それが、盗みをする際の制限時間と、脱出ルートの構築だ。
先ほど防犯意識が低いと書いたが、最低限の守りはありターゲットを回収するとアラートが鳴り、警察が駆けつけてきてしまう。その制限時間は60秒で、それまでにターゲットを盗んで脱出までしないといけない。
ターゲットを回収するとアラートが鳴り響き、カウントダウンがスタート。
これが非常にユニークな点で、60秒以内に盗みや破壊を完遂して、脱出までする計画を練り、ルートを構築する必要があるのだ。ただ盗んで、走って脱出用のクルマに向かうだけでは間に合わないため、盗む前の準備がなによりも重要になる。
短い時間の中で目的を達成できるルートを考える必要がある上、ステージによっては盗む対象が複数に増えていくのも楽しめるポイント。ステージ各所に配置されたターゲットを、60秒以内にどう処理していくか、プレイヤーの発想が試される場面だ。
なお、ターゲットには必須と任意のふたつがあり、必須ターゲットだけを狙うのであれば、さほどシビアではない。任意ターゲットも含め、完璧な盗みを達成しようとすると、一気に難易度とやり応えが増していくという形だ。
最短距離かつ、最高効率で動く計画を立て、すべてのターゲットを回収できた際に得られるカタルシスは、難解なパズルを解けたときに似ている。ボクセルを破壊しながら強盗をする内容ながら、本質はパズルゲームに近い。
残り0秒になるまでに脱出できるかどうか。ギリギリの戦いがたまらない。
作戦を練って、実行に移すときは凄腕の泥棒になった気分に浸れるので、一度ハマると病みつきになる。大人数で計画を練り、金庫やカジノから大金を盗み出す映画が好きな人なら、本作はワクワクの連続だ。計画が完璧に成功して、鮮やかに脱出したときの絶妙な心地よさがたまらない。
クルマを盗むとアラートが鳴ってしまうので、コンテナごと運ぶ場面。着実に盗みの計画が進んでいくのが楽しい。
ターゲットの近くに逃走用のクルマを用意。こうした細かな準備が、後の大勝利につながっていく。
序盤だと最短距離で進むために壁を破壊したり、乗り物を活用することになるが、後半は使えるアイテムも増えて作戦の幅も広がっていく。足場になる木の板や、オブジェクトどうしを結ぶケーブルなど多彩なアイテムがあり、工夫次第で強引な盗みに使えたりもする。
ひとつのステージでも、何十通りも攻略方法が思いつくほど工夫のしがいがあるゲーム性で、遊べば遊ぶほどおもしろさが増していった。
また、システムも親切設計で、クイックセーブ&ロードでやり直しが簡単なのもありがたい。ボクセルが簡単にぶっ壊せるのは爽快ではあるのだが、実際に遊んでいると軽くクルマでぶつかっただけで取り返しのつかない事態が起きたりもする。
こういった事故が起こった際、クイックロードですぐ戻れるのは快適だ。難しい作業をする前には、必ずクイックセーブをするクセを付けておくと、本作はよりスムーズに遊べるようになる。
こんな事態になったらすぐクイックロード。
そのほか、キャンペーンモードはストーリーも見どころだ。ストーリーは、仕事のない解体業者である主人公が悪徳業者に嵌められ、次第に犯罪まがいの行為に手を染めていくという一見暗そうな内容。しかし、この主人公が中々に図太い性格をしており、ストーリーが笑える楽しいものになるのだ。
怪しいと思いつつ、お金がないため引き受ける最初の仕事。これが後の破壊活動のキッカケになる。
犯罪行為を見逃す代わりに捜査を手伝えと、警官から依頼がくることも。
破壊活動を続けていくうちに悪名が広まったのか、さまざまな人物から依頼が来るようになると、主人公の面の厚さが明らかになっていく。
ゴードンという人物から「ローレンスのクルマを盗んでこい」と依頼を受けると、今度はローレンスから「ゴードンのクルマを破壊してくれ」と話が飛んでくる。裏切るという気持ちすらなく、依頼を受ければ何でも引き受ける解体業者の鑑……なのかもしれない。
そうして破壊活動を続けた末に、どんな結末、もとい破壊する物が待ち受けているのか。ストーリーを進めるごとに話が大きくなっていくため、ステージを進めつつ途中の物語にも注目してほしい。
「そのコソ泥、私です」と心の中で思いつつ、黙って依頼は引き受ける。
ステージをクリアーすると、自分のやった仕事(犯罪)がニュースで取り扱われて、世に広まっていくのもユニーク。
キャンペーンモードだけでも十分に楽しめるが、本作にはそのほか自分で自由な設定をして遊べるサンドボックスや、チャレンジモードも用意されている。また、パッケージ版では2種の大型DLC“Time Camper”と“FolkRace”もプレイできるため、何十時間でも遊べてしまう。
“Time Camper”は西部劇のような荒野を舞台にしたキャンペーンで、タイムマシンを修理するまた違った楽しみかたができるモードだ。“FolkRace”では新たな車両やレースモードも追加されるため、既プレイヤーもぜひ注目してほしい。
※DLC単体としては、“FolkRace”は現時点では未配信。パッケージ版には同梱。
『Teardown: Deluxe Edition』
対応プラットフォーム:プレイステーション5
発売日:2024年3月7日発売
発売元:PLAION
開発元:Tuxedo Labs
価格:3960円[税込]
ジャンル:アクション
対象年齢:CERO 15歳以上対象
備考:ダウンロード版は、Steam版が2022年4月21日に、Xbox Series X|S版が2023年9月28日に、プレイステーション5版が2023年11月15日にそれぞれ配信
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...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202403/07336592.html