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『Outward Definitive Edition』Switch版レビュー。一般人が装備とスキルで成り上がるオープンワールドRPG。リアルさを追求したシビアなゲーム性がもたらす“成長”という達成感がたまらない! | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

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 PLAIONはNintendo Switch用ソフト『Outward Definitive Edition』を2024年3月28日に発売。本作は全世界で100万本以上の売り上げを突破したオープンワールドRPG『Outward』にDLC第1弾“ソロボレアンズ”とDLC第2弾“スリーブラザーズ”を収録し、パフォーマンスを強化した完全版だ。プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox One、PC(Steam)版も発売されている。

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 『Outward』はごくふつうの冒険者である主人公がファンタジー世界を冒険する作品で、剣と魔法を駆使したコアなバトルシステムや、シビアでリアルなゲームシステムがコアなゲームユーザーを魅了している。今回は新たに発売されたNintendo Switch版にて本作をプレイし、その魅力や気になるゲームシステムの特徴を紹介していく。

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※本記事はPLAIONの提供でお届けしています。
難破と借金返済から始まる、世知辛いファンタジー
 本作の物語はキャラクタークリエイトからスタートする。性別、人種、顔のタイプなど、いくつか項目があるものの、ステータスに影響を及ぼす要素はないので、見た目はフィーリングで決めてオーケーだ。キャラクタークリエイトが終わると主人公の素性が明らかに。

 主人公はケルソネスの街“シエルツォ”に住む冒険者で、先祖が犯した失敗によってシエルツォの部族に対して多額の借金を抱えていた。主人公と旧友イザンは借金を返済するために海を渡り、出稼ぎに出るが、帰りの航海にて船が難破。

 幸いにも漂着した場所はシエルツォのすぐ近くだったので、主人公とイザンは何とか帰ってくることができた。だが、部族の者たちは手ぶらで帰ってきた主人公に怒り心頭。ゲーム開始早々、「5日以内に銀貨150枚を返済するか、部族恩を手に入れられなければ家は没収だ!」と無情な現実を突きつけられる。夢溢れるファンタジーの世界なのに難破した挙げ句、借金返済に追われるとは何とも世知辛い。

 家には体力を回復するためのベッドや、大量のアイテムをしまえるアイテムボックスがあるため、没収されるとかなり困ってしまう。なので、何とか銀貨を集めようと奔走するものの、最序盤で獲得できる装備やアイテムは単価が安く、各種ゲームシステム(のちほど説明)も相まって、150枚集めるのはかなり苦労する。そこでおすすめなのが、部族恩を手に入れるルート。端的に言うと、部族を助けて恩を売ればいいのだ。部族恩の入手方法は以下の通り。
■部族恩の入手方法
1:主人公の家の真下にあるダンジョン“シエルツォの倉庫”に入る

2:シエルツォの倉庫の最奥にある出口から海岸へ向かう。出口の手前には“危険!村に引き返さない限り、荒れ地で迷うことになる”という立て札があるのでこれを目印にしよう。

3:海岸に出て、海沿いを真っ直ぐ進むと“ミシェル・アバーディーン”というNPCがいるので、彼に包帯か回復ポーションを渡すと部族恩が手に入る。包帯は商人から銀貨3枚で購入するか、布2枚でクラフトが可能

4:シエルツォに戻り、リッサ・アバーディーンに部族恩を渡せば借金返済はチャラ!

 銀貨150枚の譲渡、または部族恩を渡すとメインクエストが終了。ここから主人公の本当の冒険が始まる。
 以降は広大なファンタジー世界“オーライ”を自由に冒険しながら主人公を育成したり、各種クエストを進めたりできる。オーライはケルソネス、エンメルカルの森、アプラサ、神聖な沼地、アンティーク高原、カルデラという6つのエリアに分かれていて、それぞれ独自の文化が築かれている。ちなみにアンティーク高原とカルデラはDLCにて追加されたエリアで、序盤から行くこともできる。

 オーライは豊かな自然や不思議な景色が広がるファンタジーらしい世界だが、悲しいことに現実味のあるサバイバル要素も。主人公にはHP、スタミナ、マナの基本ステータスに加え、空腹、喉の渇き、睡眠、堕落、温度といったバイタルステータスが存在。腹が減ったら食材や料理を食べ、喉が渇いたら綺麗な水を飲まなければならない。生魚や汚水を口にすればお腹を壊すし、寒いと風邪もひく。

 なので、あらゆる状況に対応できるように、料理や各種アイテムを準備しておかなければならない。ただし、食材と料理には鮮度のゲージがあり、時間経過によって腐って消失するため、ときには現地調達も視野に入れておくといい。

料理のほかにクラフトの要素もある。拾った素材を組み合わせてアイテムや装備が製作可能だ。

回避とガードを駆使した硬派なアクション、ただし戦うときはバッグを置け!
 広大なオーライの地には危険がいっぱい。野生の狼、盗賊、幽霊、異形の怪物など、多彩な敵が主人公の行く手を阻む。戦闘では通常攻撃、強攻撃、回避、ガード、スキル(必殺技や魔法のこと)の5つのアクションを駆使して戦う。本作の戦闘はソウルライクのような歯応えのある難度。ゴリ押しが難しく、敵の攻撃を数発受けただけでHPがゼロになってしまうため、雑魚敵が相手でも回避とガードをしっかり使って戦っていく必要がある。また、魔法以外の各アクションはスタミナを消費するため、スタミナの管理もかなり重要に。

 アクションの中でもとくに気をつけておきたいのが、回避の仕様だ。本作は武器と防具に加え、さまざまなアイテムを収納できるバッグを装備するのだが、バッグを背負っている状態では回避のモーションがメチャクチャ遅くなる。そのため、敵と戦闘する際はバッグをその場に脱ぎ捨て戦うのが基本に。
 戦う度にバッグを降ろす光景はちょっとシュールだが、十字キーの↑ボタンで簡単に着脱できる上に、回避があるとないとでは戦いやすさが段違いなので、早めに慣れておきたいところだ。回避に影響を与えないバッグやパッシブスキルもあるので、ゲームが進んでいくとバッグを脱がずに済むようにもなる。あと戦闘が終わったらバッグを回収するのを忘れずに! 

 ちなみに主人公のHPがゼロになると、ゲームオーバーとなり、その場所に応じたランダムイベントが発生。見知らぬ人が街に運んでくれたり、奴隷収容施設に投獄されたり、盗賊に身ぐるみを剥がされたりと、さまざまな出来事が主人公に降りかかる。奪われた装備は、目を覚ました場所の近くにある宝箱(銀色)に必ず収納されているので忘れずに回収しよう。

モントカーム族という盗賊のキャンプで敗北したときのイベント。起きてみると主人公が真っ裸に……。急いで装備を回収せねば!

各地を巡りながら剣技と魔法の知恵を授かり、ビルドを組む独自の育成要素
 本作にはレベルや経験値の概念がなく、独学で能力を得ることができない。プレイヤーは各地にいるクラススキルトレーナーに銀貨を支払い、スキルやパッシブスキルを習得していくことになる。イメージとしては各地を巡り、トレーナーに弟子入りして剣技や魔法の知恵を授かる、みたいな感じだろうか。知恵を授かると言っても銀貨を払うだけなので修行とかはない。ファンタジーなのになんて現実的なのだろうか……。

クラススキルトレーナーから習得できるスキルはツリー形式になっていて、片方のスキルを習得すると、もう片方が習得できなくなるケースも。ここの取捨選択が難しい。

 クラススキルトレーナー以外にもスキルを授けてくれる人はたくさんいるが、彼らも例に漏れず銀貨を要求してくる。結局カネなのか(笑)。あとクエストやイベントでしか獲得できないスキルというのもいくつかある。
 そんな感じで各地を巡りながらスキルやパッシブスキルを習得し、自分好みのビルドを構築していく。スキルには魔法も含まれていて、魔法使いや魔法剣士にもなれるし、魔法を一切使わないゴリゴリの物理アタッカーにもなれる。銃や弓といった遠距離武器もあるので、ビルドの幅はかなり広い。

 ちなみに主人公は初期状態ではマナがなく、魔法を一切使えない。魔法を使う場合は、ケルソネスの中央にある山“レイライン”で最大HPとスタミナを捧げてマナを上げなければならない。上げたマナや失ったHPとスタミナをリセットする要素はないため、マナの上げすぎには注意だ。

人を選ぶかもしれない、現実感溢れるゲームシステム
 本作はバイタルステータスやバッグによる回避の弱体化以外のほかにも、下記のようなリアルさやシビアさを痛感させられるゲームシステムがいくつか存在する。

時間経過によって食材・料理が腐ったり、一部クエストが失敗したりする
重量の概念があり、重量超過すると移動が鈍化する。持ちすぎると歩くことすらできなくなる
ファストトラベル機能がない
別のエリアに移動する際は “旅人の糧食”というアイテムがいくつか必要
マップ上に主人公の現在位置が表示されない

 重量や時間の概念はほかのオープンワールドRPGでもよく見かけるシステムなので、そこまで気にはならない。特筆すべき点はファストトラベルがないことだ。これのせいでフィールドを移動する時間が長くなるし、戦利品でバッグがいっぱいになっている場合は移動速度が落ち、さらに時間が掛かることも。
 だが、がんばって運んだ戦利品を売りさばいて大金を得たり、強い装備を持ち帰れたりしたときは、ほかのゲームでは味わえない達成感を得られる。補足しておくと、移動速度がアップする装備で身を固めれば、移動が各段にラクになるため、装備のバリエーションが増える後半になればなるほど、移動の不便さが解消されていく。

ストレスフリーとは縁遠いからこそ触ってみる価値がある!
 育成に何かとカネが必要だったり、現実味のあるゲームシステムを採用していたりと、リアリズム的な側面がやや強い『Outward Definitive Edition』。包み隠さずに言うと、プレイしていて面倒臭いと感じる部分があったのは事実だ。
 個人的に気になったのはやはりファストトラベルの有無。それ以外のシステムについては、じつは言うほど気にならなかった。むしろ“さまざまな経験を経て成長していくふつうの冒険者”というロールプレイをとことん楽しめたので、個人的には満足している。また移動によるストレスを感じたからこそ、強力なビルドが完成したときや戦闘が上達したときは、かなりの達成感を味わえたし、「もっと遊びたい!」とも思えた。まさに噛めば噛むほどおもしろくなる、“スルメゲー”という表現がしっくりくる作品だった。

 とはいえ、人を選ぶ作品であることは間違いない。でも利便性を追求したストレスフリーな作品が多い現代だからこそ、こういった不便さをあえて楽しむゲームがあってもいいと思う。ゲームの根幹であるアクションRPGの部分はしっかり作り込まれていて、とくにソウルライクのような骨太アクションや、多彩なスタイルが楽しめるビルドシステムは一見の価値がある。
 ちなみに本作は最大ふたりでのオンライン協力プレイにも対応。ふたりなら役割を分担できるし、戦闘も連携を取ることで優位に進められる。「ひとりではちょっとたいへんそう……」と感じた人はぜひ友だちを誘って遊んでみるといい。

Outward Definitive Edition

対応プラットフォーム:Nintendo Switch
発売元:PLAION
開発元:Nine Dots Studio
発売日:2024年3月28日発売
価格:4700円[税込]
対象年齢:CERO 18歳以上のみ対象
備考:プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox One、PC(Steam)版も発売

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『Outward Definitive Edition』ニンテンドーeショップ

【PLAION通】欧州屈指のパブリッシャーの期待作をもれなく網羅

...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202404/01338194.html

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