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レジェンドから新世代までVアーティストが集結! 話題の無料音楽フェス「FUURYUUFES 5.0 2024」レポート | PANORA


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レジェンドから新世代までVアーティストが集結! 話題の無料音楽フェス「FUURYUUFES 5.0 2024」レポート
2024年6月26日 18:00 VTuber

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リアルとバーチャルの融合をコンセプトに掲げたライブイベント「FUURYUUFES 5.0 2024」が、6月22日(土)に2万人収容の音楽特化型アリーナ、K横浜アリーナで開催された。出演者は、SIRO(電脳少女シロ)、HIMEHINA、因幡はねる、P丸様。、ぶいごま(V後藤真希)ら総勢11組の人気VTuberやバーチャルアーティストたち。会場も出演者も非常に豪華でありながら、入場料金は無料(事前申込制)という異例の大盤振る舞いは、開催前から大きな話題を集めていた。
このフェスのメインスポンサー「株式会社V doing」がプロデュースするAIアイドル「VXer0号 水ヰ知りりな」(べくさーぜろごう すいちりりな、以下、「水ヰ知りりな」))のお披露目を兼ねているとはいえ、無料のイベント。出演者や会場は豪華でも、曲数や演出などは控えめなライブになるのだろうと想像しながら会場に足を運んだのだが、その予想は大間違い。会場には、8枚もの大型ディスプレイが設置され、映像と実際の照明をシンクロさせるなど演出も作り込まれている。しかも、約4時間で41曲が披露される、内容的にも豪華でスケールの大きな音楽フェスだった。このレポートでは、特に印象的だったポイントをピックアップして紹介していく。
3種類の姿を持つAIアイドルが初めてのステージを披露
会場の記者席に到着してまず驚いたのは、正面に設置されたディスプレイの数。中央に最も大きなメインディスプレイがあり、左右にもサブのディスプレイが並ぶのは、アリーナ規模のバーチャルライブではお馴染みの光景だが、メインディスプレイの下にあるセットが門のように左右に開くと、その奥に横長のディスプレイがもう1枚出現。さらに、メインと左右のサブディスプレイの間には、縦に長い長方形と正方形のディスプレイが1枚ずつ設置。合計8枚ものディスプレイが、どのように使われるのか、気になった。
オープニングムービーの後、MCとしてステージに登場したのは、テレビでもおなじみココリコの遠藤章造と田中直樹。恐らく会場に訪れていた観客のほとんどが知っているベテランお笑いコンビの登場も、この日のサプライズの一つだった。

続いて、水ヰ知りりながメイン下のディスプレイに登場。「VXer」は、「自身の姿を変えながら複数の次元を行き来」する存在で、ここで登場したのは、メタバース空間で活動するヒューマノイドモデルの水ヰ知りりな。ココリコの二人は、「りりなちゃん」と優しく呼びかけながら、AIのりりなと会話していく。

続いて、いわゆる「セルルック」なアニメ調の3Dモデル姿の水ヰ知りりなが登場。オープニングアクトとして、デビュー曲「I need you」を披露した。

この曲のパフォーマンスで、ステージの役割を担っていたのは、メイン下のディスプレイ。最も大きなメインのディスプレイでは、可愛いパンダたちがダンサーのように踊り、ポイントポイントで歌詞のタイポグラフィも表示。左右のサブディスプレイは、水ヰ知りりなのアップや、会場後方にあるカメラで捉えた客席を含む光景など、別アングルからの映像が中心だ。その間に並ぶ4枚のディスプレイには、ポップなデザインのお菓子やエフェクトなどの映像やタイポグラフィが映り、演出サポート的な役割を果たしていた。映像に連動して、会場のリアル照明も華やかな光を見せる。
その後、2組のパフォーマンスを挟んで、再登場した水ヰ知りりなは、いわゆる「リアル」な姿で、もう一つのデビュー曲「終末の傍観者」を披露。サビでは、メインのディスプレイに、アニメモデルとヒューマノイドモデルの水ヰ知りりなも同時に登場し、「VXer」独自の世界観を見せるステージになっていた。

VTuberになったレジェンドアイドルぶいごまも登場!
水ヰ知りりなだけではなく、超人気IPアイドルマスターの新プロジェクト「vα-liv」(ヴイアライヴ)や、VTuber四天王のSIRO(電脳少女シロ)、VTuber文化が花開く以前から動画投稿サイトで大人気だったP丸様。など、バラエティに富んだ出自の出演者が個性的なパフォーマンスを次々に披露した「FUURYUUFES 5.0 2024」。昭和生まれの筆者にとって最も印象的だったのは、「2001年からやってきた15歳の後藤真希」であるVTuber「ぶいごま(V後藤真希)」のステージ。ソロとコラボで全4曲を披露したのだが、ソロデビュー曲「愛のバカやろう」や、所属していた「モーニング娘。」の代表曲「LOVEマシーン」など、時代を象徴する名曲を連発した。

ちなみに、ぶいごまと一緒に「特等席」を披露した「ななしいんく」のVTuber・因幡はねるは、活動初期からコアなアイドルオタクであることを公言。雑談配信などでもアイドルに対する熱すぎる愛や知識を語ってきた。そんなVTuber界一のアイドルオタク(自称)が、アイドルにハマったきっかけは、モーニング娘。在籍時の後藤真希。「卒コン(モーニング娘。の卒業コンサート)はアリーナ9列目で観たし初のソロコンも3列目」(本人のXより引用)だったらしい。

VTuberデビュー後、雑談や企画系などの配信で人気を集める中、活躍の幅が広がるに伴って歌やダンスのトレーニングも開始。アイドルのようにオリジナル曲も発表し、さまざまなライブやイベントのステージにも立つようになった因幡はねる。その結果、実現した憧れのレジェンドアイドルとのデュエット。VTuberの活動を追っていると、誰かが夢を叶える瞬間に立ち会える機会は多いのだが、平成を代表するアイドルとのコラボステージは、ぶいごまが活動を始める以前は、夢に見たことすらなかったはず。ステージ上での姿からは、3Dモデルによる笑顔の表現の限界を越えた嬉しさが伝わってくるようだった。
約4時間に及ぶフェスの大トリを飾ったのは、二人組VTuberユニット「HIMEHINA」(田中ヒメ&鈴木ヒナ)。二人の歌唱力が広く知られる切っ掛けとなったボカロ曲「劣等上等」のカバーに、1stオリジナルソング「ヒトガタ」。そして、MVの総再生数が2394万回を越え、「踊ってみた」などのダンス動画も人気を集めた「愛包ダンスホール」。豪華な顔ぶれのフェスを締めくくるのに相応しい人気曲3連発だった。クオリティの高いMVに、このステージならではの映像演出が加わり、その前で圧倒的なパフォーマンスを披露するHIMEHINA。改めて考えても、この3曲のパフォーマンスを観られるライブが無料ということが信じられなかった。

黎明期から歴史を作ってきたベテランVTuberたちを中心に、新たな試みに満ちたAIアイドルや、VTuberとなったレジェンドアイドルなども集った「FUURYUUFES 5.0 2024」。超高精度の大型ディスプレイが設置されたアリーナで、作り込まれた高クオリティのバーチャルライブを無料で楽しめて、バーチャル界の歴史も感じられる希有なイベントだった。
(取材・文:Daisuke Marumoto)
●関連リンク・「FUURYUUFES 5.0 2024」公式サイト・「FUURYUUFES 5.0 2024」公式X・「FUURYUUFES 5.0 2024」公式TikTok

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引用元:https://panora.tokyo/archives/87836

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