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にじさんじ・三枝明那、初ソロライブ「Unity」レポート 彼のオールタイムベストを感じた念願の初ライブ | PANORA


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にじさんじ・三枝明那、初ソロライブ「Unity」レポート 彼のオールタイムベストを感じた念願の初ライブ
2024年12月13日 18:05 VTuber

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2024年12月7日に武蔵の森総合スポーツプラザにて、にじさんじ・三枝明那が自身初のソロライブ「Unity」を開催した(配信チケット)。
2019年4月にデビューして以来、ゲーム配信や3D企画などを通してバーチャル活動をつづけてきた三枝。そんな彼が何よりも重きにおいてきたのは音楽・歌の活動で、にじさんじ内のメンバーで結成した「Rain Drops」としての活動を皮切りに、大型イベントなどで何度か大きなステージをこなしてきた。そして年を追うごとに歌動画の投稿やオリジナル楽曲のリリースを重ね、ついに念願かなって今回のソロライブ初開催となったわけだ。
12月上旬の肌寒さのなか、急な小雨がライブ直前に降り出すというあいにくの空模様。ただそんななかでもあたたかな空気で会場を包んでくれた。そんな三枝明那にとっての初のソロライブをレポートしていこうと思う。
2人の三枝が合体、LED付きフラッグ、トロッコなど派手な演出も
崩壊したビル郡・廃墟、そこに地平線から陽の光がのぞきだしていくムービーが会場に流れる。アスファルトの壁を蹴り飛ばすように登場した三枝明那は、まずは1曲目「あさが来る!」を歌い始めた。
丸く温かみのある三枝の歌声はいつも通り。「うぇいびー」を歌っていくと、会場には赤だけでなく、青色のペンライトも灯っていく。
「なんかちょっとみんな緊張してない? もっとみんなの声が聞けるかと思ったんだけど、オレよりもみんなのほうが緊張してない? 大丈夫?」
「もっとみんなの声が聞きたいからさ、まねきねこさんの掛け声でコール&レスポンスする?」
こういったユーモアあるMCで会場を温めようとトライする三枝明那の言動に、筆者はどこか初々しさを感じたのも事実である。

「てかさっき雨降ってたよね、リアルのほうで。みんなも大丈夫だった? オレも雨降ってきたから着替えてくるわ!」
と言い残して退場・再登場するとRain Dropsの衣装へと着替え、Rain Dropsの楽曲である「ラブヘイト」「シャロウ」を歌っていった。そこを皮切りに、彼の歌ってみた動画でも指折りの再生数を誇る「エゴロック」「テレキャスタービーボーイ」「マーシャル・マキシマイザー」の3曲、そして今年リリースしたEP「UniVerse」に収録した7曲まで歌い抜く。この日のために三枝を応援したファンにとってもバッチリな選曲だったはずだ。
4曲目「終末じゃない」では、これまで3Dライブ・イベントの中で歌唱したシーンがノイズ混じりの白黒映像で流れていた。いつも通りに歌う三枝に合わせて、モノクロの三枝が踊るという展開をみせつつ、楽曲終盤では2人が合体、3D新衣装をお披露目という流れになり、会場から大きな歓声が湧いた。

この日歌った楽曲は、まさに”三枝明那のオールタイムベスト”ともいえるセレクトであった。
中盤に披露された「アナザーシェード」「RED」では、ダンサブルな原曲をこの日5人のバンド隊が巧みに肉付けして表現してくれる。特に「RED」では、赤いサーチライトが会場をグリグリに差すなか、旗を持った旗手が4人現れ、ブンブンと振られる旗に3D映像が流れるトンデもない演出が!
三枝は軽やかにステップを踏んでダンスを披露し、バッチリなパフォーマンスを見せられた観客から、歓声や拍手より「おおぉ……」といった感嘆や驚きの声が先んじていたほどだ。

「次はみんなが一番聞きたいやつだとおもう!」というMCのあとに歌ったのは、須田景凪「ダーリン」にボカロ曲「心赦し」、加えて自身の楽曲「はんぶんこ」。心のやわいところに優しく触れる言葉と歌声は、センチメンタルで柔らかなムードを会場に生み出す。
「人生において悩んでるときってあるけども、それっていざ未来になると、あんまり未来になると分かんなくなるよね。でも確かに悩んでたんだと思う、だって冬の朝に始発で海にいったんだから。その時のことを思い出すんですけど、次の曲はそのときのことを思っての曲です」
そういった話をすると、客席に灯る赤のペンライトが一気に青色へと自然に変わっていく。披露されたのは「Funeral」。コンポーザー・くじらによるこの楽曲は、流転していく日々のなかで生まれる痛みや惨めさを取り上げながら、サビでは「いたい」と何度もこぼれるようにくりかえす歌詞だ。

ともすればひどくネガティブな1曲に響くのかもしれないが、三枝明那の温かみのある歌声によって人肌を感じさせるような優しきバラッドとなる。そんなマジカルな現象が、この日この瞬間にも宿っていたのは素晴らしかった。
「エゴロック」「ララバイ」ではトロッコと透過式モニターをつかって会場をぐるりと1周した三枝。

「最後の曲です。これは僕自身のことを唄った曲だと思います」そう語って歌い出した「prayers」では、「ハイ! ハイ!」と会場全体を煽って声を上げさせ、今日一番の大きな声で熱量をぶつけていくようなパフォーマンスだった。
さらにアンコールを受けて登場した三枝が、この日最後に歌ったのはライブタイトルに引っ掛けた新曲「UNITY」。おそらく彼史上、最もアップテンポかつ軽快な1曲とともに、火柱と紙テープなどクライマックスにあわせた演出で、初ソロライブは大団円を迎えたのだった。

「三枝明那のオールタイムベストをライブで表現しようと試みた」
この日のライブを一言で評して良いなら、この言葉がピッタリと当てはまるだろう。ユーモアと物腰の柔らかさ、その内に秘めた真摯さ、それらが区分けされることなく綯い交ぜになって届ける。そんな三枝らしさの筋が最初から最後まで通っていた。
一方で三枝はライブ中に「会場が本当に盛り上がっているかどうか」をとても気にしていた。筆者はライターという立場もあり、さまざまな音楽イベントやライブに足を運ぶわけだが、確かにこの日集まった三枝明那のファンは大歓声を上げて彼を迎え入れて応援するのではなく、かなり大人しく、それでいてじっくりと彼の歌声に浸っているようにも見えた。
もしかすれば、三枝本人の意識や狙いと実際の聴取態度や盛り上がりに少なからずのギャップがあったのではないか? 少なからず筆者にはそういう風にも見えた。ただしこういったズレも、きっと三枝明那ならば修正してくれるであろう。「夢は日本武道館ライブ!」とデビュー時から掲げてきた彼にとって、今日は大きく前に踏み出した一歩になったはずだ。

武蔵野の森バトンは盟友不破湊へ!!!バッチリ魅せてください#三枝明那_1stライブ #不破湊_1stLIVE pic.twitter.com/n6vGT9rFcZ 三枝明那 (@333akina) December 7, 2024

●セットリスト1.あさが来る!2.うぇいびー3.ラブヘイト4.シャロウ5.終末じゃない6.テレキャスタービーボーイ7.浮遊感8.マーシャル・マキシマイザー9.アナザーシェード10.RED11.リテラシー12.ダーリン13.心做し14.はんぶんこ15.Funeral16.エゴロック17.ララバイ18.prayers*アンコール19.曖昧劣情Lover20.UNITY

ANYCOLOR, Inc.
(TEXT by草野虹)
●関連事項・配信チケット・ライブ公式ページ・三枝明那(X)・三枝明那(YouTube)・にじさんじ

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...以下引用元参照
引用元:https://panora.tokyo/archives/98421

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