2023年7月14日~16日、日本最大のインディーゲームの祭典“BitSummit Let's Go!! / ビットサミットレッツゴー!!”が、京都市勧業館みやこめっせにて開催。
広告
RapidEyeMoversのブースでは、6月23日にリリースされたばかりのプレステーション VR2用スポーツゲーム『C-Smash VRS』がプレイアブル出展されていた。
セガが2001年にリリースしたアーケード/ドリームキャスト用タイトル『コズミックスマッシュ』をVRゲームとして“再構築”したという本作がどういったゲームか、実際に試してきた。
『C-Smash VRS』PlayStation Storeサイト
会場で体験できたのは、チュートリアル的なトレーニングモード。3D空間の奥にあるすべてのターゲットにボールを当てればつぎのステージに……といった流れがシームレスで展開する。
ボールサーブは、前方に向けて伸ばした手をぐっと引き寄せることで、画面奥からボールがゆっくりと飛んでくる。何気ない操作ではあるが、何もない空間からボールを出現させたかのような“エスパー感覚”が気持ちいい。
あとはラケット側の手で、跳ね返ってきたボールをひたすら打ち返すのみ。「ここで当たるだろう」というタイミングでしっかりヒットし、しかも、ラケットの角度やインパクトのタイミングの微調整によって、流し打ちやロブ気味の弾道も可能……ということで、テニス経験者の記者(※30数年前の中学生時代、部活動でちょっとだけ)も納得の感触だった。
プレイ中の写真を見てもわかるように、跳ね返ってくる弾はかなり本気で当てにいかないと、届かないものが多い。ボールサーブ側のコントローラーのスティックで、3D空間内を左右に移動できるのだが、これを直感的に使いこなせない限り、『C-Smash VRS』のスタート地点にも立てないということが、短いプレイ時間でも理解できた。
トレーニングモードでは、ゲーム側からインターバル休憩をうながす指示はなかった。もちろん、ポーズ機能を使えばいつでも一時停止・中断できるし、ボールを後方に逸らしたとて何のペナルティもなく、再度自主的にボールサーブするまでは、ゲーム進行は止まる。しかし、記者は全ステージをクリアーするまで、ほぼノンストップでやり続けてしまった。というのも、本作が発する
「クリアー スルマデ ウゴキヲ トメテハ イケナイ」
というメッセージ性が、あまりに強烈だったからだ。
実際のテニスや卓球、バドミントンなどの試合中に発生する、息詰まるラリーの応酬。いつ終わるとも知れないハイレベルな技と精神力のぶつかり合いのテンションが、『C-Smash VRS』では、無機質な3D空間とミニマルなEDMサウンドによって“強制的”に作られているのだ。頭のどこかで「疲れたな」と思っていても、いまはそんなことを言っている場合ではない……という空間の圧が、身体を動かし続ける。気がつけば“◎◎しないと出られない部屋”に、自主的に入り込んでしまっていたのだ!
取材だからとか、イベント会場の独特の空気にあてられていたからといった外的要因が、まったくなかったとは言わない。しかしそれを差し引いてもなお本作には、精神が肉体を超える感覚を体験させてくれる“何か”があることは間違いないだろう。
...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202307/17309964.html