ファン待望の傑作RPGが現行ハードでリメイク
2022年7月22日(令和4年)7月22日は、Nintendo Switchで『ライブアライブ』が発売された日。本日で発売1周年を迎えました。
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本作は1994年9月にスーパーファミコン向けに発売された『ライブ・ア・ライブ』のリメイク作品。最初はNintendo Switchで登場し、2023年4月27日にはプレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、PC(Steam)でも発売されました。
初代『ライブ・ア・ライブ』は青山剛昌さんや島本和彦さん、皆川亮二さんといった著名なマンガ家が手がけるキャラクターデザイン、時代や世界が異なる多彩な主人公、ドラマチックなストーリーなどで人気を獲得した作品です。
バラエティー番組『勇者ああああ~ゲーム知識ゼロでもなんとなく見られるゲーム番組~』で芸人であるペンギンズのノブオさんが、本作を「生まれる時代を間違えた……国民的RPGになりそこねた奇跡の神ゲー」と表現していましたが、まさにその通り。当時は『ファイナルファンタジーVI』と『クロノ・トリガー』という超話題作に挟まれる形での発売となり、熱狂的なファンが多い伝説的な位置づけの作品に落ち着きました。そう、ライバルがあまりにも強すぎたのです。
リメイクに関してはディレクター時田貴司さんへのインタビューが詳しく、時田さんがHD-2DのRPG『オクトパストラベラー』を作っている浅野チームに合流したことがきっかけで、ドット絵のよさと3Dならではのエフェクトのおもしろさがいい感じで融合したリメイクにできるのではないかと考えたそうです。
ゲームは原始編、幕末編、功夫編、西部編、現代編、近未来編、SF編があり、これらすべてをクリアーすると中世編が出現。この中世編は王道を逆手に取った驚きの展開が待っており、この展開こそ『ライブアライブ』が多くの人の心に残る理由のひとつになっています。最後にプレイする中世編と最終編は本当に盛り上がるので、ぜひプレイしてみてほしいです。
また、最初に選ぶことができる7つのエピソードも、幕末編はスニーキングミッション要素があったり、現代編では受けた敵の技を覚えることができたりと、それぞれ異なる魅力があります。とくに異色なのはSF編で、ほとんどバトルがなくアドベンチャーゲームのように進行。閉鎖された空間で脱走したベヒーモスから逃げるシチュエーションはとても怖かったですね。
バトル部分は敵との距離や立ち位置なども戦略に絡む“チェッカーバトル”を採用。区切られたマス目を移動しながら戦うシステムはミュレーションゲームのようなおもしろさがありつつ、そこまで難しくないのでRPG初心者でも楽しめる作りです。
イラストは『オクトパストラベラー』や『ブレイブリーデフォルトII』のキャラクターデザインを手掛けた生島直樹さんが担当。キャラクターボイスも新たに収録されたほか、BGMもアレンジされて豪華になっています。とくにボイスは赤羽根健治さんや中村悠一さん、大塚明夫さんなどの豪華声優陣を起用していて迫力がありました。言葉を話すことはできない原始編の主人公ポゴを緒方恵美さんが演じると行った意外なキャスティングもよかったです。
また、功夫編の主人公である心山拳老師を石丸博也さん、中世編の主人公であるオルステッドの親友ストレイボウを程嶋しづマさんが演じているなど、時田さんの手がけたニンテンドーDS版『ファイナルファンタジーIV』のキャストがチラホラといるのが繋がりを感じられてうれしかったですね。
石丸博也さんはジャッキー・チェンの吹き替え声優としても有名なので、老師役はこれ以上ないピッタリな配役でした。近未来編のタロイモというとぼけたアンドロイドを前述のノブオさんが演じていたり、どのシナリオにも必ず杉田智和さんが演じるキャラクターがいたりといった遊び心のあるキャスティングも。
システムは原作のよさをそのままに、マップにミニレーダーが付いて迷いづらくなったり、バトルで敵の弱点が表示されるようになったりと遊びやすくなっています。すばらしい作品なので、まだプレイしたことがない人がいたらぜひ触れてみてほしいです。
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引用元:https://www.famitsu.com/news/202307/22310060.html