バンダイナムコエンターテインメントよりプレイステーション5、Xbox Series X|S、PC(Steam)で発売予定の、3D対戦格闘ゲーム『鉄拳8』は、Week1の2023年7月21日(金)~7月24日(月)と、Week2の7月28日(金)~7月31日(月)でクローズドネットワークテスト(CNT)を実施。
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CNTでは16キャラクターがプレイアブルとなっており、オンライン対戦である“ランクマッチ”がプレイできた。
本記事では、3月に行われたアルファテスト版以降から変更されたヒートシステムの紹介や、初プレイアブルとなる飛鳥、リロイ、リリ、ファラン、ブライアン、クラウディオのプレイインプレッションをお届けする。
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ヒートシステムはよりわかりやすく使いやすさを重視した仕様に変更。
まず共通システムの部分では、ヒートシステムがアルファテスト版から大幅に変更されており、
・ヒート発動時はストック式ではなく、タイマーゲージのみに。
・ヒート発動中に使える“ヒートスマッシュ”のコマンドが全キャラクター共通で“RP+LK”に。
といった形に変更された。
ヒートの発動方法は2種類
ヒートの発動方法はヒートバーストを使うか、ヒート発動技をヒットさせることが必要となる。ヒート発動技ヒット時はタイマーがMAXの状態から始まり、ヒートバーストを使った場合はタイマーが3分の2程度のところから始まる。
ヒート発動技からヒート状態へ
ヒートバーストからヒート状態へ
ヒートスマッシュはヒート状態で使用できる強力な攻撃で、『鉄拳7』のレイジドライブにあたるもの。使用するとヒート状態が終了する。
ヒート発動中のクラッシュインパクト~ヒートラッシュ~追撃の流れ
ヒートラッシュはヒート発動中に、再度ヒート発動技をヒットorガードさせつつレバーを前に入れておくことで使用可能に。ヒットすればコンボへ、ガードされても攻めが継続可能となっており、こちらも使用するとヒート状態が終了する。
そのほかの強化ポイントである
・ヒート発動中はすべての打撃技に削りダメージが付く
・特定の技が、キャラクターの個性や特徴に応じて大きく強化される。
といった部分はアルファテスト版と同様の仕様となっていた。
個人的に“ストック”と“タイマー”というふたつのリソースの管理には慣れが必要だと感じていたため、タイマーのみの管理となったのは好印象。激しい駆け引きの中でタイマーに目を配るのはなかなか難しいが、積極的に使っていけば身体が覚えていくため、感覚的に使えるだろう。
ヒート発動中の“マレフィックドロー・スターバースト”
一部のキャラクターは、ヒート発動中に固有のシステムである強化技を自由に使うことができるようになる。クラウディオであればヒートタイマーを1割ほど消費することで、スターバースト中の技を使えるようになる。
CNT版で初プレイアブルとなった6キャラクターのプレイインプレッションを紹介
ここからは、今回のCTN版で初プレイアブルとなった6キャラクターのプレイインプレッションを紹介していこう。
風間飛鳥
飛鳥は準と同じく“風間流古武術”の使い手であり、『鉄拳5』から参戦。『鉄拳5』ではリリを負かしており、それ以降一方的にライバル視されている。性能面では当て身技や捌き技、ステータス技などが豊富で、相手の攻めを利用してリターンを取るのが得意。
本作の変更点として特徴的なのが、“浪花の気焔”と呼ばれる強化システム。これは“鬼殺し”など一部の技をヒットさせた際に、追加でコマンド入力することにより獲得できるもので、クラウディオの“スターバースト”にやや似ている。獲得後は“愛染横打”などのヒット効果が変わり、より強力なコンボパーツとして使用できるようになっている。
ヒート発動時は“浪花の気焔”による強化がつねに付与された状態となり、ヒートタイマーを消費する形で、強化技が撃ち放題になっている。
プレイフィールは旧来通りの扱いやすさといったところで、連携技による削りや捌き技は依然強力。基本は“浪花の気焔”による強化を狙いつつ、相手がそれを警戒して固まるようであれば、“鬼灯”などの削りダメージで細かく体力を奪っていくという戦いかたがおもしろそうだ。
新技の“鬼首断頭”はヒット時に自動的に浪花の気焔を獲得する。獲得後は新技の“天神昇打”など、中距離で役立つ技が強化されるぞ。
リロイ・スミス
リロイは『鉄拳7』のDLCコンテンツとして登場したキャラクターで、ファンキーな見た目ながら“詠春拳”という中国拳法で戦う。相手の攻撃を捌きながら攻撃する攻防一体のスタイルを得意とする。
ヒート発動時は、下のふたつの強化が得られ、リロイの特徴である“攻防一体”の部分が色濃く反映された、おもしろい仕様となっている。
・“連環拳・剛”などの高速連続攻撃をガードさせた際の削りダメージが上昇する。
・“攤手水月突”などの捌き技や当て身技を成功させた際に、ヒートゲージが回復する。
そのほか、新技として“連環五行黄破”が追加。これはファランの“オーバーヘッドストライク”のように、初段がヒットすると投げ演出に移行するタイプの技で、スクリュー後の安定した追撃として使用可能に。威力もさることながら、とても見栄えのよい技なのでぜひ積極的に活用していきたい。
謄空落斧~沈潜袖撞~連環五行黄破のコンボ
新技の“沈潜袖撞”はスクリュー対応の新技。スクリュー後は『鉄拳7』のように、“空歩龍牙掌”の追撃も可能なので、状況に合わせて使い分けていこう。
リリ
リリは『鉄拳5 DARK RESURRECTION』で初登場したキャラクターで、モナコの石油王のひとり娘である。我流のバトルスタイルであり、アクロバティックな動きの技を複数持つほか、背向けからの攻めが可能なオリジナリティーの強いキャラクターだ。
リリのヒート発動時の強化点は、下の3つ。
・“ラビットエア”からの派生技がパワーアップ。
・“ラビットエア・ドゥジエム”が使用可能に。
・“スパインシュート”が強化
“ラビットエア”は小さく跳ねながら横移動をする技で、ここから“ラビットテール”や“ラビットスパインシュート”といった複数の技に派生する。ヒート発動中の“ラビット・エア・ドゥジエム”は、最初の“ラビット・エア”後に再度同じようなステップを踏む技で、機動力や幻惑効果が高くなる。もともと横移動が優秀なところに、強化された“ラビットエア”を駆使することで、バリエーション豊かな立ち回りが可能になるだろう。
“ラビットテール”は通常時はヒットしてもダウンしないが、ヒート発動中はダウンが奪えるようになる。中段技の“ラビットソング”はヒート発動技のためヒートラッシュが可能なため、手軽かつ強力な二択になるだろう。
ファラン
ファランは『鉄拳3』で初参戦を果たしたキャラクターで、『鉄拳2』に登場した“ペク・トーサン”の弟子。仁と戦い引き分けた過去があり、それ以来ライバル視している。
バトルスタイルはテコンドーで、複数の構え技からつぎつぎにくり出される連携には終わりがなく、一方的に相手を倒すこともできるオフェンシブなキャラクターである。
ヒート発動時は、ライトフラミンゴからの一部の蹴り技がパワーアップ。ヒット時の効果が変わるほか、ガード時の削りダメージも上昇する。無理に崩さずとも相手にガードさせるだけでガンガン体力を削る戦法が取れるというのは、幅広い戦略の可能性を感じさせるおもしろい要素だろう。
ヒート発動中の“プレデターバルディッシュ”は初段の下段技で相手を浮かせるため、3段目まで連続ヒットする。中段技の“クイックライトキック&ライトソード”とのわかりやすい二択が強力だ。
ブライアン・フューリー
ブライアンは『鉄拳3』から参戦しているキャラクターで、永久機関を内蔵したレプリカント(人造人間)。バトルスタイルはキックボクシングで、凶暴な性格と相まって爽快感のある攻撃が多い。
ブライアンは『鉄拳7』からの大きな変更点として、“スネークアイ”という強化システムが追加。これは飛鳥の“浪花の気焔”と同じようなシステムで、特定の技をヒットする際にコマンドを入力すると強化状態になる。“スネークアイ”時は“ネオマッハパンチ”のほか、“ミドルサイドキック”からの連携技である“ネオソウルイレイザー”など、コンボ面よりも立ち回りが強化されている印象だ。
プレイフィール自体は従来に近いため、過去作で使用したことのあるプレイヤーなら馴染みやすい。もともと攻めが強いキャラクターのため、削りダメージのシステムとの相性もよく、見栄えのいいコンボによる爽快感もある。個人的にはCNT版の中でもとくにイチオシのキャラクターだ。
新技の“ゴアパラベラム”は右ボディブローの連打から膝蹴りを放つコンビネーション。ヒート発動時は強化版の“ネオゴアパラベラム”が使えるようになり、リターンの高い中段連携になるぞ。
クラウディオ・セラフィーノ
クラウディオは『鉄拳7』から追加されたキャラクターで、“祓魔師集団・シリウスの射手”というエクソシスト組織のひとり。組織の中でも強力な能力者であり、と右腕に封印された“祓魔の禁呪”を使ったバトルスタイルを取る。
クラウディオはもともと“スターバースト”と呼ばれる特定の技を強化できるシステムがあり、ヒート発動中はそれらの強化技をヒートタイマーを消費することで、いつでも使用できる。強化技を使った際のタイマー消費量は3割程度なので、ヒート発動直後であれば強化技~強化技といったこれまでにはできなかった強力な連携を組むことも可能だ。
またヒートスマッシュの“ステッラ・カデンテ”は下段始動の打撃技で、ヒット時は投げ演出に移行する。クラウディオは下段攻撃のリターンに弱点があったため、ヒート状態限定とはいえ、ウィークポイントを補う強力な下段技が追加されたのは、非常にうれしいところだろう。
ヒートスマッシュの“ステッラ・カデンテ”は発生もかなり早い。ヒート発動中はスターバーストも使い放題となるため、クラウディオを使う上ではヒートシステムをうまく活用するのがポイントになるだろう。
...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202307/24310605.html