PLAIONは、Starbreeze Studios開発によるプレイステーション5、Xbox Series X|S、PC(Steam、Epic Games Store)用協力型シューティング『PAYDAY 3』を、2023年9月21日に発売する。本作は協力型シューティング『PAYDAY』シリーズの最新作。ひとりまたは最大4人でチームを組み、銀行や美術館など、多彩なロケーションで強盗を働き、大金を稼ぐという物語が展開される。
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そんな本作のクローズドベータテストに参加する機会を得たので、本稿ではテストプレイで体験した本作の仕様や魅力をお伝えしていく。なお、今回掲載しているゲーム画面や仕様は開発中のものであり、正式リリース時のものとは異なる場合があるので気をつけてほしい。
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ステルスと銃撃の両方が楽しめる強盗アクション
本作では、犯罪集団“PAYDAY Gang”の一員として、銀行や美術館を舞台にお金や美術品を盗んでいく強盗アクションが楽しめる。強盗の手段は “ラウド”(強行突破)と“ステルス”の2パターン。
ラウドは銃を使って警備員や警察とドンパチしながら目的の品を盗み出す豪快な方法。対してステルスはなるべく敵に気づかれないように強盗を行う方法だ。ステルスの場合は非殺傷プレイに加え、サイレンサー付きのピストルで暗殺するというプレイも可能。警察に通報さえされなければオーケーだ。ちなみに2013年に発売された前作『PAYDAY 2』では、プレイ開始時にラウドとステルスのどちらかのスタイルを選択して挑戦する仕組みだったが、本作ではプレイヤーの行動に応じて自動で切り換わる仕組みとなっている。
ミッションにおいては、プレイヤーは最大4人のチームを組み、さまざまな強盗ミッションに挑戦する。フレンドなどの知り合いを呼んでチームを組めるほか、マッチメイキングで世界中の人と一期一会の強盗体験をすることも。チーム内のプレイヤーが少ない場合はNPCが空いた枠に参加するので、ひとりや、友人とペアで遊ぶのも可能だ。
また各ミッションには、ノーマル、ハード、ベリーハード、オーバーキルという4つの難度が存在。難度が上がるとセキュリティが強化され、強盗がより難しくなる。シリーズ初心者やシューティングが苦手という人はノーマルがオススメだ。つぎの項目ではラウドとステルス、それぞれの特徴を紹介していく。
ただドンパチするだけじゃない! ラウドにも戦略が必要
本作のミッションはステルス状態から始まり、警察に通報されると強制的にラウドへと移行する仕組みになっている。最初からラウドで行くのか、ステルスに失敗したときのセカンドプランとしてラウドするのか、そこはチームメンバーと相談して決めることになる。
今回クローズドベータテストでプレイ可能だったミッション“悪人に暇なし”は、小さな銀行支店が舞台。ミッション説明欄に“仕事復帰”について記されていたため、恐らく最初のミッションなのかもしれない。
小さいと言っても警備員や監視カメラ、セキュリティゲートなど、防犯対策が細かく施されている。でもラウドなので関係ない! 店内でマスクを被ってレッツ強盗! ラウドに突入したら以下の手順を踏んで目的の現金をいただくことになる。
■ミッション“悪人に暇なし”(難度:ノーマル) ラウドの流れ
1:金庫の天井をブチ開けるための装備が投下されるまで持ちこたえる
2:投下された爆破装置を金庫室の真上の廊下に設置
3:一定時間ごとに投下されるサーマイトを爆破装置に投入
4:サーマイトをすべて投入したら爆破まで一定時間耐える
5:爆破した穴から金庫室に入り、大金のある部屋の扉をロックピックで開ける
6:8つの札束の塊に仕掛けられた、銀行強盗対策の爆弾“ダイパック”をすべて無効にする
7:札束の塊が入ったバッグを持って合流地点へ
8:逃走を阻むバリケードの装置をふたつ解除する
9:逃走用車両が到着するまで合流地点付近で警官隊と交戦しながら持ちこたえる
10:逃走用車両到着後、車両にバッグを積み込んでパーティーメンバー全員で脱出する
これらの段取りを警察と戦いながらこなす必要がある。警察も手強く、時間経過によって機動隊やスナイパー隊などが投入されるため、時間を掛けすぎると現金を運ぶどころではなくなる。ラウドは時間との勝負なのだ。
ラウドでは警察の到着・突入を少しでも長引かせることが重要。その方法が人質交換だ。施設内に残っている民間人(職員)を人質として選択すれば警察との交戦を遅らせられる。ラウドにおける必須テクニックだ。
爆破装置とサーマイトは銀行の屋上や駐車場に投下される。素早く回収して指定のポイントに設置し金庫室に入るための準備を進めていく。設置・爆破の最中も当然の如く、警官が攻めてくる。序盤の交戦で注意したいのはシールドを持った警官の存在だ。シールドは非常に大きく、前方からの銃撃が一切通用しない。シールド持ちは素早く側面に回って銃撃、または山なりにグレネードを投げて一掃するようにした。また警官の中には火災報知器を作動させて爆破を阻止しようとする者も。事前に火災報知器の場所を把握しておくことも重要だ。
警官の猛攻や火災報知器の脅威を凌いだら、お待ちかねの札束ちゃんとのデートタイム。金庫室に入ったらロックピックでドアを開ける。中には札束の塊がたくさん! 至高の光景だが、ウカウカしてはいられない。時間が経てば金庫室に警官が入ってくるのに加え、札束にはダイパックが仕掛けられている。ダイパックとは銀行強盗対策の爆弾。解除に遅れると札束とともにあの世行きなので手早く解除する。
ロックピックは、ボタン(キー)をタイミングよく押すミニゲーム形式。
解除できたら札束を調べてバッグ化。あとはこのバッグを合流地点に到着する逃走用車両に詰め込むだけだ。だけとは言ったが、ラウドでは逃走用車両の到着まで時間があるため、当然交戦は必至。さらに、クリアーだけであればバッグは3つでいいのだが、もっとお金を稼ぎたい場合は、ほかの札束バッグも逃走用車両に詰め込む必要がある。ただし、バッグを持てるのはひとりひとつまで。つまりどうするかと言うと、バケツリレーの要領で逃走用車両到着地点までバッグを運んでいくことになる。もちろん警官と交戦しながら!
銃を乱射しながら地面にばら撒かれた大量のバッグを拾っては投げをくり返す光景はちょっとおもしろかった。でも本作の銃やスキンは強盗で得たお金で購入するため、できるだけ多くの報酬が必要になる。今回マッチメイキングでいっしょに遊んだプレイヤーの多くが、皆淡々とバッグをリレー形式で運んでいた。
ここまで来るとある程度の時間が経過しているため、警官側もより強い武装で登場する。弾丸も容赦なく飛んでくるため、クルマなどの遮蔽物を使いつつ、逃走用車両の到着を待つ。ちなみにNPCやプレイヤーは体力がゼロになるとその場で倒れてしまうが、数回は助け起こしが可能なので仲間が誰かしら生きていれば立て直すことが可能だ。
ついに逃走用車両が到着。あとはバッグを詰め込んで、車両脇に出現する脱出エリアへ飛び込むだけ。これがラウドの一連の流れだ。戦闘しながらの爆破やバッグの運搬がとにかくたいへん。時間を掛けると警官が強くなる仕様のおかげでつねに緊張感のある戦いを楽しめた。また序盤の人質交換や、強化された警官戦の立ち回りも重要で強行突破の中にさまざまな戦略があったのもおもしろい点だった。
ステルスは位置の把握とタイミングが重要! スマートな強盗もラクじゃない
続いてステルス。流れは以下のとおりだ。
■ミッション“悪人に暇なし”(難度:ノーマル) ステルスの流れ
1:警備員が腰にぶらさげているセキュリティ室のキーカードを盗む
2:キーカードで入れるセキュリティ室に入ってセキュリティシステムを無効化
3:電源室で金庫室に入るためのゲートの電力を止める
4:セキュリティ室で制御ボックスを起動
5:金庫室のゲート前にある制御ボックスで正しいスイッチを押す
6:金庫室に入るために幹部をひとり捕まえる
7:幹部を使い、金庫室のロック入力を解除
8:ロック番号を入手して金庫室の扉を開ける
9:8つの札束の塊に仕掛けられた、銀行強盗対策の爆弾“ダイパック”をすべて無効にする
10:札束の入ったバックを持って銀行の脇に止めてある逃走用にバックを詰め込んで脱出
本作のマップは不審な行動をしなければ自由に移動できる“パブリックエリア”、警備員や監視カメラに見つかると面倒なことになる“プライベートエリア”、見つかっただけでアウトの“機密エリア”の3つに分かれている。ステルスはパブリックエリアでの行動が多く、警備員や監視カメラにつねに注意を払う必要がある。ただし警備員や監視カメラの視界に入っても2~3秒であれば発見状態にはならずセーフなので、慎重かつ大胆に動くことも大事だ。
警備員は巡回ルート内を行ったり来たりする。しゃがめば背後にいてもバレづらい。
監視カメラは左右に首を振って監視を行うため、必ず死角が生まれる。カメラの真下である壁際も死角だ。
プライベートエリアで警備員に見つかると「ここは関係者以外立ち入り禁止だよ。出口まで案内するのでついてきて」といった感じでパブリックエリアまで誘導される。優しい! なので見つかったら即アウトという訳ではない。
ただし監視カメラに見つかると警戒状態となり、警備員が巡回を強化する。この状態で見つかると手錠でこちらを拘束してこようとする。逃げれば警察を呼ばれて即ラウドへ突入だ。逆におとなしくし手錠をかけられると身動きが取れなくなり、そのまま一定時間が経過するとゲームオーバーに。手錠は仲間に助けてもらうか、自身で手錠を解錠するスキルを使えば脱出可能。なお、手錠をかけたあと警備員は目の前をウロウロしているので、どちらにせよ近接攻撃やサイレンサー付きピストルなどで始末しないと大ごとになる。
ちなみに近接攻撃や武器、ジャンプ(窓の乗り越え)は強盗マスクを被らないと使えない。“強盗マスク=ラウド”ではないが、その姿を監視カメラに見られると即通報なので立ち回りが難しくなる。また一度マスクを被ると外せないため、戦略も大きく変わってくる。
プライベートエリアには、多数の銀行職員もいるが、目の前を通るだけなら一切警戒されない。ただし視界内でロックピックを使ったり、書類を調べたり、強盗マスクを被ったりすると警備員を呼ぶため、事態が悪化するケースも。
このように警備員、監視カメラ、ときには職員の目を気にしながら盗みやスイッチ切り換えなど、さまざまな段取りをこなさいといけない。タイミングを間違って視界に入ったり、操作を職員に見られて面倒な展開になったりと、ステルスはかなり神経を使うプレイだった。じつのところ、筆者は途中でバレてしまい、ステルスを完遂できなかった……。いま思えばサイレンサー付きのピストルで警備員や監視カメラ、職員を排除すればステルスも可能だったかも。
今回のプレイでは残念ながらステルスクリアーできなかったが、ラウドとはひと味もふた味も違った強盗アクションを味わえた。見つからないように動くドキドキ感、見つかったときのリカバリーなど、より緻密な立ち回りが要求されるのでラウド以上にやり応えがあった。またプレイヤーの人数に応じてキーカードの種類、警備員や監視カメラの数・配置、キーカードで開く部屋の場所が変化するのも見どころのひとつ。マルチでは小まめなコミュニケーションや役割分担が必須になるので、チームでの強盗アクションがより色濃く楽しめるはずだ。
ロードアウトでキャラクターをカスタマイズしよう
本作ではミッションをクリアーすると、プレイヤー経験値、武器経験値、お金が得られる。経験値が溜まり、プレイヤーレベルが上がると新たな武器やアイテム、武器レベルが上がると装備していた武器のカスタマイズパーツが開放される仕組みだ。お金はショップで新たな武器やスキンの購入に使用する。開放・購入したそれらのものをカスタマイズするのも醍醐味のひとつと言える。
■ロードアウトのカスタマイズ要素
プライマリ武器:アサルトライフル、ショットガン、サブマシンガンなどのメイン武器。
セカンダリ武器:ハンドガンやリボルバーなどの補助で使う武器。
設置型アイテム:セントリータレット、医療バッグ、弾薬バッグ、アーバーバッグなど、設置して自分や味方をサポートするためのアイテム。
オーバーキル武器:特定の状況下でのみ使用可能な武器。
アーマー:防弾能力と移動速度が変化する装備。移動速度が速くなるほど、防弾能力が下がる。
投擲物:フラググレネード、フラッシュバングレネード、投げナイフのいずれかが使用可能。
ツール:超小型カメラ、超低周波地雷、ECMジャマーなど、監視や妨害で使えるアイテム。
スキル:4つまで装備できるパッシブ効果。ミッションをクリアーすると新たなスキルが開放されていく。
ロードアウトでカスタマイズできる項目は多岐に渡る。プライマリ武器はサイト、バレルエクステンション、バレル、グリップ、マガジン、ストックなどが付け換えでき、武器の性能が大きく変化する。ラウドにおける大事な相棒なので、自分に合ったカスタマイズを見つけると銃撃がより一層楽しくなる。
ロードアウトの中でもとくに重要なのが100種類以上のスキルだ。最大4つまで装備できる特殊能力で、強力なものが多いため、ほかの要素よりもさらにプレイスタイルに大きな影響を与える。アイテムの回復量を高めるシンプルなものから、弾丸を3撃つ度に与ダメージが増加する強力なものなど、多種多様なスキルが用意されている。
さらにキャラクター、マスク、手袋、スーツといった外見の変更も可能。その中でもマスクは柄や色などを細かく設定できる。外見は性能に一切影響しないものの、本作における勝負服なのでこだわってカスタマイズするとマルチプレイがもっと楽しくなるだろう。
自由度と戦略性の高い骨太な強盗アクションが楽しめる快作
ステルスは行動ルートの確立や慎重かつ大胆な判断と行動、ラウドは人質交換によるネゴシエーションや強力な警官との銃撃戦など、それぞれに難しさ、やり応え、独自の戦略があり、どちらを遊んでも濃密な強盗アクションを楽しめた。プレイの状況に応じてステルスからラウドに切り換わる仕組みも秀逸だった。この仕組みのおかげで、「ステルスに失敗しても大丈夫」という心の余裕が生まれ、どんどんステルスに挑戦できたのも大きかった。さらに警報が鳴り響く絶体絶命の中でプランを変えて強盗する、というストーリー性の強い演出・体験が味わえるのもおもしろい点だと感じた。
ロードアウトのカスタマイズも戦略の幅を広げる魅力的な要素だ。スキルの効果はどれも強力で、組み合わせるのが本当に楽しかった。銃のカスタマイズも奥が深く、お気に入りの銃を自分好みに改造できるのはガンマニアにとってはたまらない要素と言える。自慢のロードアウトと戦略で強盗がうまく行ったときのよろこびはひとしおだ。
ド派手なラウドとスマートなステルス、そんな自由度と戦略性の高い骨太な強盗アクションを楽しめる『PAYDAY 3』で、強盗映画のようなドキドキハラハラ感を味わってみてほしい。
『PAYDAY 3』
プラットフォーム:プレイステーション5、Xbox Series X|S、PC
発売日:2023年9月21日発売
発売元:PLAION
開発元:Starbreeze Studios
価格:6160円[税込]
対象年齢:CERO 18歳以上のみ対象
備考:Xbox Series X|S版とPC版はダウンロード専売 Xbox Game Pass対応 プレイステーション5版とXbox Series X|S版の『Silver Edition』は9680円[税込]、『Gold Edition』は12990円[税込]、PC版はDeep Silverより2023年9月22日発売で、通常版は4699円[税込]、『Silver Edition』は8900円[税込]、『Gold Edition』は11550円[税込]
『PAYDAY 3』PlayStation Storeサイト
『PAYDAY 3』Microsoft Storeサイト
『PAYDAY 3』Steamサイト
...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202308/15313033.html