『フラッターアウェイ』カピバラに癒されたり、緑豊かな大自然をたっぷり堪能したりできる、まったり系アドベンチャー。忙しい人にこそ時間を忘れて遊んでもらいたい一作【おすすめゲームレビュー】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

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　ファミ通.comの編集者＆ライターが夏休みのおすすめゲームをひたすら紹介する連載企画。今回おすすめする作品は、Nintendo Switch、PC用ソフト『Flutter Away フラッターアウェイ』だ。

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【こういう人におすすめ】

熱帯雨林の動物や植物が好きな人
カメラで撮影するゲームを求めている人
綺麗な景色や、かわいらしいカビパラで癒されたい人

Qマインのおすすめゲーム
Flutter Away フラッターアウェイ

プラットフォーム： Nintendo Switch、PC

発売日：2023年8月3日発売

発売元：Runaway Play

開発元：Runaway Play

価格：各1500円［税込］

ジャンル：アドベンチャー

対象年齢：IARC 3歳以上対象

備考：ダウンロード専売

『Flutter Away フラッターアウェイ』ニンテンドーeショップサイト

『Flutter Away フラッターアウェイ』Steamサイト
熱帯雨林の豊かな自然を体感する小探検ゲーム
　アマゾンの熱帯雨林を舞台に、蝶の研究者であるプレイヤーが珍しい蝶を見つけたり、豊かな自然を体感したりしながら5日間のキャンプを満喫するアドベンチャーゲーム『Flutter Away』。プレイヤーは熱帯雨林に生息する動植物や綺麗な景色を目と耳で堪能しつつ、それらをカメラで撮影し日誌に記録していく。

　旅行するにもお金がかかるし、何よりも暑い……。でも豊かな自然や動物で癒されたい！　そんなワガママな願いを叶えてくれるのが本作だ。

主目標はToDoリストの達成と蝶探し。でも自然を楽しむ寄り道こそが本作最大の魅力！
　本作は熱帯雨林の大自然を満喫する作品だが、ただ漠然と楽しむだけではない。ストーリーを進めるために、プレイヤーは毎日ふたつの目標をこなす必要がある。
　まずはToDoリスト。いわゆるやることリストだ。昼と夜、それぞれ4つずつやるべきことが用意されているので、自然を探索しながらそれらをこなしていく。リストの内容は動植物を見つけたり、撮影したりといったシンプルなものが多く、特段難しいことはない。

　ToDoリストと併行して、もうひとつやるべきことがある。それは蝶を1日3種類発見すること。蝶は上空を飛んでいたり、木に隠れていたりするので周囲を見渡しつつ、時には木を揺らして蝶を見つけよう。見つけたらカメラで撮影し、止まり木を使って蝶を間近で観察。こうすることで日誌に蝶の写真や情報が記録される。なお、蝶が出現する時間帯は日誌に書かれている。

止まり木を使うと蝶を間近で観察でき、模様や色がより鮮明にわかる。

　昼のToDoリストの達成と蝶捜しを終えると、日が沈む。夜になってもやることは変わらない。同じように夜のToDoリストと蝶探しをすべてこなす。完了するとテントが開き、寝ることでつぎの日に時間を進められる。これを5日間くり返すとゲームクリアーだ。

テントで寝る際、その日撮影したお気に入りの写真を日誌に貼り付けることができる。お気に入りの写真で日誌を自分色に染めていくのも楽しみのひとつだ。

　ToDoリストと蝶探しは一要素に過ぎない。どちらかと言えば、リストと関係ない動植物や景色を見つけてつぎつぎと写真に収めたり、熱帯雨林の自然を徹底的に満喫したりする、寄り道こそが本作最大の魅力と言える。
　それを体現するかのような要素も用意されている。それが“隠された秘密”だ。これは特定の動植物や景色、動物の痕跡などを撮影すると日誌に、撮影したものにまつわるイラストが記録されていく、いわゆるやり込み要素だ。イラストもかわいらしく、隠された秘密を見つけるたびにホッコリさせられる。

たとえば、セアカヤドクガエルを撮影すると……。

日誌にある隠された秘密のページに、セアカヤドクガエルのイラストが記録される。

　本作はやらなければならないこと（ToDoリストと蝶探し）に捕らわれ過ぎず、ありのままの自然を見て撮って楽しんでね、という作りになっている。クリアーに固執せず、1日1日をゆっくりまったりと過ごすのが、本作を最大限に楽しむ方法なのだ。

熱帯雨林は時間帯によってさまざまな顔を見せる。夜には満点の星空も。

カピバラとサウンドに癒されまくる！
　本作をプレイしていて筆者が癒された要素がふたつある。ひとつ目はカピバラとの交流だ。ToDoリストの中には毎日必ずカピバラに関する内容が用意されている。

　最初は近づくだけで逃げられてしまうが、日に日に距離が近づいていき、果物を上げたり、撫でたりできるようになる。仕草や鳴き声もかわいらしく、終始癒されっぱなしだった。あまりにも愛着が湧きすぎてクリアー後の喪失感が半端なかった……。カピバラは本作のメインヒロインと言っても過言ではない！

　もうひとつの癒し要素はリアルなサウンド。本作は音にもこだわっており、水のせせらぎや滝の流れる音、鳥の鳴き声、キャンプファイアーの薪木が燃える音など、さまざまな音色を楽しめる。キャンプのイスに座ってじっと景色を見ながら耳を傾けると、スーッと心が晴れていく。イヤホンで聴くと臨場感が増し、まるで本当に熱帯雨林にいるかのような気分が味わえる。ヒーリングミュージックとしてもおすすめだ。

すべてを忘れて急がず焦らずプレイするべし！
　本作を遊ぶときは「ToDoリストを埋めよう」「蝶を早く捜そう」と思ってはいけない。目の前に広がる熱帯雨林を目と耳で楽しみつつ、気に入ったものをどんどん撮影して自然を満喫することが大事。そのついでにToDoリストの達成や蝶の発見をするぐらいがちょうどいい。ゲームというよりかは観光気分でプレイすると、本作の魅力を十二分に堪能できるはずだ。

　カピバラと交流したり、珍しい蝶を間近で観察したり、隠された秘密を見つけたりと、熱帯雨林を心ゆくまで堪能できる『Flutter Away』。大自然やカピバラが好きな人にとっては、最高に癒される一作となっている。また忙しい現代人にこそ深く考えずにスローペースで遊んでもらいたい作品でもある。ぜひ本作で疲れた心を休めてみてはいかがだろうか。

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...以下引用元参照
引用元：https://www.famitsu.com/news/202308/16313367.html