2023年9月21日~24日に千葉県・幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2023(TGS2023)に、MMORPG『Wayfinder』を開発したスタジオ“Airship Syndicate”がブース出展。本作はプレイステーション5、プレイステーション4、Steam向けにアーリーアクセス版を配信中である。
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本稿ではブースの様子や、Airship Syndicateのスティーブ・マドゥレイラ氏とAJ・ラサラシナ氏に聞いたアップデート中盤の内容、本作の開発へのこだわりなどをお届けする。
アップデート中盤でライブイベント、新たな武器が追加。新規ボスはかなり歯応えあり
Airship Syndicateのブースには試遊台が設置され、配信中のアーリーアクセス版が遊べるようになっていた。
一方で、我々ファミ通.comは、ひと足先にアップデート中盤のパッチを当てたあとのゲームプレイを見させていただく機会に恵まれた。スティーブ氏がアップデートの解説をする横で、AJ氏がプレイする画面を披露してくれた。
新しい武器“ジャガーノート メイス”追加
アップデート中盤で追加される新武器“ジャガーノート メイス”。槍のような長い柄の先にノコギリ状の歯がついた武器だ。
槍のような見た目だが、モーションはブンブンと振り回す感じで、どちらかといえばハンマーのような動きに近い。
新しい遠征“グルーム・ダンジョン”
新たな遠征先として、“グルーム・ダンジョン”が追加される。
新ボス“ドリル・マシン”追加
ダンジョン内の新しいボスも登場。
追加される“ドリル・マシン”は、液状の毒をひっきりなしに撃ってくる。その頻度と、攻撃範囲の広さのせいで、安全に攻撃できるエリアを見つくろうにも一苦労。囮役と毒のスリップダメージを回復する役、そしてダメージを稼ぐアタッカーと、パーティー内での協力が鍵となりそうだ。
シーズン中盤アップデート情報
新しいライブイベント:コール・オブ・ザ・ボイド+限定グルーム・ダガー報酬
サイドクエスト:
ファイナルスコア- ドリルマシンのアンロック
混沌の先触れ - ハイランド・ファイヤーロード
血統と遺産:ダヴィン&ハンス
新たな狩り:ドリルマシンのボス
ロスト・ゾーン:グルーム・ダンジョン
武器:ジャガーノート
発売日/時期:10月上旬
開発スタッフインタビュー。“グレンデル”のアニメーションPVを作ったのは『スパイダーマン:スパイダーバース』のスタッフ
スティーブ・マドゥレイラ
(写真右)スタジオAirship Syndicateの共同設立者。『Wayfinder』ゲームディレクター。文中はスティーブ。
AJ・ラサラシナ
(写真左)マーケティング&エンゲージメントディレクター。文中はAJ。
――せっかくの機会なので改めてお聞きしますが、『Wayfinder』はどのような点にこだわって開発されたゲームなのでしょうか?
スティーブキャラクターにこだわった、オンラインのアクションRPGです。マルチプレイの楽しさを追求しています。
AJオンラインゲームなので、いっしょにダンジョンを攻略することやハウジングの機能など、マルチプレイ要素はたくさん取り入れています。
スティーブ現在実装されているエリアはふたつで、ひとつは“スカイライト”。ソーシャルに楽しむことをメインとしたエリアです。もうひとつのエリアが“オーバーランド”で、こちらは35人くらい入れます。ダンジョン攻略などをメインとした拠点ですね。本作はソロプレイもできますし、友人とプレイしてもいいし、まったく知らないプレイヤーともマッチングして遊ぶことができます。
攻略のひとつの要素として、“エコー”という機能があります。エコーはモンスターを倒すとドロップするもので、キャラクターや武器に装備することができます。エコーにはそれぞれさまざまな能力があるので、これらをカスタマイズすればキャラクターや武器を強化できますよ。
本作はこれからフリープレイに移行していく予定ですので、多くの人に遊んでもらいたいです。
AJ課金要素としては、キャラクターや武器の見た目を変えられるコスメティック的なアイテムをストアで購入するというものがあります。
――キャラクターである“ウェイファインダー”にはそれぞれモチーフ武器がありますよね。本作の仕様として、どのウェイファインダーも好きな武器を装備できるようになっていますが、モチーフ武器だと有利になるとか、逆にそうでないと不利になる、といった要素はあるのでしょうか。
AJもともと、ニスはダガー、カイロスは鎌などの武器を持っていますが、それを装備しないと強くなれない、ということはありません。エコーによる強化もできますしね。
スティーブこのゲームは友人や、マッチングしたほかのプレイヤーとの戦略が鍵となるので、誰かがダガーを装備していたら自分は銃にするとか、そういう風に武器を選ぶのもアリです。
――ヴェノメスのスキルはヒーラー寄りですが、ダガーを持たせてゴリゴリの近接型ヒーラー、とかいうビルドも可能だと?
AJもちろん可能です。エコーも適したものを装備すれば形になるのではないでしょうか。
スティーブただヴェノメスにはヒーラーという役割があるので、そこはあまり逸脱しないようにしていただけると……(笑)。
――エコーのシステムについて詳しくお聞きしたいです。
スティーブエコーはモンスターを倒すとドロップするもので、体力や攻撃力の増加など、その能力はランダムです。キャラクター、武器、それぞれにエコーが装備できるスロット上限があります。ボスがドロップするエコーは強力なものが多いです。
AJキャラクターを強くするには、キャラクターや武器そのものを強化するよりも、強いエコーを探して装備するほうがいいかもしれません。
スティーブエコーの内容によっては、装備できるレベル上限があります。強いエコーほど要求してくるレベルが高いので、まずはレベルを上げるというのも手ですね。強いエコーを拾った場合は、装備できないからといって捨てるのではなく、キープしておくといいでしょう。
――先日、新ウェイファインダー“グレンデル”のPVが公開されました。彼について詳しくお聞きしたいです。
AJ彼は、本作初となる人間ではないウェイファインダーです。バーサーカータイプのキャラクターですね。
スティーブアビリティの特徴としては、受けるダメージが蓄積するとバーサーカー状態になる、というものがあります。接近戦が得意なキャラクターで、周りのものを巻き込んで攻撃するような範囲攻撃もできますよ。
AJ彼の武器は両手で持つようなものすごく大きいハンマーです。
スティーブほかの武器でもそうだったように、グレンデルの武器はほかのウェイファインダーに装備することも可能です。
――グレンデルが追加されるのはいつでしょうか?
AJ具体的な日にちはまだ出せませんが、シーズン2が開始されるのと同時になるはずです。彼がシーズン2のコンテンツのメインになります。
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――現在6名のウェイファインダーが実装されていますが、キャラクターを作る上で造形へのこだわりなどはどういった部分にあるのでしょうか。
AJ我々が開発した『Ruined King:A League of Legends Story』、『Darksiders Genesis』などにも共通することなのですが、ストーリーを重要視しています。キャラクターのバックボーンを丁寧に作り込んだり、キャラクターにまつわるストーリーのPVを制作したりなど、キャラクターの物語性を大事にしていますね。
――新しいウェイファインダーはどのくらいの頻度で追加されるのでしょうか。
AJ新ウェイファインダーはシーズンのアップデートごとに追加される予定です。シーズンは約3ヵ月ごとに切り替わります。現在は4体の新ウェイファインダーを制作しているところです。
新ウェイファインダーが発表されるごとに、グレンデルのPVのようなアニメーションPVを発表する予定でいます。グレンデルのPVは『スパイダーマン:スパイダーバース』の制作に携わったクリエイターが作ってくれたんですよ。
――ウェイファインダーごとの使用率はどのようになっていますか?
AJほとんど同率ですね。かろうじてニスがちょっと多いかな、というくらいで。ほぼ偏りはないです。
――アーリーアクセス版を配信して、この国の盛り上がりがいいとか、とくに反響のあった地域はどこなのでしょうか。
AJいちばんはアメリカですね。あとは本作のアートスタイルのウケがいいのはブラジルです。アニメチックなキャラクターなので、もう少しアジア圏のプレイヤーの反応も期待したいです。
――最後に、日本のプレイヤーに向けてメッセージをお願い致します。
AJ日本のアニメやゲームが大好きで、今回初めて東京ゲームショウに参加したのですが、憧れの日本に来られて嬉しかったです。本作も日本のアニメ作品や多くのゲームから影響を受けて作られていますので、日本の皆さんに遊んでいただけたら幸いです。
スティーブ 私たちAirship Syndicateの“Airship”は、『ファイナルファンタジー』シリーズのロゴの飛空挺から取ってきているんですよ。それくらいJRPGが好きなメンバーが集まっているんです。日本の皆さんからのたくさんのフィードバック、お待ちしております。
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...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202309/27318161.html