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『スト6』最優秀キャラクターは飛んで降りるアノ娘? "SFL: Pro-JP 2023"をデータで振り返る――勝敗データから意外なキャラクターの長所・短所が明らかに | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

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 2023年7月7日より開催されている『ストリートファイター6』の公式チームリーグ戦“ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023(以下、SFL2023)”の振り返りリポートをお届けする。

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 SFL2023は、人気対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』の公式チームリーグ戦。“東大卒プロゲーマー”ときど選手や、“進撃の重戦車”ふ~ど選手といった有名選手がそれぞれチームを組み、夢のチームマッチをくり広げる大会である。

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2ndステージまでが終了
 記事執筆時点(2023年11月29日)では、参加9チームのうち3チームが脱落する1stステージを経て、6チームがプレイオフへの出場権をかけて戦う2ndステージまでが終了。2ndステージ1位通過のFAV gamingは、グランドファイナルへ出場。2~4位のDetonatioN FocusMe、Saishunkan Sol 熊本、魚群がプレイオフへ進出する。
 惜しくも、CYCLOPS athlete gaming OSAKA、忍ism Gamingは敗退となってしまったが、最後にGO1選手が見せた涙はチームの絆を表していたと思う。まだ見ていないという人は、ぜひ最終戦だけでも見返してみてほしい。

「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023」2nd STAGE 第10節

 さて、ここでお知らせだが、この後開催されるプレイオフのWEB先行視聴チケット、グランドファイナル会場観戦チケットが現在販売中なので、激闘を観戦したい人は下記ボタンリンクよりチケット購入しよう。

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数字は嘘をつかない!? SFLをキャラクターにフォーカスした勝敗で分析する
 “日本最強”のツワモノたちが集うストリートファイターリーグ。その激闘を細かに分析してみたことはあるだろうか。
 今回は、筆者が本記事のために計測したあるデータをもとに、1stステージ・2ndステージを振り返っていこうと思う。そのテーマはズバリ、“キャラクター”だ。プロ同士の激闘を一歩引いた位置から、キャラクターという要素にフォーカスしてデータを収集、すると意外な発見があったので読者の皆と共有していこう。表組が小さいと思う人は、画像をクリックして拡大しながら確認してほしい。

1stステージ

2ndステージ

総合

 こちらが、今回用意したデータだ。キャラクターの横にある数字が使用人数で、横軸が勝利数となっている。たとえば、1stステージではルークがケンに2勝している、ということがこのグラフでわかる。まとめてみてから気づいたことだが、参戦したてのAKIと、“ある1キャラクター”を除き、意外にも全キャラクターが参戦しているのであった。……リュウの強化が待たれるばかりである。
 2ndステージからはホーム&アウェイルールと言って、アウェイ側の選択キャラクターを確認してからホーム側がキャラクターを決定できるルールがあるほか、本グラフでは選手の実力などは一切考慮に入れていない。単純なキャラクターの勝敗のみを計測したものなので、別の要素を加味すれば本考察の結論は異なることもあるだろうが、そこは“こういうデータをもとに考えたらこうなった”というひとつの仮説として見てもらえるとありがたい。
意外に“あのキャラ”はプロシーンでの活躍が少ないのか……? 勝敗数でみると意外なバランスが判明
 さて、本グラフを計測中に筆者が思ったことは、「あれ、JPって意外と負け数が多いんだな……。」ということである。グラフの縦軸を見てみると、敗北数の合計値がもっとも多いのがじつはJPなのである。

 印象的なのが春麗、ディージェイに対する敗北数で、筆者が特筆したいのが春麗だ。いまでこそ「使いこなせば最強」との声も多い春麗だが、SFL開戦当初はいまほど注目度の高いキャラクターではなかったように思う。どちらかというと、ルークに再注目の声が上がり始めていた時期だ。そんな未開発期での勝利は注目に値すると筆者は考えたわけである。
 そこで、開戦当初の試合を振り返ってみると、「JPは対策すればいける」という初期の評価から、現在の「対策しても強力」という評価へ推移していく片鱗が見えてきたのであった。

これがSF6日本最速のTOPANGAキャラランクじゃい!! https://t.co/Z1tAPoMCTg マゴ (@magotto3)
2023-06-07 23:28:48

 参考までに、こちらが発売初期のTOPANGAメンバーによるキャラランク表。キャミィと春麗の位置が今現在の評価とは少々異なる点が印象的だ。
最強の矛が見せた“サイコパワーの崩しかた”。じつはその後の展開にも影響があった名試合を振り返る
 SFL観戦者は「春麗はJPにいける強いキャラ」という印象を持っていると思うが、筆者は個人的にある試合がきっかけであったと思う。それが、1stステージ1節。ACQUA JP VS sako春麗の試合だ。

 ACQUA選手のJPとsako選手の春麗の試合は、先述した通り1stステージ第1節での試合。つまり、『ストリートファイター6』のSFL初日での出来事であった。
 当時から注目度の高かったJPに対し、現在でのジュリくらいの空気感だった春麗。この試合当日、筆者はsako選手のファンではあるが、「正直、この組み合わせはきびしいのでは……?」と思っていた。

当時の筆者は、春麗が勝つビジョンがまるで思い浮かばなかったのだが……。

 ところが、ふたを開けてみればsako選手の3-0勝利であった。一体、何が原因なのだろうか。
 試合を見返してみたところ、sako選手のジャストパリィの狙いどころ。たとえば“ODトルバラン”1段目をジャストパリィしてからドライブラッシュで反撃といった、一歩先を行く対策が光っていたことも要因のひとつだが、“殴り合い(弾の打ち合い含む)でのダメージ負け”が顕著に出ている印象だった。
 よく考えてみれば、本仮説できびしいとされているもうひとりのキャラクター・ディージェイも、春麗同様に高火力が特徴のキャラクターである。

ODトルバランジャストパリィ→ラッシュというJP攻略。発売当初にこの攻略を持ってくるあたりがじつにsako選手らしい。

 データ、そして試合を見返してみると、大会等の緊迫した差し合いが生まれやすいシーンにおいては、火力差が生まれる高火力キャラクターとのマッチアップがきびしいのではないか、という説が見えてくる。JPの弱点として、これまであまり提唱されていない新発見ではないだろうか。
 ところが、本データ観測には続きがあって、じつはJPが春麗に勝利し始める転換期というものが、1stステージに存在する。(2ndステージはホーム&アウェイシステムで対戦を避けたのか記録がない。)

フェンリっち選手が見せた“答え”とは? 現在の評価への第一歩かもしれないJPの巻き返し
 それが、1stステージ第7節、sako選手の春麗 VS フェンリっち選手のJPでの試合である。この試合を機に、以降の試合でJPが春麗に勝ち越していた時期というのが存在するのだ。それが、このデータの春麗3敗という数値に直結している。
 憶測の域を出ないが、1stステージ第1節でのインパクトのある勝利を経て、フェンリっち選手が春麗対策を進めた結果なのではないだろうか。

 試合内容を見てみると、火力差で圧倒されたACQUA選手の反省点を受けて、立ち強パンチやラッシュコンボといった火力に直結する行動が如実に増えている。バーンアウトしながらでも画面端に追いつめたり、火力を出すためにドライブゲージを惜しみなく使ったりと、“押されない試合作り”を意識していたような印象だ。
 また、春麗の特殊な構えである行雲流水からの派生に対する当身技“アムネジア”など、随所からも春麗対策をしてきたことがうかがえる。とにかく春麗の得意距離で、かつJPが不得手とされる中距離を、何が何でもキープさせない立ち回りが功を奏していたように思う。

バーンアウトしてでもラッシュコンボを選択する場面が多かったフェンリっち選手。

 この後は、JPと春麗に対して多少安定した成績を出し始めるJP。強パンチの多用、コンボの発展、セットプレイの開発など、さまざまな要素がかみ合った結果だろう。データ上でのある気づきから考察を進めてきてみたが、強攻撃を立ち回りで使うという現在のJPのスタイルは、こういった“火力差に苦しむ”という経緯で生まれたのかもしれない。プロシーンをじっくり観察してみると、意外な発見があるものだ。

いまこそかなり使われる立ち強パンチだが、序盤のSFLではそこまで使われていないので、改めて見返してみると興味深い。

 今回、計測をしてみた筆者の感想としては、「JPの強さは振るいにかける能力」という感じだ。表を見る限り、JPは意外と全キャラクターにまんべんなく勝ったり負けたりといった印象。ルークやケン、キャミィのような目立った活躍はなく、むしろ上位キャラクター、とくにディージェイにかなり負けている。敗北数だけでいえば全キャラトップで32敗しているのだ。
 とどのつまりは弾撃ちを得意とするキャラクターなので、飛ばれるリスクを考えると容易に弾が撃てないとか、注目キャラクタ―ゆえに対策が進んでいるなどの要因が考えられるが、今回のデータ収集を通して「意外にもJPはそこまで強くない」という印象を抱いた。

ケンとルークって結局どちらが強いのか。結論は……
 ケンとルークって結局どちらが強いのか。最近割と耳にする議題である。飛び道具と昇龍拳を持った“胴着系”のキャラクターで、どちらの方が強いのか。リュウのことは一度置いておくとこの2キャラクターが議論の対象となるわけだが、せっかく今回はデータという根拠があるのでそれに基づいて考察してみよう。

ケンとルークは使用人口が最も多く、戦術も近しいことが可能である。ルークの方が、若干ディフェンス面が強いだろうか。

 直接対決の結果を見てみると、ルークがケンに3勝、ケンはルークに2勝と均衡しているように見える。だが、じつはケンがルークに初勝利したのは1stステージ第8節と、いささか遅い時期であった。まずは、ここに注目してみたいと思う。対戦カードはときど選手のケン VS ももち選手のルークであった。

お互いに古くからのライバル関係として知られる両選手。古くは『ストIII』のころから因縁があるのだとか。

ケン使いとルーク使いの間で回り続ける攻略の輪廻。カギとなるのは“間合いとリーチ”
 ルークの強み、と聞いて皆は何を思い浮かべるであろうか。筆者を含め、多くが「しゃがみ中パンチ」と答えるのではなかろうか。ときどケン VS ももちルーク戦は、まさにこのしゃがみ中パンチにときど選手が真っ向から向き合った試合なのであった。
 この試合、最初に見たときはなぜときど選手が勝ったのか明確な答えがわからなかったのだが、幾度も見てみいると、ときど選手の細かな対策が見えてきた。ズバリ、間合いである。試合中、ときど選手はルークのしゃがみ中パンチがギリギリ当たらない間合いをつねにキープしているのだ。そして、間合いの外から一文字(立ち強キック)と立ち中キックを差し込んでいく地上戦を展開。これが、おそらくときど選手が導き出したルーク戦の答えのひとつなのだろう。

ご覧あれ、この距離感! ちょうどしゃがみ中パンチのリーチから一歩出た間合なのだ。試合中、ときど選手はこの距離をつねにキープしている。

 後半では、ときど選手の間合いを使った対策に気づいたのか、ももち選手も飛び道具を使った試合メイクを展開、1ラウンド取り返している。
 だが、最後はドライブラッシュに対する昇龍拳、無敵技の読みが冴えたときど選手が完封していた。

なかにはパーフェクトのラウンドもあり、かなり対策が進んでいた印象。

 この試合を機にケン側もルークに対して勝ち星を上げるようになり、そのほかの試合を見てもルークのしゃがみ中パンチギリギリのエリアから試合が動く展開が多かったと見える。
 直近の試合では、ルーク側も“立ち強パンチキャンセルドライブラッシュ”や、立ち中パンチという技をメインに切り替え、最近の成績はトントンという感じだ。どちらが強いのか、という観点で双方の試合を振り返ってみたが、使い手たちによるプロシーンの変遷の一端が垣間見えて、なかなかおもしろかった。結論としては、「最初はケン有利だったけど最近は五分」という感じだろう。端に詰められなければケンの方が有利、という感じである。

SFLならではの“チーム編成”から優劣を考えてみる。
 ケンVSルークの直接対決は五分という結論になったわけだが、SFLはチーム戦である。そこで、キャラクターの汎用性という観点で見てみるとどうだろうか。表を見返してみると、ケンはJP、春麗。ルークはディージェイに勝利数が多い。
 とくに、ディージェイにルークは勝ち越し、ケンは負け越しという点は大きく、筆者は先述のとおり上位キャラクターにきびしいという点からJPの評価を下げているので、結果ディージェイに行けるルークの方がプロのチーム戦では活躍すると考えている。事実、最も勝率のいいボンちゃん選手の使用キャラクターもルークだ。
 もっとも、最近はふ~ど選手、どぐら選手を筆頭にディージェイの再開発が進んでいるので、このあたりはプレイオフでのシーン展開に注目していきたいところである。

SFL2023最強キャラクターはキャミィ
 ここまで、データ上の気づきから、実際の試合を見て内容を分析してきたが、最後に「結局誰が最強なのか」を考えてみようと思う。筆者がこれまでのデータから考えた最強キャラクターは、キャミィだ。理由としては

ルーク、ケン、ディージェイといった上位キャラクターに対する勝率がいい
上位キャラクターの中で、唯一敗北数が10台という圧倒的安定感

の2点が挙げられる。
 なかでも注目してほしいのがルークに対する勝率で、驚異の100%。一度もキャミィはルークに負けていないのだ。さきほども言った通り、ルークはチーム戦でも活躍するキーキャラクターなのだが、そんなルークに対して勝率100%はあまりにもパワーを感じる。

 やはり、攻めたほうが強い『ストリートファイター6』というゲームにそもそもマッチしている点や、空中機動変化やアクセルスピンナックル、ドライブインパクトを警戒させるという「相手に難しいことをさせる能力」が高い点が響いているのだろう。そういう意味で、本作のアクセルスピンナックルと前作のEXワールウインド・ショットは近い立ち位置なのではないかと思えてきた。

すべての選択肢を警戒しながらドライブインパクトを意識するのはかなりきびしい。

 今回のデータに基づいて考えてみると最強キャラクターはキャミィということに落ち着いたが、そのほかにもいろいろと新発見があっておもしろかった。とくに、JPの勝率は筆者もかなり意外で、正直もっと好成績の数字を期待していたのだが想定より落ち着いた数字となっていた。
 筆者とて、データを集計してSFL2023を振り返る、というのは初挑戦だったわけだが、やってみるとこれがなかなかにおもしろい。今後、プレイオフの戦力分析などの記事もアップ予定なので、引き続きSFL2023に注目していこうと思う。
 本記事を読んでSFL観戦へのモチベーションが上がった人は、ぜひ観戦チケットのご購入を検討してほしい。。

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...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202312/01325768.html

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