2024年3月9日より、東京・有明にあるミニチュアミュージアム“スモールワールズ”にて、スクウェア・エニックスのホラーミステリーアドベンチャー『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』の発売1周年を記念するコラボイベントがスタート。2024年4月26日までの期間限定で開催される。
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開催初日となる3月9日には、プロデューサーの奥州一馬氏、ディレクター/シナリオ担当の石山貴也氏、キャラクターデザイン担当の小林元氏、サウンド担当の岩崎英則氏が登壇するトークショーも開催。開発スタッフたちが、会場に集まった大勢のファンの前で、約1時間30分にわたってトークをくり広げた。
※岩崎氏の“崎”の字は、正しくは“たつさき”です
本稿ではトークショーの模様と併せて、スモールワールズにて展開されているコラボイベントの詳細をリポートする。
今後はLINEスタンプ第3弾の実装やコンサートの開催もあり得る!? 1周年振り返りのコーナー
トークショーは、年表をもとに1周年を振り返るコーナーからスタート。年表には、2023年3月のゲームリリースに始まり、サウンドトラック配信、7月に実施されたアップデート、9月に受賞した日本ゲーム大賞など、1年の出来事がまとめられており、登壇者たちは思い出話に花を咲かせていた。
LINEスタンプの話題では、MCを務めた結さんの「第3弾もお願いします!」という要望を受けて、奥州氏が「(会場の)皆さん、第3弾がほしいという方は、どれぐらいいらっしゃいますか?」と問いかける一幕も。来場者から大きな拍手が起こっていた。
また、作中に登場する数々の名曲を手掛けた岩崎氏が「コンサートをやりたいなあとおもっているんですけど……」と口にすると、会場は再び大きな拍手に包まれた。奥州氏は「やりましょう!」と前向きに検討しているようで、岩崎氏は「(会場は)墨田区でやれたらいいですよね」とさらなる希望を口にしていた。
LINEスタンプ第3弾の配信やコンサートの開催は実現するのか? 続報に期待したい。
福永葉子の愛犬“オゴポゴ”の名前の由来も明らかに!? 開発者へのQ&Aのコーナー
続いては、ファンから寄せられたさまざまな質問に、開発者が答えるQ&Aのコーナーに。質問は下記の10問(※質問は一部編集、抜粋するなどして掲載)が用意されていた。
Q1:開発中などに何か説明困難な不思議な体験をした方はいますか?
Q2:本作の登場人物にモデル、または意識した人物はいますか?
Q3:ホラーが苦手な人でも楽しめるように刑事コンビをコミカルにしたのですか?
Q4:開発するうえでいちばんたいへんだったことや気に入っているセリフは?
Q5:メインテーマや呪詛珠を入手時のBGMで女性が歌っている部分に歌詞がついているなど意味があったりしますか?
Q6:メインテーマでいちばん印象に残っていることは? また、テーマ曲はどんなイメージで曲を組んでいったのか知りたいです。
Q7:クリカノチームとの対決で奥州さんが弱くて残念でした。どんな作戦で挑んだのですか?
Q8:作中に登場するバディの組み合わせはどのように決めたのですか?
Q9:“なめどり”を企画するうえで苦労したことやこだわったことは?
Q10:ゲームとジオラマ展示の企画が開催された経緯を教えてください。
Q1の“不思議な体験”は、ホラーゲームを開発中に起こると噂されるトピックだけに、気になるファンがいた様子。多くの登壇者が体験していないと答える中、岩崎氏がとっておきのエピソードを披露してくれた。
本作の開発中、岩崎氏が犬の散歩でとある公園を訪れたとこと、公園の茂みの中におじいさんの姿が……。不思議に思った岩崎氏がスマートフォンの撮影機能で拡大してみたところ、おじいさんの首が曲がっていたという。そのおじいさんは、岩崎氏が一瞬目を話したスキに姿が消えていたそうだ。撮影した写真も、縁起が悪いから自分で消したのか、記憶は定かでないものの、いつの間にか消えていたとのこと。
ガチの心霊エピソードに会場は沈黙。なお、開発をする前にお祓いに行ったそうだが、岩崎氏だけお祓いに参加していなかったという……。
Q2の“登場人物にモデル”や“意識した人物”の質問では、一部のキャラクターにはモデルがいるとの回答が。たとえば、刑事の津詰徹生は俳優の丹波哲郎さんをイメージしていたそうだが、できあがったら茶目っ気もあるキャラクターになったと石山氏が答えていた。茶目っ気のエピソードはQ3にも関係していて、石山氏の筆が乗った結果、刑事コンビがコミカルになったという。
Q4では、石山氏が気に入っているセリフとして、頭にパッと思い浮かんだという、津詰警部が初めて呪影を見て驚いたときのセリフ「うおっ!!突然出た!」をセレクト。津詰警部は心霊現象に対してある程度知識があったからこそ、このようなリアクションになったと教えてくれた。
また、奥州氏はセリフではないものの、印象的に残っている出来事として福永葉子の愛犬のエピソードを披露。“オゴポゴ”という名前は仮のものだと思っていたら、そのまま採用されたというから驚きだ。
石山氏によると、葉子さんは“ペットにかわいくない名前をつける系女子”(?)とのこと。愛犬に名前をつけるなら“オゴポゴ”か“ケルベロス”だと考えていたことを教えてくれた。
[2024年3月12日22時修正]石山氏のお名前の表記に誤りがあったため、修正いたしました。読者並びに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
Q5とQ6ではサウンドの話題に。Q5の“女性が歌っている部分”に関しては、石山氏いわく「(意味は)ありません」とのことだが、Q6では収録時のエピソードを語ってくれた。ギターを弾いているのは、さだまさしさんの曲を弾いている方で、収録日の前日に秋田でさださんのライブがあったという。翌日に帰京して演奏してもらい、さださんのパワーそのままに演奏してもらったと懐かしんでいた。
Q7の“クリカノチームとの対決”は、東京ゲームショウ2023でのエピソード。クリカノステージに奥州氏、石山氏、小林氏が登壇し、クリカノチームと“ブシドーブレード弐”で対決した。奥州氏曰く、敵のスキを着く作戦だったようだが、うまくハマらなかった模様。奥州氏はいつかリベンジしたいと決意を語っていた。
Q8とQ9で開発エピソードにまつわる話題が続く中、開発者がとくに盛り上がったのはQ9の“なめどり”の話題。石山氏が開発中にいちばん楽しかったのは“なめどり”に関する仕事だったというものの、インタビューであまり質問されないと口にして笑いを誘うひと幕も。
なお、“なめどり”は開発の終盤、「探索要素が欲しい」となったことで、急遽実装したという。デザインのポイントは、“鳥にやる気を出させない”ことだとか。
作中に登場する“なめどり”の一種で、その名も“庭崎トリ蔵”。石山氏は「名前が雑でいいでしょ」と、ネーミングもご満悦の様子だった。
ちなみに、石山氏がいちばん気に入っている“なめどり”の名前は“普羅美坂ンゴ世”。
最後のQ10では、スモールワールズのパートナー企業であるビットキャッシュとの縁があってコラボが実現したという経緯を奥州氏が紹介し、Q&Aのコーナーは盛況のうちに幕を閉じた。
『パラノマサイト』の最新情報を公開!
続いて、『パラノマサイト』に関するさまざまな情報が発表された。とくにファンの注目が集まる最新情報は、下記の5つ。
公式サイトアップデート
繁字体&簡体字 中国語版対応決定(※2024年春にアップデート配信予定)
『パラノマサイト』コミカライズ決定
1周年記念 オリジナルグッズ販売
『パラノマサイト』ファミマプリントで登場
2024年3月9日に実施された公式サイトのアップデートでは、キャラクターの表情パターンや誕生日などのプロフィールが見られる“登場人物FILE”と、過去の掲載絵やエピソードをまとめた“書き下ろしエピソード&イラストFILE”のページが新たに公開された。
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『パラノマサイト』公式サイトにて登場人物ファイル、過去の書き下ろしエピソードまとめが公開。本日(3/9)で発売1周年
スクウェア・エニックスのアドベンチャーゲーム『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』公式サイトにて、スペシャルコンテンツが公開された。
ちなみに、公式のX(Twitter)で並垣祐太郎のプロフィールだけひと足早く公開されていたのは、彼の誕生日が“3月3日”で、3月9日に開催されたイベントに合わせると、1周年を過ぎてしまうから。並垣は早生まれだったことが判明し、ゲーム内のセリフや設定と合わせると、並垣は一浪していることが確定したと明かされた。
【チラ見せ】
#パラノマサイト の発売1周年に向けて ささやかですが 公式Webサイトの追加コンテンツも準備しています
お楽しみに! https://t.co/N1gmgmKwxM パラノマサイト FILE23 本所七不思議【公式】 (@PARANORMA_PR)
2024-02-16 17:00:02
また、『パラノマサイト』のコミカライズでは“本所七不思議”の一件の後、黒鈴ミヲちゃんを中心にした新たなファイルが展開されるとのこと。脚本は推理作家の川崎草志氏(代表作は『長い腕』シリーズなど)が担当し、作画は『スクスト』や『エリスの聖杯』などのコミカライズに携わった桃山ひなせ氏が手がける。公開時期などの詳細は今後発表される予定(奥州氏いわく、年内公開を目指す)なので、こちらも乞うご期待!
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『パラノマサイト』コミカライズ決定。黒鈴ミヲちゃんを中心とした本編の後日譚が描かれる!
“『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』1周年 in スモールワールズ”トークショウで、本作のコミカライズ(漫画化)が発表された。
最新情報の発表後、トークショーは終了したが、続けて開発者によるサイン会を開催。ファンたちが長い列を作り、クリエイター陣に想いを伝えていた。
隠された呪影や“なめどり”を見つけて名場面を再現したミニチュアを堪能!
スモールワールズで行われている発売1周年記念コラボイベントでは、2024年3月9日~4月26日の期間に、下記の企画が楽しめる。さらに、2階ミュージアムカフェではコラボメニューを味わえるほか、1階ミュージアムショップでは新規グッズの先行販売も行われている。
ゲームの名場面がミニチュアに!
館内のジオラマに隠れた呪影たちを見つけ出そう!(小さなキャラ探しゲーム)
ミニチュアミュージアムに“なめどり”が現れた!(デジタルスタンプラリー)
ここからはプログラムの体験リポートをお届けするが、呪影や“なめどり”の位置が推測できる写真も含まれている。ネタバレを気にする方は、注意して読み進めてほしい。
精巧なジオラマで作中の名場面を再現!
館内に展示された名場面は4種類。作中のセリフやイベントシーンともにミニチュアが公開されていた。
ミニチュアはどれも精巧に作られており、見応え満載。多くのファンが足を止め、細部までじっくりと見学していた。そういえば、午前3時台のシーンでは、呪いの発動条件を回避する方法が最初はわからなくて、ゲームオーバーになったっけ……。ジオラマを見ながら、回避方法を閃いたときの興奮や感動を思い出した。
ジオラマに隠れた呪影たちの居場所はヒントが頼り!
呪影とは、呪いが可視化された像のこと。館内の“宇宙センターエリア”、“世界の街エリア”、“世界の街と空港をつなぐ通路”の3つのスペースのジオラマに、9体の呪影が紛れ込んでいる。ジオラマのスケールは1/80。当然ながら呪影たちのサイズも小さく、難度は高め。
館内でもらえるイベントの主催が記載されたシートには、ちょっとしたヒントが記載されているので、そのヒントを頼りにジオラマをじっくり鑑賞して探してみよう。
宇宙センターエリアには、3体の呪影が紛れ込んでいる。
ヒントを頼りに、宇宙センターエリアで“置いてけ堀”の呪影を発見! スマホやカメラのズーム機能を使うと見つけやすいかも?
スマホを手に“なめどり”を見つけ出そう!
3階の会場のあちことに、20種類の“なめどり”のシールが貼られている。この“なめどり”を見つけ出して、スマートフォンでQRコードを読み取り、デジタルスタンプを集めると特典がもらえるというのが3つ目のプログラムだ。
こちらは呪影探しと比べて難度は低め。かくだんに見つけやすいうえ、なめどりがどのあたりに配置されているのか、スマートフォンで確認できる。特典をもらえる条件が、20種類中、10種類以上発見すればオーケーと、ユルく設定されているのもうれしい。もちろん、ゲームと同じくコンプリートを目指すのもいいだろう。
なお、ジオラマの中にいる呪影の近くには、キーワードも設置されており、9つのキーワードを集めてシートに記入すると、3階のワークショップエリアで“特製呪影シール”がもらえる。また、前述の通り、“なめどり”のデジタルスタンプを10種類以上見つけると、“なめどりシール”をゲットできる。イベントに参加した方は、特典をもらうのをお忘れなく!
コラボメニューやグッズも堪能しよう
イベントでは、コラボメニューや最新グッズを購入できるのもうれしい。コラボメニューは全4品で、メニューを1品注文するごとに、『パラノマサイト』のキャラクタークリアカードが1枚プレゼントされる。特製ノベルティは全7種類で、どれが出るかはお楽しみだ。
ミヲちゃん、マダムの笑顔のカプチーノ。各800円[税込]。
パラノマサイト中華バーガー。1000円[税込]。
送り提灯コーラフロート。呪詛行使アクリルマドラー付き。950円[税込]。
置いてけ堀和パフェ。1200円[税込]。
ちなみに、筆者は置いてけ堀和パフェを試食したが、たいやき、あんこ、白玉、わらび餅などを一度に食べることができ、和菓子好きにはたまらない逸品。甘いモノに目がない人はもちろん、呪影や“なめどり”探しで脳が疲れたという方にもオススメだ。
1階のミュージアムショップでは、新規グッズの先行販売も開催されている。新規描き下ろしイラストを使ったアクリルキーホルダー vol.2や和紙ステッカーなどが購入できるので、イベントの思い出になる品を見つけに、ぜひ立ち寄ってほしい。
...以下引用元参照
引用元:https://www.famitsu.com/news/202403/12337165.html