【本ページはプロモーションが含まれています】

Vtuber

#16 樋口楓「GAME GIRL」【Pop Up Virtual Music】 | PANORA


ブログランキングに投票お願いいたします。

#16 樋口楓「GAME GIRL」【Pop Up Virtual Music】
2025年2月14日 18:00 VTuber

Tweet Pocket

2024年10月9日ににじさんじに所属する樋口楓が自身2枚目となるフルアルバム「GAME GIRL」がリリースされた(Amazonアソシエイト)。
彼女の2枚目となるフルアルバムは、実に約3年10ヵ月ぶり(!)ということもあり、待ち遠しかったリスナーも多かった。一方、いったいどんな作品を仕上げてくれるのか?その作品性にも注目が集まるところ。
数年以上の時を経て、彼女が今作で何を封じ込めたのか?振り返ってみよう。
樋口楓「AIM」について、筆者は過去に他メディアでこのように評した。
VTuberという存在でイメージされるような無機質さや非人間ぽさとは程遠く、アニメーションルックなビジュアルがもたらす神秘性はここにはない。あるのは、ロックシンガーのような人間臭さや汗臭さに満ちた赤裸々な姿、そのひたむきさこそ、聴くものにシンパシーを抱かせ、きらびやかな希望のように今作を輝かせている。『AIM』は、樋口楓のパーソナルな部分や「生身の感情」がかたどられた1枚であり、それがゆえに聴く者の心を揺さぶってくるhttps://kai-you.net/article/79232/page/2
そこから約3~4年のあいだ、樋口楓は奮戦を続けていくことになる。「Apex Legends」を使った大型大会に出場して優勝を果たしたり、多くのVTuberやストリーマーが参加するストリーマー企画にも参加。
2023年からは配信中の自分自身の様子を捉えたショート動画を投稿。そこでの言動で存在感を発するようになり、ライブ配信をあまり見ない人たちにリーチし、新たなファンを生み出しつつある。

そういった配信活動に加え、”ランティス所属のアニソンシンガー”としてさまざまなアニメ作品のオープニングテーマを担当し、アニソンシンガー・樋口楓として文化放送にてラジオの冠番組を担い続けてきた。
VTuberファンの多くが見過ごしてしまうところだが、VTuber黎明期から活動する樋口楓は2020年1月にランティスよりメジャーデビューしてから4年以上にわたってシンガーとしての活動を継続しており、実は音楽メジャーレーベルでもっとも長く活動する”バーチャルシンガー”である(この事実は見過ごしてはいけない点だろう)。
そんな彼女に大きな転機が訪れる。声帯結節の発症・手術に踏み切ったことにより、2023年9月末から11月19日にかけて彼女は活動の一切をストップすることとなったのだ。

期間としては1ヵ月半。一般的な感覚ではすぐに過ぎてしまいそうなくらいの期間であるが、当時の彼女にとってはかなりのストレスを伴っていたようで、後日語ったインタビューでは「手術をして自分の声が元通りになるとは限らない」「暇な時間が多すぎてどうしてもマイナス思考になってしまっていた」「リアルタイムでのリスナーさんとのコミュニケーションができない期間が不安だった」と語っている。
暇な時間があるがゆえにネガティブな考えが頭を駆け巡ってしまい、毎日のように泣いてしまうなどマイナス思考に陥ったと振り返るほどだったという。
本作「GAME GIRL」の制作もちょうどこの時期からスタートしており、ゲームをテーマにしたアルバムをつくることとなった。その名残はアルバムタイトルを見れば一目瞭然。しかもアルバムの初回限定版ではかつての携帯ゲーム機を模しており、通常版では人気恋愛ゲームシリーズ「イケメンシリーズ」のキャラクターを手掛けた山田シロによる”乙女ゲーム版 樋口楓”が描かれることになった。

お知らせ先程解禁されましたにじさんじ所属樋口楓さんの2ndフルアルバム『GAME GIRL』にイラストを提供させていただきました!沢山の楽曲が入った素敵なアルバムに関われて感謝しております皆様よろしくお願いします#にじさんじ #樋口楓 #でらんてぃす pic.twitter.com/2wbrMTvqP8 山田シロ (@yamashiro_k) August 28, 2024

樋口の活動にゲームが無くてはならないという点、活動以前から「マビノギ」などで長時間にわたってゲームをしてきたという経験なども含めて制作されたであろう本作。全13曲中8曲がタイアップ楽曲であり、5曲が本作のオリジナル曲なのだが、そのバランスがとても絶妙だ。
“アニソンシンガー”と先に書かせてもらったが、実は実写ドラマ「量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-」の主題歌を3度にわたって担当。2022年にリリースした「ビューティーMYジンセイ!」から「ぶっ飛んでラニカイ」「アイムホーム!」と3曲すべて収録されている。
量産型ザク、日産GT-R、エヴァンゲリオン、宇宙戦艦ヤマトと、毎週プラモデルと向き合う璃子。量産型・平均的な女性がそのパーソナリティが徐々に滲んでいくドラマ、その楽曲群でありながら、MVを見ると樋口楓を描いているかのように刺さる。

逆に本作に初収録となった楽曲群でいえば、アルバムリード曲「Reset and…」は声帯結節の手術タイミングで制作が進行していた楽曲であり、ネガティブな心境からポジティブなフィーリングを掠め取るかのように描かれている。この点は前作「AIM」でも見られた描かれ方だが、ワードチョイスにゲーム用語がいくつか使われており、本作のテーマに沿おうというのが見えてくる。
にじさんじの後輩・瀬戸美夜子に作詞を頼んだ「Feel it now」は、「樋口楓を攻略(オトす)つもりで詞を書いてほしい」という恋愛ゲームの主人公視点な内容をお願いした楽曲。その活動のなかで歌詞を書いたことがあるだけでなく、樋口楓を慕い、オタク気質な一面を持ち合わせている瀬戸の歌詞は、「恋愛ゲームの主人公視点」としてだけじゃなく瀬戸美夜子と樋口楓の関係性をもフィードバックしたかのようだ。

ギターを中心にしたアップテンポなロックサウンドが全体として多めだが、シンセが活きるダンスポップ、野球の応援歌をネタにした曲など、突飛すぎないようバランシングされたポップスが揃っている。
タイアップに沿った楽曲をバッチリと表現し切るシンガーとしての一面、樋口楓のパーソナルな一面に寄り添い、「ゲーム」というテーマ性のもとでうまくまとめた今作は、ファーストアルバム以降の約3年半にわたるシンガー・樋口楓のキャリアを知れるだけでなく、パワフルな歌声とともにその魅力をも捉えた作品ではないだろうか。
*連載一覧はこちら →Pop Up Virtual Music
●関連リンク・樋口楓(Lantis)・樋口楓(YouTube)・樋口楓(Twitter)

Pop Up Virtual MusicVTuberにじさんじ樋口楓音楽

投稿ナビゲーション
前の記事:.LIVE所属メンバーの「APPLANDミニパペット」が2/12より販売開始

...以下引用元参照
引用元:https://panora.tokyo/archives/102034

-Vtuber

ゲーマーのおもちゃ箱
Translate »