サイコロの雌雄の謎(その2) | 『ゲームマーケット』公式サイト | 国内最大規模のアナログゲーム・ テーブルゲーム・ボードゲーム イベント ゲームマーケットは“電源を使用しない”アナログゲームの振興と、ユーザの交流を目的とした「みんなでたのしく」過ごせるイベントです。]">
ブログランキングに投票お願いいたします。
サイコロの雌雄の謎(その2) | 『ゲームマーケット』公式サイト | 国内最大規模のアナログゲーム・ テーブルゲーム・ボードゲーム イベント ゲームマーケットは“電源を使用しない”アナログゲームの振興と、ユーザの交流を目的とした「みんなでたのしく」過ごせるイベントです。
<2024秋 日-R01 試遊○
2024春 日 - C22 試遊○
按理具庵
@anriguan
「あんりぐあん」 と読みます。駆け出しの発明家が勢いで一人起業してしまった会社です。
陰陽五行プレイングカードFESCA(フェスカ)をトランプの再発明として創作しました。
しなり折りカード立てが第一発明品で、これを応用した紙製ミープルやチェス・将棋駒に展開中です。
サイコロの雌雄の謎(その2)
2025/3/4 12:48
ブログ
このブースのブログ一覧に戻る
サイコロの雌雄の謎(その2)
「サイコロ」と「雌雄」、この2語だけのGoogle検索でトップページに表示されるようになった以下のブログが私の一番の自信作です。サイコロの雌雄の謎 https://gamemarket.jp/blog/164499考察内容が深く展開図が創作的で巧みなところが凄い(←自画自賛www)のです。またサムネイルに採用した雌雄比較の展開図は画像検索では左上端に表示され正にトップです。やはり考え抜いた分かりやすい図がウケているのだと思います。今回はこの展開図の秘密解説を少しと、雌雄の名前付けの別の説を紹介します。では先に展開図の解説です。立方体の展開図としては、あまり見かけない特徴ある縦長で人型(形)の六面配置で雌雄を左右に並べています。中央の赤1は心臓で胸を5は腰で6が脚を2は目を表し顔としていて、これら縦四面は雌雄で共通とし、腕に相当する3と4だけが左右逆になってます。実は市販されている標準的な雌型サイコロとは異なっていて、2と3の向きは同じなのですが6の縦横の向きが違うのです。向きまで考慮した展開図は、2と3と6が四方回転対称でないため、その3種の組み合わせで2の3乗の8通り、それが雌雄の2つで計16通りの展開図があります。雌雄の比較図として選んだのは上段左端です。市販の普及品の多くは雌型の6が横向きの上段左から2番目です。2と3は黒点並び斜線は最も一般的な左上から右下の向き( ←サイコロ記号フォント)としています。このように6を脚に5を腰にみたてて人型に見えるよう意図して、この向きと配置を選んでいるのです。したがって雌雄の展開図は単なる鏡像対称とはなっていません。大切な事なので繰り返します。数の配置は鏡像関係ですが展開図は鏡像(単なる裏返し)ではありません。また世の中には6の黒点並びが長方形なのと正方形なのとありますが、機能デザインを重視して長方形の方を選んでいます。この縦横幅は4と5および2と3の区別にも適用されています。どんな機能かと云えば、5の真ん中の黒点がすり減って消えたとしても点間幅で4と区別できるのです。でも実のところ6の長方形は黒点の配置バランスが良くて引き締まって見えて美しいと云うのが本当の理由です。6の目の作図法で引き締まった長方形を描くには、黒点が微小であれば横幅を3等分して配置するのが最も美しいですが、やや大きさのある黒点では、中央をやや広げて配置するとバランスがよく見映えよくなります。そもそも辺長の三等分は作図が難しく、型紙を使って折り紙の手法で半分重ね等分を繰り返して4,8,16を分母とする分数で分割する方法が簡単で便利です。例えば16を分母として5:6:5の等分に近い比率が得られます。あるいはコンパスを利用して対角線の√2/2を作図して分割する方法もあります。こちらは無理数になるので比率は小数表記が正確ですが、近似整数比に丸めると3:4:3となります。どちらにしても正方形配置の1:2:1よりはバランス良く美しく見えます。黒点の大きさも影響し個々の感覚的な好みもあり断言はできませんが、私は中央比が√2ー1が最も美しく見えます。しかしながらアナログ時代ならコンパス作図で便利だったのが、今どきCADでデジタル作図するとなると分数の方が楽なので、実際に採用したのは中央比3/8の方です。前回のブログ(←5年以上も前)では、雌雄の名前は多少(あるいは主従)の関係で決めたと云う独自の説を唱えましたが、この展開図の2と3の向きを調べていると、気になる雌雄の判別法が見つかって、これから別の説が考えられたので紹介しておきます。1と2と3で囲まれた立方体の頂点を中心に三面を見たとき、2と3の黒点並びラインが頂点を囲む三角形(デルタ型)を形成するのが雌型で、逆に頂点に線が集まり三線放射形(スター型)を形成するのが雄型なのだそうです。視覚的に凹凸なので、これが雌雄の命名理由ではないかと考えました。納得感はあるけれど、でも斜めの黒点並びの向きは面の配置とは関係ないので、これは単純に後付けの判別のための覚え方なのだと思いました。(←過去形)例えばトイレのマークでは赤が女性を、青または黒が男性を示す文化的な色と性の関係がありますが、その一方で「紅白歌合戦」では白組が男性で紅組が女性ですし、伝統的な陰陽図では陽の白が男性で陰の黒が女性を表します。これは西洋と東洋の文化的な違いなのかもしれません。でも赤色やそのやや黒みがかった紅色を女性と結びつけるのは共通性があり、それは人類に普遍的な感覚的な連想思考があるのだろうと推測されます。それは公には表現し難いのですが…、まあ「血は赤い」ってことです。そのように妄想的な推論を重ね続けました。日本のサイコロ製造会社(工房?)の偉い人が、西洋から伝わったサイコロを調べていると2種類あることに気付いてデルタ型の方を雌型と呼ぶことにしたってことが、もしかしてあり得るのかもしれないのです。すなわち名前が先で、その面配置がたまたま右手系で普及型だったということです。実際に英語版のWikipediaには雌雄という表現はなく右と左であり、翻訳で「西洋のサイコロは通常右利きで、中国のサイコロは通常左利きです。」(自動翻訳は文脈を理解していないので「利き」と変な訳になっている)とあります。でも日本語版の写真において、中国製とされる2の黒点が縦並びのサイコロはきっちり西洋と同じ右手系なので、東洋が左手系という情報は怪しそうです。そして、どうやら雌雄の型の名前は日本独自なようです。(※以下、発見の喜びを表すため文体を「ですます」調から口語調に変えてます。)ついでに日本語版にある謎の呪文のような「天一地六東五西二南三北四」って何を考察する。「天地、東西南北」は一般的な熟語並びで、その間に目の数を割り込ませただけの丸暗記の呪文のようだ。対向する面の和が7って規則を知っていれば、123の方位だけを示せばよく、「天一西二南三」と順番に表記すれば十分で覚えやすくて簡単だ。「天一」は赤い1の目を太陽にみたてれば誰もが納得できる感覚だ。でも「西が二」で「南が三」って、方位と数にどんな規則性があるのか全くの謎、「天一地六…」なら次は東を二とするのが普通の発想ではないか、なぜ西を二としたのかと。「天一西二南三」と書いて読み直したら気が付いた。これって実は覚えやすいように語呂合わせになっているのではないか。「西(にし)の二(に)」と「南(みなみ)の三(み)」ってこと。生まれたときは考え抜かれた理屈や明確な意図があったのに、まんまコピーされて伝搬普及してくるうちに、本意が伝わらず形ばかりが残って(形骸化)、大切なことは失われていく、神話や説話の伝承や宗教教義などでありがちなこと。失われしもの《陰の叡智??》の再発見には名探偵のような洞察力が必要なのかも。
前の記事
ブログ一覧に戻る
次の記事
この記事をシェア
...以下引用元参照
引用元:https://www.gamemarket.jp/blog/191961