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#17 春猿火「RULE THE WORLD」【Pop Up Virtual Music】 | PANORA


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#17 春猿火「RULE THE WORLD」【Pop Up Virtual Music】
2025年2月21日 22:03 VTuber

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KAMITSUBAKI STUDIOに所属している春猿火が、ファーストミニアルバム『RULE THE WORLD』を2025年2月19日にリリースした。
2024年1月24日「心獣」をリリースして以来、約1年ぶりとなるまとまったアルバム(EP)となるわけだが、春猿火のインタビューを読んでいただいた方ならおわかりのように、ゲーム作品を着想元にしながら「仮想世界」をイメージ&テーマに掲げたコンセプチュアルな作品を目指したという。
今回筆者は春猿火と彼女のスタッフに新作『RULE THE WORLD』についてのインタビューを行なったわけだが、それにあわせてディスクレビューを書いていこうと思う。
まずひとつ、春猿火にとってセカンドアルバム『心獣』のリリースとサードワンマンライブ「シャーマニズムⅢ」は彼女にとって転機であったことは重要になる。
今回のインタビュー並びに筆者が当時書いたライブレポートで記したように、デビュー時から徐々に自信を高めつつあった彼女が、「春猿火」としての強かさをついに掴むこととなったのが、アルバムリリースとライブ公演を行なった2024年上半期の時期であった。
『RULE THE WORLD』はそういった時期のなかで制作が進んでいた作品である。コンセプトを決めるのに時間がかかったものの、セカンドアルバムリリース後から約1年ほどでまとまったミニアルバムとして発表できたのは、春猿火本人とスタッフのスピーディかつ高熱量なアクションがあったからこそだ。
春猿火の作品のなかでも随一にロック色の濃い作品となったわけだが、そのコアとなるのが「META」である。この曲を作詞したのはAFRO PARKERの弥之助、作曲・編曲をPABLO、ミキシングを片岡恭久が務めた1曲であり、”春猿火流ラウドロック”な1曲となっている。

作詞:弥之助(AFRO PARKER)作曲 / 編曲:PABLOMIX:片岡 恭久監督・プロデューサー:中山 竜絵コンテ・イメージボード・衣装デザイン:まいのレ作画監督・キャラクターデザイン:りあ原画:まいのレ、ペンアレ、ウーカタ、ちゃい、首藤 寛陽、りあ美術監督:伊藤 拓海背景美術:伊藤… 春猿火 (@harusaruhi) October 16, 2024

もしもこの記事を読む人にコアな邦楽ロックファンもしくはアニソンファンがいれば、PABLOと片岡恭久の2人を知っている方がいるかも知れない。
PABLOはPay Money To My Painの元ギタリストであり、Dragon AshのkjとともにThe Ravensのギタリストを担う日本のラウドロックを代表するギタリストの1人、片岡恭久はPay Money To My Painやマキシマム ザ ホルモン、Fear, and Loathing in Las Vegas、Superfly、凛として時雨など多数のロック系ミュージシャンのミキシングやエンジニアリングを担当してきた。邦楽ロック、特にラウドロックに詳しい方ならご存知な方もいるであろう2人だ。
またPABLOはLiSAへの楽曲提供やギタリストとしての参加、ライブギタリストとして帯同していた時期もある。
それが縁となってか片岡もLiSAの楽曲にミキシングなどで関わることがあったわけだが、この2人が起用されたLiSAの楽曲でもっとも著名と言えるのは、いわずもがな「紅蓮華」ではないだろうか。(同曲ではPABLOがギター、片岡がレコーディングエンジニアを担当している)

今作のキーとなる側面をあげるなら、どの楽曲にもどこかしらで「骨太」な音色があるという点にある。ギターであれ、ベースであれ、ドラムス(リズムトラック)であれ、アコースティックギターであれ、春猿火のボーカルと相対するような「骨太」なサウンドが楽曲のどこかで顔をのぞかせる。
PABLOは「META」にくわえて「回向 -echo-」もてがけており、計2曲をこのアルバムに提供している。くわえて堀江晶太はヘッドバンキングをしたくなる縦ノリのグルーヴにアグレッシブさ溢れる「Deep Invite」を制作している。
歪みのあるギターサウンドが軸となり重心低くグルーヴしていくこの3曲だけでなく、シンセサイザー特有の歪みで軽やかに始まる「SWIPE!」、ベースとキック音が絡んだボトムサウンドにフルートのささやかな音色が混じったALI-KICKによるヒップホップライクな「XRXD」、春猿火のウィスパーなボーカルと微睡んだムードが魅力的な「砂時計」もある。
「META」のラウドロック色に合わせ、ハードな質感や強調したいサウンドを押し出す方向性に揃えたことで、アグレッシヴかつエネルギーに満ちた印象をリスナーに与えているのだ。

PABLO、堀江晶太、ALI-KICK、松田純一らコンポーザー陣がそれぞれに強烈なサウンドを手掛けるなかで、春猿火はさまざまなボーカルをみせていく。
パワフルに、繊細に、ウィスパー気味に、そしてラップ&フロウとさまざまな声・歌唱を響かせる様子は、春猿火のボーカルと強烈なサウンドとが溶け合うというよりかは、両者がバチバチとぶつかり合うかのよう。
「ひと回り強くなった春猿火として今後は活動していく、その前にちょっと寄り道をしちゃおう」といった話しがインタビューのなかでもあがっていたが、「ちょっとした寄り道」にしては忘れられることが出来ない、鮮烈な足跡を刻んだミニアルバムといえよう。

春猿火 1st Mini Album「RULE THE WORLD」・発売日:2025年2月19日(水)・価格:2750円(税込)・収録曲1. SWIPE! (Lyrics: ASOBOiSM Music & Arrangement: Yuzuru Kusugo)2. Deep Invite(Lyrics, Music & Arrangement: 堀江晶太)3. XRXD(Lyrics: 弥之助(AFRO PARKER) Music & Arrangement: ALI-KICK)4. META(Lyrics: 弥之助(AFRO PARKER) Music & Arrangement: PABLO)5. 回向 -echo-(Lyrics: 弥之助(AFRO PARKER) Music & Arrangement: PABLO)6. 砂時計(Lyrics: 弥之助(AFRO PARKER) Music & Arrangement: Ava1anche)7. room wear(Lyrics: biz, マサ Music & Arrangement: biz, SYn-Q)8. Starcloud(Lyrics: AMAMOGU Music: 松田純一, MILKEY Arrangement: 松田純一)

(TEXT by草野虹)
*連載一覧はこちら →Pop Up Virtual Music

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...以下引用元参照
引用元:https://panora.tokyo/archives/102384

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